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きみの靴の中の砂

ディラン・トマスにかぶれた





 ジマーマンが、なにゆえ芸名をディランとしたかについては、やはりディラン・トマスにかぶれたというのが本命だろう。

 そのジマーマン、つまりボブ・ディランが、ウイスキーの飲み過ぎで早死にしたトマスの後継者を志したことは、英語圏の新しい詩人達にとってはフィールドが広がり、大いに刺激になったに違いない。

 彼等の詩は、日本語に翻訳すると ------ 文化的背景の省略部分が非常に多いため ------ ただ難解なだけという評価もあるが、英語詩の脚韻の美しさを楽しめるヒアリング能力があるなら、それだけで彼等の詩の半分は味わったと思ってもいいだろう。しかし、その難解な日本語訳を模倣してディラン・トマス、なかんずくボブ・ディランになったつもりの自称詩人も日本には溢れていて、読者にとっては理解するに頭の痛いところなのだが。




【Bob Dylan - Absolutely Sweet Marie】

 

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