医療経営コンサルタント 村上君雄 ブログ

病院経営の改善、病院組織の活性化、病院管理職の教育の作成を行う株式会社デルタエム村上君雄のブログです。

看護師の目標と職場の目標

2012-11-15 09:44:02 | 日記
〔研修会から見えること〕
 ある病院で勤続数年の看護師を対象に将来の管理職となるための研修会を開催しました。その結果、受講者を二区分することができました。一つは目標を持って勤務している看護師、もう一つはこれと言った目標もなく、勤務している看護師です。
 目標を持っている看護師については、さらに二区分することができます。それは、看護技術を高度化することを目標にしている看護師と職場をまとめ職場の目標を達成することを目標にしている看護師です。
 そのために、管理職となるための研修会に興味をもって参加する看護師は、全体の4分の1程度ということになります。
 つまり、病院に勤務する看護職員で管理職になろうと心に決めて、能力を向上させようとする看護職員は全体の25%程度だと考えることができます。このようになる要因は、生活環境や今までの勤務経験、それに看護師の資格取得を目指していた環境に左右されていると考えます。したがって、このような環境で育った看護師の目標を持たせ、目標を達成するための教育体系の構築は非常に重要ということができます。そのために院内の教育体系は、専門性の向上と管理職能力の向上を目指した教育体系を構築することが必要となりますが、それだけでなく、達成した場合の自分自身をイメージさせることが必要だと考えます。

〔職場の目標〕
 看護師を育てる一番の方法は、職場の目標を達成するための組織編成を考え、組織編成するための技量をもった看護師を育成することだと考えます。つまり、職場の目標を達成するための組織の構築を考えて、必要とする看護師を検討し、育成することだと考えます。
 したがって、看護師一人ひとりの目標が達成され、その能力を発揮されれば職場の目標は達成されると考えられます。すなわち、看護師一人ひとりの目標が職場の目標と連携していることとなります。無論、看護師一人ひとりが職場の目標と連携されていないで、看護師自身の将来的な目標として設定している人も当然おりますが、少なくとも2分の1は漠然と目標もなく勤務しているとすれば、職場の目標と自身の目標とを連携させて設定することも不可能ではないと考えます。

〔看護師の目標〕
 現在の看護師は、資格取得を目標として学校生活を送っていると考えますが、資格取得後の目標を明確に持って勤務している者は少ないように考えます。つまり職場の勤務内容になれることや理解することに追われて、一定期間を過ごすと考えます。仕事に慣れる過程で目標を設定できる人は少ないのが現状ではないかと考えます。
 したがって、現状を過ごしていれば目標設定の意味や目標設定を考える機会を失うこととなる可能性が高いと考えます。そのために、看護師の目標を考えさせる機会を与えることも職場では必要だと考えます。
 目標が本人も職場でも共有化できれば、「働きがい」や「生きがい」を確立できると考えます。つまり、働き方がより高度化すると考えます。


村上君雄
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