立川の学習塾ブログ

東京立川市と小平市にある個別指導学習塾ディップル公式ブログです。

拘る(こだわる)こと

2018-07-30 17:18:44 | 学習塾日記
 東京立川市の学習塾ディップルです。




拘(こだわ)ること



 私は、生徒に常々「意味を相手に説明できないことばは必ず辞書を引きなさい」と伝えています。だから、まず最初に「拘る」ということばの意味を載せておきます。
大辞林の第三版によると、

拘る…
①心が何かにとらわれて,自由に考えることができなくなる。
気にしなくてもいいようなことを気にする。拘泥(こうでい)する。
②普通は軽視されがちなことにまで好みを主張する。

となっています。一見すると、マイナスなことばのように見えますね(笑)。
ただし、②の意味をよく見てください。「好みを主張」ということばが出てきます。
今回はここに注目して書いていきたいと思います。

 最近特に思うのですが、生徒との会話の中で、
「普段、家で勉強以外に何をするのが好き?」「趣味は?」とたずねると、
「特に…しいて言えば寝ることかな」「ない…です。」このような返答が多くなってきました。

特に勉強が苦手な生徒に多い返答です。以前だと、
男子は「(それを言って私が怒らないか様子をうかがい、大丈夫だと確信すると)ゲーム!」
女子は「音楽を聴くことです。」という感じで具体的な内容が返ってきたものです。
それが最近は上記の通りです。

これは何を意味しているのかをふと考えてみました。そこで自分なりに出した解答は、

「世に溢(あふ)れかえっている情報通信機器(スマホやタブレット)に私的な時間だけでなく、思考までも侵食されているのではないか」というものです。

簡単にいうと、自分の好きなものを見つけられないほど情報が溢れかえっていて、その情報を受ける一方になってしまっているのではないかということです。

これは非常にまずい事態ではないでしょうか。勉強面に与える影響も決して小さくはないと思うのです。

たとえば、「文章題は苦手だけど、図形問題は誰にも負けない!」「長文には苦労しているけど、英語が大好き!」
このようなセリフを言う生徒が減ってきているのを感じます。

ノリが悪いというのでしょうか、自力で難問を解けたときに「すごいじゃん!数学は得意科目だな!」とこちらが言っても、生徒は無表情…

私はDIPLの生徒に「解けて嬉しい、解けなくて悔しい」思いを感じてもらいたいのです。

つまり、勉強でも何でも自分の中で「これだけは!」という拘りをもってもらいたいのです。
そういう拘りや感動がないと学力向上もないと思うからです。

我々が子供だったころに比べ、今の子供たちははるかに多くの便利でおもしろいものを与えられています。

にもかかわらず、自分が幸せだと感じている子供が少なくなってきているというデータがあります。
これが意味することを重く受け止め、我々は指導していきます。

これを書くことで生徒のみなさんに伝えたいのは、

(1)勉強でも普段の生活でも拘るものを見つけること 
(2)喜怒哀楽の中で「喜」と「哀」をはっきりと示すこと

この2点です。

ちなみに私は、古いバイクとパンクロックのレコードが大好きです。

特に後者はもう15年以上続く趣味です。
あともちろん、勉強をすること・教えることも好きです。

一生懸命に頑張る生徒にかける思いは誰にも負けないと自負しています。
世界中の人を前にしても正々堂々と主張できます。自分が拘るものには努力しなければなりません。

でもその努力を避けて、なんとなく生きるのは寂しくないですか。
世界に自分は一人しかいないのだから、お互いに自分の人生をメリハリつけて楽しみましょう!


▲努力することに拘る




 

東京立川市の学習塾 ディップル(DIPL)
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外国人の彼氏が欲しいから勉強する

2018-07-05 18:03:23 | 学習塾日記
 東京立川市の学習塾ディップルです。




私の高校時代の友達のお話です。彼女とはクラスが同じで、いつも一緒にお弁当を食べていました。英語が大好きな女の子で、よく一緒に学校の単語テストの点数で勝負をしていました。そんな彼女の目標は…外国人の男性とお付き合いすること。
「将来絶対に外国人の彼氏を作るんだ!何か国際結婚ってかっこいいじゃん」と彼女はよく言っていました。

大学受験の時、彼女が選択したのは国際学部。留学制度が整っている学校でした。そして彼女は受験勉強を頑張り続け、第一志望の大学に見事合格したのです。

それからも彼女の快進撃は続きます。大学時代にずっと目標であった、アメリカに留学。なんとそこでアメリカ人の彼氏をゲットしたのです。彼女はもちろん1年後に日本に帰ってこなくてはいけません。普通はそこで別れてしまいそうですが、そこからがまたすごいのです。彼女の帰国後に、今度は彼が彼女を追いかけて日本に留学。そしてそのまま日本で就職し、今はめでたく結婚して、日本で暮らしています。


 生徒の皆さんの話を聞いていると、皆さんは、勉強することの動機づけに最初から大きな意義を見出そうとしすぎて、勉強をすることに対するハードルを自分で上げていないかなと思うことがよくあります。
その立派な理由がいつまでも見つからないため、「目標がない」と、そのままズルズルと勉強から逃げる日々を過ごしているように感じました。

しかし、初めから明確な目標が決まっている人が、世の中にいったいどのくらい居るのでしょう。むしろ決まっている人の方がごくわずかで、多くの皆さんは「将来何になりたいのかなんて…今聞かれてもわからないよ!」というのが本音ではないでしょうか。


やりたいこと、なりたいものを見つけることは、ものすごく大変な作業です。
実際、私も何になりたいのか、自分がどう生きていきたいのか、漠然としていました。でも実はその漠然とした期間こそがとても大切で、その過ごし方によって、いざやりたいこと、なりたいものに出会ったときに、どう道が開かれるのかが違ってくるのです。


 ではひとつ例を考えてみましょう。
同じく将来の目標が決まっていない高校2年生のA君とBさんがいたとします。
A君は学校の定期テストを毎回頑張っており、成績がオール4(5段階評価で)。
Bさんは部活が忙しく、いつも勉強は後回しの成績がオール3。

この二人が高2の3月に目標を見つけたとき、一見、同じタイミングで受験勉強を始めたようですが、二人に開かれる道にはかなりの差があります。

A君には指定校推薦、AO入試、公募推薦、一般受験と受験方法でいろいろなチャンスがありますが、このときすでにBさんには一般受験の道しかありません。選択科目によっては、学部も制限されている可能性もあります。

また、A君にはずっと頑張ってきた基礎学力がありますが、Bさんは土台作りから始めなければいけません。
そして以前にお伝えしましたが、勉強はやったからといってすぐには成果が見えてこないのです。
そのときに初めて「今まで勉強していれば良かった!」と思っても、もう遅いのです。
 

私は勉強ができるようになることが最終目標だとは思っていません。
勉強はあくまでも目標・夢を実現させるための手段だと思っています。勉強を頑張ることで将来の選択肢を増やすことができます。勉強をしていれば、どの中学、高校、大学へ行くのかの選択肢が増えます。勉強を頑張る理由に大それたものは必要ありません。確かに大きな目標を持っている人は、その目標に向かって一心不乱に勉強できます。

しかし「目標がないこと」が勉強を頑張らない理由にはならないのです。
皆さんの中で「大きな目標を持ってからしか勉強が頑張れない」にすり替わってはいませんか。


 私の高校の友達の勉強のキッカケは「外国人の彼氏を作りたい」という、なかば冗談のようなものでした。しかし、その言葉を起点に人生の大きな目標を達成できたのです。このように、自分の日常の小さな願望からスタートし、徐々に目標が明確になることもあります。

「最初にハードルを上げ過ぎて、何もしない」のではなく、日頃の頑張りの中から徐々に目標を見つけることができるのです。

いざ目標を見つけたときに、ゼロからのスタートではなく、少しでも近づいていたいですよね。そのためには、目標が定まっていない今の時間の使い方にあるのです。



後日談ですが、先日新居祝いに行ったときに「すごいねー!高校の時の夢を叶えたね」と言ったところ、「そんなこと言ってたっけ?」という返事が返ってきました。高校時代、あれだけ言っていたのに!






▲夏休みは挑戦の時





 

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