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部品の共食い

2013-10-17 21:39:03 | 日記


韓国空軍のF-15K、導入4年目ですでに部品の共食い

1機当たり1000億ウォン(約77億円)に及ぶ空軍最新鋭戦闘機F15Kが故障すると、部品が足りず、
ほかの戦闘機のものをいったん外して修理する「使い回し」で運用率を合わせていることが分かった。

 空軍が国会国防委員会所属の金章洙(キム・ジャンス)議員に提出した資料によると、
F15KのCSP(同時調達修理部品)的中率は昨年16%を記録、ほかの戦闘機の70-80%に比べ圧倒的に低かった。
CSPとは、空軍の飛行機部品の場合、故障時に備え前もって必要な部品1年分を大量に購入しておき、必要なときにこれをすぐに投入するわけだが、
買い置きした部品が実際に必要な量とどれだけ合っているかを示す指標だ。16%という数値は、1年間買い置きしていた部品のうち、16%しか故障の修理に使えなかったという意味だ。

 空軍はこの低いCSP的中率で部品が足らず、F15Kの運用に問題が起きると、ほかの戦闘機から同じ部品を外し、一時的に融通させてきた。
いわゆる「使い回し」と呼ばれる方法だが、専門用語では「同類転用」という。

 F15Kの同類転用件数は2006年の39件から07年には203件、08年に350件と増え続けている。
「同類転用」は原則的に禁止されているが、急を要する場合は指揮部の承認を受け、慣行として通用している。
これにより空軍は、F15Kの運用率を80%以上の水準に保っているが、問題は、常に5-6機ほどが部品のないまま定期点検を受けているため、
「飛行不可」の状態で待機しているという点だ。

 これについて空軍は、「F15Kは導入初期のため、部品需要の予測がうまくいかず、こうした現象が発生している。
製作した米ボーイング社が十分な情報を提供しなかったためだ」と説明した。
また、「時間がたって運用経験を積めば、いつどの部品が主に足りないのか分かるため、同類転用は少しずつ減っていくだろう」と付け加えた。
空軍関係者によると、同類転用は海外の空軍でも日常的に行われているという。
ある予備役の空軍将軍は、「同類転用は結局、中古部品を使うということだが、戦闘機のような精密な兵器を中古部品で間に合わせていたら、
大きな故障や事故が発生する可能性もある」と指摘した。

李衛裁(イ・ウィジェ)記者

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