きみの靴の中の砂

何気に古いだけの...

 

 

 時折、何かしらの拍子に(きみを)思い出すことがあります —— 昔、治療した虫歯のあとが疼くようなものです —— だからと言って、(きみが)記憶の端に引っかかったままになっている人というわけでもなく —— もう、とっくに諦めました —— だから、つまりそれは、ただただ何気に古いだけの、淀んだ語り草のようなものなのかもしれません。

 今年も気の早い夏の西風は、
 (きみの)麦藁帽子を飛ばそうとしていますか。

 

 

 
【Bob Dylan - I Want You】

 

  

PVアクセスランキング にほんブログ村

最新の画像もっと見る

最近の「『ノート(Cahiers)』或いは、稿本『北回帰線の南』から」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事