憧れのケーキ 2005-02-26 | エッセイ 湘南にはレベルの高いケーキ屋さんが多い。 僕がよく行くのは、葉山のケーキ屋さんだ。ここのお奨めは毎週日曜日に販売される朝市のタルトだ。 必ず行列ができる。だけど美味しい。 僕の家では、毎年クリスマスケーキはここのお店に予約をして食している。
ケーキというもの 2005-02-23 | エッセイ ケーキというものは、あるだけで人のハートを豊かにしてくれるから不思議である。 ケーキの持つシュガーなかほりというモノが人々の足を止める。 極端な話、母親が自家製ケーキをつくる家庭は、悪い子供は育たないような気がする。 誕生日、ウェディングケーキ、クリスマスケーキと現代の日本では、ケーキというモノは「プラス思考の飾り物」のにジャンルに帰するものらしい。
逗子・小坪の魚屋 2005-02-22 | エッセイ 僕が東京からわざわざ逗子・小坪の魚屋へ買い物に行くというのは、珍しいわけではない。 朝市なら三崎・葉山、逗子・小坪の魚屋と流れていく。 逗子・小坪の魚屋はオヤジとの「かけひき」があり、真鯛の他、店頭で干しているアジの干物を買ってくる。客層がよいためか、悪い魚は扱っていない。
ファミリーレストラン 2005-02-19 | エッセイ 年上のお姉さんとの交際は、そう長くは続かなかった。 潮が引くように、自然と消滅してしまった。 僕は、どこかで結婚を意識していたが、彼女は、僕を友達というレッテルで覆ってしまったようだ。 漁火は消えたが、僕の気持ちはまだ中途半端でいる。 逗子・渚橋のファミリーレストランで男の友人が集うと年上のお姉さんとの交際話はたまには出ては笑いになる。 すると不思議なもので、赤いファミリーレストランの看板が浮かび上がって見えてしまうのだ。 いま年上のお姉さんはどうしているだろうか?
渚のデート 2005-02-18 | エッセイ 長者ヶ崎の海岸での時間の使い方は、僕にとっては、時間調整の場である。 なぜならば、山の上にあるホテルのテラスでティータイムをとったり、秋谷の地中海料理のレストランで食事を楽しむための、時間のつなぎの場所なのだ。 もう随分前のことになるけど、深夜に長者ヶ崎の海岸で「渚のデート」をしたことがある。 レジャーシートを拡げて、クーラーボックスをおき、線香花火をやった。ヒロインが年上のお姉さんだったので、打ち上げ花火という雰囲気ではなかった。 線香花火の細やかな火花が、僕らの恋愛を占っているようだった。 照れ隠しに、氷がギッシリ詰まったクーラーボックスの中からドリンクを取り出すと年上のお姉さんの甘い香りが、僕の鼻腔をくすぐった。 江ノ島の灯台からの明かりが、ふたりをトレースした。