きみの靴の中の砂

誰にも年にたったいち日しか巡ってこない

 

 

 ほぼ創作物全般に言えることだが、作家本人が好きな作品と、受け手側が評価する人気作品とは必ずしも一致しない。また、受け手側の評価も一作に集中することはなく、複数作に分かれるのが通例。その違いは、人それぞれに過去の行動や行為、記憶や思い出の差からくる、言わば感受性の土台が異なるからに他ならない。

                    

 この梅雨明け直後の終業式帰りのスナップ・ショット —— 明日から夏休みという、この場面、この一枚が、我ながら何故か見飽きない。

 明日から夏休みという日は、誰にも年にたったいち日しか巡ってこない —— 貴重な喜びのいち日の記憶が、ぼくの頭の中では、余りにも濃厚なのに違いない。

 

 

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