NPO法人 DOG DUCA設立に伴って・・・

皆さんに、改めて今日のＤＯＧ ＤＵＣＡの活動内容と、不幸な犬の現状を知って頂こうと文面に致しました。

そして、園長ＢＯＳＳ【高橋　忍】のことも、お話させてください。
（＊もう既に話を聞いた方は、スミマセンが、僕の過去を暗記する気持ちで読んで下さい♪笑）


　　◎犬の世界に入る前は、飲食店にて働いていました◎
　　　　◆学生時代、『ステーキのあさくま』にてバイト。
　　　　　料理を作る事に興味を持ち、卒業後『ステーキのあさくま』に就職。
　　　　　当時の『あさくま』は、新店舗出店など最盛期。
　　　　　その為、店長→商品開発部→部長…と、出世と共に毎日毎日、仕事の日々を
　　　　 送りました。


　　　　◆２９歳の時“自分の料理で喜んで頂ける店を持ちたい！！”という気持ちが強くなり、
　　　　　和・洋・中と何でもつくる、チョットお洒落な居酒屋を開業。
　　　　　店名『夢語家～かたりや～』…夢を語る家となればと思い命名しました。
　　　　　今でも、夢を追い続けている僕です★（笑）
　　　　　第２号店も出店出来るまでに順調に進みました。

　　　　　順調な営業を進めている中に“落とし穴”があるなんて思いもしませんでした・・・
　
　　　　　ある日、来店した男に『３号店を出さないか？良い所がある』と話を持ちかけられ、
　　　　　人を疑わない僕は、まんまと“罠”に、はまってしまったのです。
　　　　　当時ニュースにもなった【集団詐欺】にあったのです。
　　　　　結果、僕には【多額の借金】しか残りませんでした。
　　　　　仲良くしていた常連も、友人も引き潮の様に、みんな離れていきました。
　　　　　人生の絶望を感じました。悔しくて悔しくて、どうにも出来ない気持ち…

　　　　　そんな心境、状況の中で“心の寂しさを埋めたい”という気持ちに自然となり
　　　　　犬を飼おうと思い立ちました。

　　　　　しかし、ペットショップを回って知った事実・・・【犬は高い！！】
　　　　　借金しか無い僕には、到底出せない金額でした。
　　　　　
　　　　　偶然、立ち寄った本屋で、ある雑誌を目にし、ここで初めて
　　　　　【ブリーダー】という存在を知ったのです。



　　
　　　　“Ｍ・ダックス産まれています（格安）”という文字に惹かれ、直ぐに電話をし伺うと
　　　　　４頭の赤ちゃんが、一斉に走ってきてくれました。
　　　　　その中で、１番後ろをステンステンよろけながら走ってきたのが
　　　　看板犬『DUCA-デュッカ-』です！！
　　　　　デュッカも、１１歳になりました。
　　　　　僕を救ってくれたデュッカ・・・
　　　　　もう一度、人生を頑張ろう！と思わせてくれたデュッカ・・・

　　　　　そんなデュッカと、ずっと一緒に居られる仕事をしたい！と思いました。


◎デュッカとの出会いから、犬の世界へと足を踏み入れたのです◎
　　　　デュッカとの生活が始まった、最初の仕事は【日比野　中央卸市場】でした。
　　　　深夜２時から昼頃までの仕事です。
　　　　夜は、ワシントンホテルのフロント係と、駐車場整理をしていました。

　　　　デュッカを通して、それまで全くの無知だった幾つかの“犬事情”を知っていきました。
　　　　しつけ・病気・殺処分・・・犬を飼っている人にしか分からない事が多いと感じました。
　　　　
　　　　デュッカと一緒に居られる仕事・・・興味が持てる仕事・・・
　　　　『犬の仕事。これしかない！！』と感じました。
　　　　そこで、まずトリミング・訓練士の資格を取ろうと決意。

　　　　卸市場の仕事が終わる昼から、あちこち教えてくれる所を探しました。
　　　　しかし、どこも値段が高く、どうしようと考えている時に、あるトリミング店と
　　　　出会ったのです。
　　　　快く承諾してくれ、それから1日１頭を連れてトリミング練習へ通いました。
　　　　受講料￥2,000という価格で教えてくださいました。

　　　　毎日、休む事無く通い続け最短期間で、めでたくJKCトリマー試験に合格！



　　　　トリミングの次は、訓練士の資格を目指しました。
　　　　警察犬訓練所へ申し込みに行きましたが、NG。
　　　　負けじと、断られても断られても直談判を続けた結果、またしても受講料￥2,000という
　　　　値段で個人レッスンをして頂けることに！
　　　　トリミングと同様、卸市場の仕事が終わると、毎日休まず通い続け最短期間で
　　　　警察犬訓練を学び、ショードッグハンドラーを行い・JKC公認訓練士の試験に合格！！

　　　　そして、この頃から少しずつ、トリミングと出張トレーニングを始めていきました。


◎新たな転機◎
　　　　トリミング・出張トレーニングをコツコツと続けていた頃、当時ブームになった
　　　　クリエーターが集まる【さくらアパートメント】と出会いました。
　　　　
　　　　早々に申込みをしましたが『動物はちょっと・・・』とNG。
　　　　ここでも、めげる事を知らない僕は、何度も懇願。
　　　　『外の駐車場の片隅なら良いよ』と、ついにOK！！

　　　　青空店舗【DOG DUCA】の誕生です！！
　　　　居酒屋をOPENした時に似た、ウキウキした気持ちが蘇りました。
　　　　青空店舗ですけれど・・・お天気の良い日は、最高な店舗です！！（笑）

　　　　口コミが口コミを呼び『DOG DUCAに行けば、犬の事を何でも相談に乗ってくれる』
　　　　『しつけの方法を教えてくれる』と、有難い口コミが広がってくれました。
　　　　
　　　　気が付けば、青空店舗【DOG DUCA】は、何十頭も集まる
　　　　ドッグ広場になっていました！！

　　　　その様子を見たオーナーが『倉庫にしている風呂場なら使って良いよ』と建物内の
　　　　OPENを許してくれたのです♪

　　　　しかし、ここは物作りクリエーターが集まる店舗・・・
　　　　DOG DUCAも何か作らなければ！と思い始めたのが“犬の洋服”です★

　　　　先ずは、犬服を購入し解体。自分なりの型紙を作製し、ひたすら縫う！！

　　　　コツコツと努力を重ねた結果、Tシャツ１枚￥1,000が売れた！！
　　　　この時、喜びと感動に溢れました！
　　　　凝り性な僕は、それからTシャツ以外の型にもトライ！！
　　　　作っていく度に、訂正箇所を見出し、新しい手法を見つけ・・・今に至ります♪



　　　　丁度、その頃“さくらアパートメント”の近くに【名古屋コミュニケーションアート】という
　　　　専門学校が、新しく開校。
　　　　“人と犬との共存生活”をテーマにしている、DOG DUCAの噂を聞きつけてくださり
　　　　『講師として来てくれませんか？』と、僕に声を掛けて下さったのです！！
　　　　まさに“運命の出会い”です。

　　　　しかし、一度人生を失敗している自分が、講師をして良いものだろうか・・・と悩みました。
　　　　すると、声を掛けて下さった方が
　　　　『これからの未来を担う子供達に、夢を伝え、過去のあらゆる経験も
　　　　　ふまえた人生の事も教えてあげて欲しい』と、おっしゃってくれたのです。

　　　　この時の言葉が、僕にとって、どれだけ嬉しかったことか・・・
　　　　あの日の事は、今でも鮮明に覚えています。

　　　　僕の担当教科は、ドッグトレーナー育成から始まり、行動学・栄養学・
　　　　洋服等の制作ドッググッズ・アニマルセラピー犬育成・・・と、
　　　　有難いことに増えていきました。今では“何でも屋”です。（笑）


　◎わんわん保育園ＤＵＣＡ誕生◎
　　　　【社会性を身に付けること】【飼い主さんに、しつけ方法を知って頂くこと】は、
　　　　　犬のしつけ・共存生活にとって、とても重要ですが、それを行う事が出来る
　　　　“場所”が、先ずは必要だと考えました。
　　　　　そこで、誕生させたのが【わんわん保育園DUCA】です！！

　　　　　料金は、僕を【犬の世界】でやっていくチャンスを頂いた金額
　　　　“￥2,000”に、こだわりたいと思いました。
　　　　　売上が、プラスにならなくても、何が何でも￥2,000を貫こう！と決めました。

　　　　　そして、僕を救ってくれたワンコ達への恩返しをしたいという想いが、一層
　　　　“犬を保護する”気持ちを強くさせていきました。



　　　　　現在の【わんわん保育園】のみをご存知の方は、成功し、お金もあるのだろうと
　　　　　思われているかもしれません。
　　　　　しかし、現在の保育園は、偶然からのきっかけにより移転をした結果です。
　　　　　旧保育園を、ご存知の方は、外観と中にビックリされたでしょう。（笑）
　　　　　家賃３万の平屋３K程の、いつ壊れてもおかしくない様な一軒家でした。
　　　　　お蔭様で、毎日たくさんのワンコ達が通園してくれる様になりました。
　　　　　しかし、それに平行して、捨てられる子や保護する子も増え、今ではその数
　　　　　年間３０頭近くにも上ります。


◎ＮＰＯ法人　ＤＯＧ ＤＵＣＡの必要性◎
　　　　愛護センターにも、捨てられたり保護されたりしている頭数が増えています。
　　　　理由として、噛み付く・吠える・引越し・費用が掛かる等、人の事情によるものが
　　　　ほとんどです。　世の中が不景気になった事も、追い風をかけています。
　　　　
　　　　人の事情で先ず諦めるものは、命ある生き物でしょうか？
　　　　違いますよね。命ある生き物は、絶対に捨ててはいけないし、
　　　　共存生活を続ける改善策をしっかり考える事が先決です。

　　　　しかし、世の中には、命ある生き物を捨てる人が後を絶ちません。
　　　　
　　　　まだまだ多くの命が失われています。
　　　　その中でも、処分決定が早く決まってしまう【噛み付く】などの
　　　　問題行動のある子達を、どうにかして先ず救いたいと思いました。

　　　　正しいトレーニングをすれば、治る問題行動が多くあると思います。
　　　　そこで、保育園DUCAにて問題行動のある子を預かり、トレーニングを行い、
　　　　治ったところで、新しい里親さんを探すという活動を始めました。

　　　　もちろん、普段お預かりしているワンちゃん達には、影響が及ばない様
　　　　スタッフ一同細心の注意をはらっています。

　　　
　　　　そして、もう一つ。
　　　　捨てる行為を阻止できないかと考えました。
　　　　
　　　　捨てようと思った原因は、相談・トレーニングを行ったら解決する内容かもしれません。
　　　　そんな状態の子も捨てられている現実です。
　　　　それは、捨てる前に、相談できる場所が殆ど無いのも原因だと思われます。

　　　　“困ったらDOG DUCAへ”という認識が、犬を飼われている多くの方に浸透して
　　　　いかなくては、と思っています。

　　　　平成18年6月1日に【動物愛護法】が改正された事もあり、やっと殺処分の実態や
　　　　悪質ブリーダー・モラルの無い飼い主などの事実が、テレビや新聞などで
　　　　報道される様になってきました。
　　　
　　　　各都道府県によっては、ボランティアなどの活動による“保護・里親探し”が
　　　　行われています。　　県全体が、活動を行っているところもあります。
　　　
　　　　　　　
　　　　愛知県は、ペット需要が１番多い県でもありますが、１９年度のデータによると、
　　　　愛知県の犬殺処分数は、子犬329匹　成犬1,351匹　計 1,680匹。
　　　　名古屋市の犬殺処分数 356匹のうち、子犬の占める割合は約３％。

　　　　そんな中、名古屋市愛護センターの職員の方々も、殺処分頭数を減らそうと
　　　　必死に活動されています。

　　　　NPO法人DOG DUCAも協力出来ればと、一緒に殺処分を減らす活動を行っています！！


　　　　
　　　　DOG DUCAとして、不幸な犬達を救おうと10年活動してきていますが、年間30～40頭の
　　　　子しか救う事が出来ていません。　
　　　　


　　　　今までは、一度、行政である“保健所・愛護センター”に持ち込まれてしまうと、
　　　　助けるにも書類や規約などが憚り、保護が難しくなっていました。
　　　　しかし、現在は愛護センター職員の方々の活動により、愛護センターに
　　　　収容された犬も、トレーニングをすれば新しい家族（里親）の元へ
　　　　行く事が出来る子などを殺処分から救う事が出来る様になりました！！

　　　　
　　　　この、譲渡ボランティアの手伝いと、殺処分を減らす活動を実行に移す為に、
　　　　今までのDOG DUCAだけでは、幾つか難しい事も多々ある為、DOG DUCAを
　　　『NPO法人』として保護活動をする為に立ち上げました。

　　　　　　　
　　　　愛護センターの方々が行っている殺処分を減らす活動・NPO法人DOG DUCAが
　　　　行っている保護活動を、より多くの方々に伝える為の手段の一つとして、
　　　　飼い主の方々が集まりそうな場所（動物病院など）へのチラシを配布したいと思っています。


　　　　動物病院・スーパー・美容院・喫茶店など、チラシが多くの飼い主様の目に留まる施設を
　　　　ご存知の方、ぜひ設置のご協力をお願い致します。
　
　　　　皆様の、ご協力をお待ちしております。宜しくお願い致します。


　　　　チラシの他に、寄付金に関してのご協力・アドバイスもお願い致します。

　　　　現在、休日に、ＤＯＧ ＤＵＣＡの他でも講義をしたり、他校の講師へ行ったりと
　　　　少しでも資金になればと働いて補填していますが、費用的に、１ヶ月１～２頭救う事で
　　　　ギリギリの状態になっています…。


　　　　今日までに保護してきている子達（年間30頭前後）に掛かる、
　　　　病院治療代やフード代などは、年間平均２００万円程です。

　　　　今後、ＮＰＯ法人ＤＯＧ ＤＵＣＡとしては、ＤＯＧ ＤＵＣＡ（現在のＤＯＧ ＤＵＣＡ）の
　　　　物販売上・トリミング売上の一部を、 【NPO法人DOG DUCAに寄付】という形で
　　　“保護活動資金”にさせて頂きたいと思っております。

　　　　物販売上・トリミング売上が上がれば、保護活動資金が増えます。
　　　　処分されてしまう子を、１頭でも多く救える様、洋服・オヤツ・トイレシートなど
　　　　グッズ購入、トリミングのご協力を、より一層、宜しくお願い致します。

　　　　

　　　　そして“保護活動”に賛同して頂ける方を募集し、１口　￥3,000の会費・寄付を頂き、
　　　　１頭でも多くの不幸なワンコを助けていきたいと思っております。


　　　　保護したワンコの里親希望・一時預かりが可能な方も募集させて頂きたいと
　　　　思っております。
　　　　もちろん、何でもという訳ではなく『この子なら、ウチの子と相性良いし…』など
　　　　生活に支障の無い子を選んで頂く事でも構いません。

　　　　この保護活動に、矛盾を感じられる方もいらっしゃるかと思います。
　　　“なぜ責任を持って愛犬と生活しているのに、無責任の人間の為に、
　　　　お金を出さなければいけないのか？”

　　　　しかし、犬達には飼い主を選ぶ事が出来ません。犬達には何の責任も無いのです。
　　　　だから、罪の無い犬達を救う為には、誰かが動かなければ解決の道は無いと
　　　　思うのです。

　　　　もう、これ以上罪の無い犬達が殺処分される事を止めさせたいのです。
　　　　愛護センター・保健所へ連れて行く飼い主を無くしたいのです。
　　　　ご協力をお願い致します。


　　　　　捨てられた子達は、ゴツゴツしたコンクリートの上で初めて会ったワンコ達と
　　　　　牢屋の中で過ごしています。
　　　　　人間に捨てられ、裏切られた事実…中には、人間を信じられなくなった冷たい目を
　　　　　してしまっている子もいます。
　　　　　そんな子達を、みなさんの温かい家庭で包み込んであげ、元の優しい穏やかな目に
　　　　　戻してあげて欲しいのです。

　　　　　誰にでも出来ることでは、ありません。
　　　　　少しでも心が揺れた方は、どんな些細な事でも構いませんので質問してください。

　　　　　皆様の、ご協力を心からお待ちしております。

　　　　　罪の無いワンコ達を助ける活動のご協力、どうか宜しくお願い致します！！
　　　　　　　
　　　
平成２２年　上半期のＤＯＧ ＤＵＣＡ保護活動状況　　



◆飼育拒否→里親◆
　　　Ｔ・プードル（１歳/♂）先住犬と合わない　
　　　　　　　　　　→　くるみちゃん(Ｍ・Ｄ)のご親戚宅へ。ココアくん♪

　　パグ（８歳/♀）人の子供を出産後、飼育拒否　
　　　　　　　　　　→　元スタッフ宅へ。　ラブちゃん♪
　　
　　Ｍ・ダックス（６歳/♂）飼い主さんが長期入院の為　
　　　　　　　　　　→　モモちゃん(チワワ)宅へ。サンタくん♪

　　ＭＩＸ（推定１２歳/♂）飼い主さんが高齢の為　
　　　　　　　　　　→　ＤＯＧ DUCAにて一生見ます。　ちびたくん♪

　　Ａ・コッカー（？歳/♂）大森公園で、さ迷っていたところを
　　　　　ローラちゃん(Ｔ・Ｐ)ママが保護　
　　　　　　　　　　→　盲目などもある為、ＤＯＧ ＤＵＣＡにて一生見ます。ジョニーくん♪
　
　◆迷子犬→飼い主さんが見付かった◆
　　　　　チワワ・ラブラドール・ＭＩＸ・ポメラニアン・コーギー・マルチーズ・ビーグル

　　　　　　保護から、３日以内ほどで飼い主さんの所へ無事に帰っていきました。

　◆保護◆
　　　　　ワイアーダックス（７歳/♂）
　　　　　ワイアーダックス（８歳/♂）
　　　　　ワイアーダックス（８歳/♂）
　　　　　マルチーズ（１７歳/♀）
　　　　　飼い主が離婚後、実家へ戻るが親が飼育拒否し愛護センターへ。
　　　　　見かねてDOG DUCAが保護しました。
　　　　　１７歳マルチーズの子は、乳癌もあり肺が圧迫されている状態です。
　　　　　高齢・癌転移の可能性も高く手術が出来ません。
　　　　　愛護センターにて、年齢・病気があるとの事で殺処分との話が出ていましたが
　　　　　人の温もりの中で息を引き取って欲しいと思い、我が家にて
　　　　　療養・老後を送っています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　
　　里親・一時預かりの希望書　　　　　　　
　　NPO法人DOG DUCA入会申込書　　　DUCAスタッフへ、お声をお掛け下さい。