また1週間トバシてしまいました(苦笑)
どうも、最近新譜で買いたくなる様なモノが少なくて・・・・・・
今日の1枚も、リリースから結構経ってるコチラ。
星野源
「夢の外へ」
2012/7/4リリース
ビクターエンタテインメント
VIZL-476
星野源という人は、どうしてこんなに小粋なんだろうと改めて思わされる。
30を過ぎても田舎の高校の軽音部然とした風貌。
ヘタレた感じを漂わせる佇まい(笑)
しかし、その彼が紡ぎ出す音楽は、極めて粋でセンスの良いポップミュージック。
洗練されたメロディラインと、凝っているのに心地良く耳を擽るコード進行。
温もりが溢れるアレンジと、地に足がついた演奏。
上質で人の心に染み渡る音楽を生み出すコトに関しては、現J-POP界でも随一の存在。
例えば陶磁器で言えば、九谷や伊万里ではなく備前や美濃の味わい。
華美ではなく朴訥とした中に品格を感じる。
そんな彼が送り出した今回のタイトルチューンは、驚きのダンスグルーヴ(笑)
しかし、いかにもなグルーヴチューンではなく、そこには彼らしい美意識が感じられる。
伊藤大地と伊賀航のリズムセクションと高田漣のペダルスティールが組み上げたベーシックトラックに乗せられる九弦ストリングスが実に小粋に身体を揺らす。
効果的にノリを増幅するハンドクラップも好きだなぁ・・・・・・
この曲、普通に聴いても良いですが、PVがまた素晴らしくて。
ダンサー、井手茂太さんの踊りがサマーアンセムとしての、この曲を盛り上げてくれます。
源ちゃんのダンスもまた素敵(笑)
カップリングの「パロディ」には、エゴラッピンのサポートホーンとして知られる武嶋聡さんや川崎太一朗氏、「彼方」にはオカモトズのハマ・オカモトくんや大橋トリオのサポートドラマーの神谷洵平(ジャンクフジヤマや羊毛とおはなの市川くんとバンドやってたという経歴にビックリww)という布陣も、源ちゃんの趣味の良さを感じさせます。
とにかく、思わず身体が動いてしまう一曲。
残暑でも初秋でも楽しんで聴いてみてください。