サウンドもビンテージで

ちょっと面白いモノを手に入れちゃいました。

傘の口径が41.5cmもある大形の拡声器は、
不二音響株式会社っていうメーカーの「DYNAX」ブランドで、
このブランドは1956年からHYFAXという名に改称していることから、
1955年以前の製品ではないかと思われます。
昭和20～30年代の宣伝カーとかに装備されてたヤツでしょうかね？
傘もコーンも総アルミ製で（ブラケットだけが丈夫そうな鉄っちん）、
塗装を剥がしてバフったらかっこいいだろ～な～と思うんですが、
今回は全バラお掃除と内部配線類のリニューアルにとどめました。

マイクは、今は無きAIWAの、モデルDM-47。
こちらは1960～70年代って感じのデザインですね。
まだ木造校舎が残ってた頃の放送室とかで良く使われてたヤツかな。
アマチュア無線をやっていた方なんかは見覚えあるかも。
コードがぶち切れてたんですが、内部の配線を全部やり直したら、
ちゃんと使えるようになりました。

で、双方をアンプに繋いで音を出してみたら、
なんともALWAYS三丁目の夕日っぽいんですわ、これが。
ま、はっきり言えばショボくてビンボ～臭い音なんですけど、
明らかに昭和っぽい郷愁サウンドなんですよ。
「ご町内のみなさま～！」とかラジオ体操が似合いそうで。

まぁ、イベント自体がビンテージですからね、
PA機器にもこだわってみようかなぁと思ってレストアしてみたんですが、
実用に耐えるかどうかは、かなり「？？？」。
「壊れちゃうかもな～」と、コースをヒヤヒヤ走ってる皆さん、
本部の放送も、ちょっとヒヤヒヤでお送りいたしま～す。