晴「日曜日なのね」
理「何言ってるんだか」
晴「明日で冬休みは終了だしさ。早いよね」
理「うちはヒマなようでも、色々あるからね」
晴「確かに」
琢「おじい、おはようです~」
俺「はい、おはよう」
海信「おはようございます」
理「外はさぶいよ」
草太「ぬくぬくにしないとね」
晴「顔が冷たいんだよね」
天太「そなの」
海里「待って~」
飛翔「しっこする~」
晴「はいはい」
ひろ「ツナマヨはOK」
理「握りますかね」
晋平「けんちん汁も出来ましたよ~」
ゆずる「野菜たっぷり~余ってたの入れちゃった」
理「いいんですよ。温まるしね」
竜馬「根菜はそうですよね」
晋平「大根、にんじんも入ってるし、おじゃがもちょいと入ってます」
俺「寒い朝はいいかもね。聞いた話しだけど、冬になるとね、牛丼屋さんでも
お汁をさ、豚汁にする人多いそうだよ」
晋平「へ~」
ひろ「温まるもんね。さ、用意~」
・・・
魁人「おにぎり~」
ゆずる「おいちいよ」
晴「ちびにぎりいいねえ」
遙人「うしし~」
健也「朝ご飯!って感じだね~」
晴「うちはそうかもね。休みの日の朝は、おにぎり多いしね」
和「ちびの時からそうかも」
晴「そうなんだよね」
ひろ「でも、作る側はちょいと大変なんだよね」
晴「へい」
慎之助「天太~」
天太「はあい?」
慎之助「火曜から学校だから、お支度出来てる?」
天太「そうだった。これからやるね~」
貴「書き初め、お忘れなく」
天太「はあい」
晴「慎之助はばっちり?」
慎之助「はい。ユニも用意しましたしね。学校の資料なんかも整理は、年末
にしてありますね」
理「さすがだね。晴もきっちりしてるもんね」
晴「性格かもね。タオルやハンカチとか、持ってないとね、気持ち悪いの」
慎之助「自分もそうかも」
俺「マメなのね。ずぼらよりはいいけどもね」
晴「はい」
慎之助「課題も終わってますしね。間際でばたばたするのは、苦手ですかね」
晴「そうなんだよね。余裕ある方がいいよね」
理「いいことですよ。うちの場合はさ、自己責任ですしね。ま、高校生だし
ね。親がってあるけど、うちはさ、自立心早く出来るしね。晴も慎之助もさ
そうなんでないの?」
慎之助「そうですね。小学生はね、声かけしないとあれですけどもね」
晴「そうだよね。自分なんかもさ、そうして覚えていったんだろうね」
理「そうだね。そういう中にさ、慎之助とか入ってきたわけだしね。自立の
先輩を見て、慎之助もさ、学習していったのかもね」
慎之助「そうかも知れませんね。もう4年目ですしね」
晴「早いよね。慎之助はさ、Q校だから、晋平いるけどもね。俺らはさ、家
でも学校でもって感じだけどもね」
理「そういう意味ではさ、慎之助は甘えずに生きてきたんだろうね」
慎之助「そうですね」
俺「自分はね、慎之助と晋平は本校に編入させようかとも思ったのよ。でも、
拓生と琢己もさ、Q校だったんだけど、拓生は伸たち、琢己は拓也たちがいた
ので、大丈夫かなって思ってさ、そのままQ校においてたのよ」
慎之助「そうだったんですね」
晴「1年さ、穗高たちいるけど、慎之助と晋平の存在もいいのかもね」
理「そうだね。いいバランスなのかもね」
俺「うん。そうかもね。まったく違う学校ではないもんね。カリキュラムや
行事もさ、兄弟校で同じだしね。公立と私学とかではないからね」
理「そうですよね。部活や生徒会では、交流あるものね」
晴「ですね。慎之助と晋平は、生徒会役員ですし、穗高たちもそうですしね。
部活は晋平はブラスだから、穗高たちと会うしね」
慎之助「ですね。穗高たちが、すごい違うことをしてるって感覚はないです
ね」
晴「そうだよね」
理「慎之助もさ、家の生活が安定しているからさ、そこが大事なのかもよ」
慎之助「そうですよね。しみじみそれは思いますし、遙希、将輝もそうですし
ね」
俺「そうね。家庭の安定って、大事なのよ。慎之助もさ、歪みが出てきていた
けれど、落ち着かなかったよね。教師志望ならね、そういう生徒の様子を見る
ことやいつもと違うなって、敏感でいた欲しいかな。生徒は未熟だからこそ
生活などの変化に敏感だからね、そこで、教師として何が出来るかをさ、
考えて行かないとね」
慎之助「はい」
達「お支度はばっちり~」
晴「おうおう。上履き入れた?」
朔「持ちましたよ。ね」
日向「入れたよ。通知表も入れたし、書き初めも持ったよ」
結人「ぼくたちも~書き方の宿題入れたよ」
晴「忘れ物はないようにね。結人は大丈夫か」
結人「あい。秀人も大丈夫だよ」
日向「しっかりしてるもんね。風邪だけ引きたくないなあ」
結人「お休みするの、やだもん」
朔「そだよね。なわとびも大事だね」
結人「うん」
晴「汗掻いたら、そのままだめよ。体が冷えちゃうからね。お着替えしましょ
うね」
日向「はあい」
結人「縄跳びしようよ」
朔「行きますかね。ジャンパー着ようね」
結人「遙人~お外行くよ~」
遙人「あ~い」
玲央「通常モードになってきますね」
俺「そうね。明日から、勤務だしね。明後日、始業式だものね」
玲央「早いですよね。僕らも講義が終了してきますしね。で、試験なので」
俺「3週目くらいだものね。共通試験あるけどもね」
玲央「ですよね。日程見てたんですけど、3人とも同じ科目なので、同じに
出て、一緒に帰ってきますね」
俺「たけるは数学科だしね。文系いないしね」
玲央「はい。手続きなど郵送ありますけど、期日に間に合わなくて、失格って
あるんですね」
俺「あるし、聞くね。昔さ、地方の学生だとさ、地元で出すと間に合わない
かもって言うんでさ、わざわざ東京に来て、大きい局で出したらしいよ。
昔はさ、局によってさ、24時間受付してたからね。今はね、大きい局でも
時間決まっているけどもね」
玲央「そういやそうですね。休日でも21時くらいですね」
俺「うん。国内ならさ、宅配便などはさ、コンビニ受付出来るでしょ。
コンビニは24時間だしね。そっちに流れているのかもね」
玲央「あ~そうですよね。メルカリもそんな感じでの発送のようですよ。包装
物も売ってますしね」
俺「そうだね。流通も変わって来てるよね。正月にさ、徹也と話しててね、
紙の請求書が郵便でも多かったけど、段々ね、メールで来るそうだよ。保管も
しやすいしね。出金などの時はさ、印刷するようだけどもね」
玲央「そうなんですね。通販でも、領収書などは、自分で必要なら、印刷
して下さいなんて、ありますしね」
俺「そうね」
ゆずる「あら?一太先生」
一太「お、ゆずるじゃないの」
湊「そうだ、一太先生、ゆずるも電気工事士試験、受けたいそうです」
一太「いいんでない。湊は前半試験で受かったもんな」
湊「いしし。前半試験は3月くらいから、申し込みですしね」
一太「そうだね。今時間あるし、勉強して申し込みするといいよ。技術試験も
あるけれど、うちで対応出来るよ。技術科の教員は、みんな持ってるしね」
俺「進たちや北斗、義人もそうだね」
一太「そうなんですよね」
ゆずる「やってみようかな」
一太「持ってて、無駄にはならないよ。技術科でも電気の指導あるしね」
湊「そのようですね」
俺「いいことだね。うちの修理は、一太以下に頼んでますしね」
一太「コンセントの増設でも資格者でないと、出来ないしね。ゆずるはさ
器用だし、いいと思うよ」
湊「ですよね。正しい知識ないとさ、危険だからね」
ゆずる「そうか~やってみます」
一太「うん。うちには有資格者多いしね。話しておくよ。大好きな進と正も
そうだしね~」
ゆずる「一太先生~~」
湊「一太先生は最初から、技術科と思ってた専攻に進んだんですか?」
俺「違うよね」
一太「数学教師かなって思ってたんだよね。高校入ってさ、国大のオープンキ
ャンパスに行ってさ、考えが変わったんだよね」
ゆずる「へ~」
一太「中等部の時さ、上杉先生でね。楽しかったのを思い出してね」
ゆずる「忍先生ですか?」
一太「忍先生ではなかったよ」
俺「忍の父親だね。今、直の行ってる学校に今はいるよ」
湊「そうなんですね」
一太「そういう体験もあったからさ、自分もって思うようになったんだよね」
湊「そうだったんですね」
俺「上杉がいた頃さ、時数がオーバーしてね。大塚が講師で来てたんだよね」
一太「そうでしたね。卒アルにありましたよね」
湊「ひゃ~」
俺「免許の関係もあるしね。数学が情報とかなら、まだいいけど。技術科や
家庭科、音楽科、保体科はね、臨時免許でも厳しいものね」
一太「ですね。僕が音楽科なんて、指導出来ませんしね」
ゆずる「そうなのか~」
一太「正のようにさ、小の理科や図工などはまだいいけど、中高はね、きつい
と思うよ」
湊「なるほど~。そういえば、一太先生はあとから、情報科の免許を取得した
と聞いたんですけど」
一太「そうなんだよね。高校の情報科はさ、新しいからね。今でこそ、中等の
情報科あるけど、当時なかったしね。ただ、卒業してからでもさ、工業数学と
かやってたのもあるからさ、比較的大変ではなかったかな。工業科の中にもさ
情報処理の科目あるんだよね。電気や電子とか、工業科目になっているんだ
よね」
俺「工業高校ではそうだね。工業科の科目って、ものすごく広いようだもの
ね」
ゆずる「そうなんだ」
一太「情報技術も入るしね。建築、土木もそうだしね。範囲が広いんだよね」
湊「そのようですね。工業大学でも工業の免許は取得出来ますもんね」
一太「そうだねえ」
俺「技術科の時数少ないけど、免許保持者も少ないからね」
一太「ええ。正規教員はいいですけど、非常勤は学校もかけもちになったり
しますし、大変ですね。時間給ですしね」
俺「そういう採用もおかしいと思う。例えばさ、一つの学校にいて、他の学校
も兼務するのはいいと思うんだよね。栄養士さんなどはさ、本校にいて、他校
も兼務するのもあるらしいね。児童数などもあるんだろうけど」
湊「なるほど」
一太「工業高校も再編などで、昔より学校数少ないようだしね。俺の同期もさ
中学技術科の採用なくて、高校工業での採用になったのいるんだよね」
湊「そうなんですね」
ゆずる「一太先生との話、深いね」
湊「そりゃそうだよ」
正「いたいた。エロ少年」
ゆずる「あ~」
正「一太先生と話してたんだって。そこで会って、言ってたからさ」
湊「はい。ゆずるが深いなあって」
正「経験値はあるしね」
俺「情報科が入ってきてさ、まさか入試科目になるとは思わなかったしね」
正「ですよね。ゆずるから、指導要領も変わりましたしね」
湊「聞きました。浪人生は不利ではないか、とありましたね」
正「そうだよね。でも、情報処理はさ、必須能力ですよね」
湊「大学でも情報の講義ありますしね」
ゆずる「ふむむ」
俺「だって、大学でもさ、レポートもそうだけど、履修届けなどもみんなPC
からだものね。うちは国語科だから、あえて手書きさせるのもあるけどもね」
正「そうですよね。共通テストはマークシートですけど、二次は違いますし
ね」
湊「そうですよね。おいらは面接だけでしたけどもね」
正「一般はそうだよね。なんで、小論文ないのかな?」
俺「たぶんね、家庭科や技術科を、志望するのはさ、中々ないしね。だから
意欲はあると見られているのよ」
正「なるほど~そうなんですね。専攻の人数も少ないもんね」
湊「ですね」
ゆずる「そうなんだっけ?」
湊「10人くらいだよ」
正「昔からそうだね」
ゆずる「あらま」
正「さぼってもすぐばれますかね」
俺「そうね。B類は全体的に少ないからね」
湊「そうですね」
正「中高の採用って、教科だけど、小学校はさ、全科採用だからね」
ゆずる「そうなのか」
俺「6学年あるからさ、学級数も中学よりは多いからね」
湊「そうですよね」
正「公立もさ、小学校の校区がいくつか集まってくるけどもさ、田舎もそう
だったけど、そんなに通学区域をさ、広げられないしね」
ゆずる「そっか。中学はさ、チャリ通Okだったよね」
正「うん。歩けないって。近くに住んでればいいけど、うちとか、湊の家はさ
中学の校区の外れだったしね」
俺「茂や晃太は、自転車で行ってたね」
正「そのようですね。小学校もさ、結構距離あると思うよ。近い方だとはさ
思ってたけど、こっちに比べたらね」
湊「そうですよね。公立なら、すぐそこにありますしね」
ゆずる「そっか」
俺「守まではね、その小学校行ってたのよ。途中で小学部が出来て、うちに
いたものは、通わなくなったんだけどもね」
正「そうでしたよね。自分もそうでしたしね。途中からの小学部だったしね」
湊「そうなんだ」
正「伸くんたちから上は、中等部受験してたんですよね」
俺「そうね。陽平や伸はさ、ここの小学校を卒業して、中等部でしたね」
ゆずる「へ~そうだったんですねえ」
正「懐かしいですね。翔太の年代は1年からまるまる小学部だしね。たすくは
途中だったけどもね。わずかでも小学部を経験して、中高なんだよね。すばる
もそうでしたね」
俺「6年で来たしね。冬彦、公彦もそうだったものね」
正「そうでしたね~一月くらいだったんだよね」
湊「へ~。でも、勉強出来てないと、入れませんもんね」
正「そりゃね。湊と正も、あほではなかったから、よかったけどもね」
俺「そうだね。出来てた方だね」
ゆずる「塾には行ってましたね」
湊「中学受験までは考えてなかったけど、正兄ちゃんたちの学校には行きたい
気持ちはあったよね。威一郎先生もね、いたしね」
ゆずる「おいらもそうかなあ」
正「浅野の家だったしね。何も問題なくても、先生は来させましたかね?」
俺「中学からならね。進や正もいたしね。うちは奨や颯樹たちもそうだった
しね。だから、典夫もさ、来るのは抵抗なかったのかもよ」
湊「典夫くんは知ってましたしね」
正「近所だったしね。典夫もね、公立中から、公立高校だったしね。うちの
父ちゃんたちもそうだしね」
湊「うちの睦美くんもそうですね。大学は、晃太先生と同じですしね」
俺「学部は違ってたけどもね。威一郎も同じだね」
ゆずる「そっかあ。大学は教員養成系あったんですね」
俺「あるね。だから、晃太も教員免許取りやすかったとは言ってたよ」
正「そうなんですね。戦後に色々な学校が集まったのが、国立大になったと
聞いてますね」
俺「そうね。教員養成は師範学校だったしね。医学専門などは医学部に編成
されたしね。寄せ集めというのも変だけどもね。そのまま、教員養成系だけ
とか、工業だけとかで、大学になったのもあるのよね」
湊「ほ~」
晴「ふう」
天太「縄跳びして、わんこと遊んでました~」
ひろ「おやつ、颯樹先生に頂きました」
俺「よかったね」
晴「10時でしたしね」
ひろ「わんことも戯れてたしね」
ゆずる「いなくてごめんね」
竜馬「晴たちもいたしね。外に行ったわけでもないしね」
天太「面白かったよ」
誠一郎「天太いるのね」
天太「うしし」
玲央「お昼しますよ」
正彦「手伝いますよ。何にしますか?」
俺「そうね。明日さ、晴、お昼さ、お弁当にしようね」
晴「ほい」
玲央「大学生はね、翔太くんたちだけなんだよね」
誠一郎「そうなるんですね。ネタ切れしてきてるかも」
俺「おそばもしたし、焼きそばは昨日だったしね。お弁当も、この時間だし
ね」
晴「う~ん」
俺「じゃあね、ピザにしよう。最後だしね。誠一郎、頼んでよ」
誠一郎「ひゃい」
天太「やった~楽しみ~」
正彦「スープは出来ました」
颯樹「いたいた。店行ってこようよ。車用意したしね」
雅也「はい~」
誠一郎「俺だけいますね」
颯樹「頼むね~」
・・・・
秀人「もう来るかなあ」
誠一郎「そうだね。お腹空いたかな?」
結人「うん。先生、縄跳びの練習してたの」
誠一郎「じゃあ、検定しないとね」
秀人「やった~」
草太「誠一郎先生、2年生にしては上手ですよね」
誠一郎「そうだね。運動面は得意だもんね」
健也「へ~水泳もそうだもんね」
結人「ひひひ」
誠一郎「うちは、スイミングもしてるし、そういう面ではいいのかもよ」
健也「おいらもそうだったしな」
誠一郎「成長には適度な運動も大事だしね。健也や和もさ、運動部だもんね」
健也「はい」