日本グルーヴチューン振興会

2008年の5枚:フルアルバム編

勢いに乗って(笑)2008年のフルアルバムをピックアップ。
流石にオリジナルフルアルバムは絞りに絞っても5枚必要でした。
では、2008年のマイベストをどぞ。

筆頭に挙げられるのはモダーン今夜『天気の存在する理由』
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前作から約2年ぶりにリリースされた4枚目のアルバム。
10曲入りというヴォリュームが、モダーンの音楽の多彩さを表している。
そこに収められた曲たちは、シティポップステイストからラテンアッパー、ファンキーなロックディスコ、スパニッシュ調バラッド、ジャジィなブルース、等等・・・・・・
そのサウンドメイクはヴァラエティに富み、永山マキという稀有なヴォーカリストの歌を最大限に生かしている。
心地よさと奥深さが、カラフルな曲の中に息衝いている名盤です。

2枚目はPerfume『GAME』
Game





多分、前述のモダーン今夜と再生回数のトップを争ったのはコレです
それくらい、この3人のオンナノコにハマった1年だった(笑)
もうねぇ、ホントに良く出来てるんですよ。
中田ヤスタカの手腕にも脱帽ですが、彼女たちの三人三様の声質(エフェクト掛かってても、声質の違いはちゃんと出るんだよねぇ)が、いいバランスで溶け合ってるのが実に好み。
シングル曲だけでなく、アルバムナンバーも名曲目白押しで、ちゃんとオリジナルアルバムとしてのクォリティの高さが伺えます。
特に「セラミックガール」と「シークレットシークレット」は何度リピートしたか分かんない。
ガールズテクノ歌謡としての一つの完成形が、このアルバムと言っても過言ではないと思います。

3枚目はいいくぼさおり『ハジケマシテ』です。
Hajikemashite





待望の、全国流通のファーストフルアルバムです。
以前に出していた弾き語りのミニアルバムと違って、バンドサウンドが加えられていますが、ピアノポップとしての一つの理想形を見せてくれたと思ってます。
お友達でもある、つるうちはなちゃんとは違ったベクトルの“弾けるピアノポップ”が、このアルバムには詰まっています。
まず魅力の第一に挙げられるのは、そのヴォーカルの上手さと声質の良さ。
ファルセットの切なさと地声の伸びやかさが、絶妙のアクを纏って実に印象的に響く。
そして、そのヴォーカルを生かすメロディのチョイスのセンス。
アレンジには、モダーン今夜のサウンドメイカーであるキーボードのタムさんが参加し、モダーンのメンバーも演奏を担っています。
自分が好きなアーティスト同士が絡みあう幸せを感じられた作品でした。

4枚目はYeux.『タイム』を。
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とあるキッカケでアルバムを買うに至った、大阪を中心に活動するシンガーソングライターさんのアルバムです。
この方も声が素晴らしくて、一発で虜になりました。
繊細さと力強さがバランス良く同居する声質で、押し出しの強いファルセットが実に印象的だったなぁ。
打ち込みを使いながら、オーガニックな手触りを保つサウンドも素晴らしいです。
彼女の歌からは、エネルギーが溢れている気がします。
そこから、勇気を貰ったり、癒されたり、前に進む力を貰ったり、大事なことを思い出させてもらったり・・・・・
聴く人の心に訴えかける力の強いアルバムだと思うのです。

最後は南波志帆Hajimemashitewatashi





若干15歳にして、見事な存在感を誇るヴォーカルに、してやられた感じ(笑)
元シンバルズの矢野博康のプロデュースワークがもう素晴らしくて。
矢野氏やノーナの西寺郷太、キリンジの堀込泰行、宮川弾といったポップの権化が紡ぐメロディが、志帆ちゃんのキラキラした声と出会って、素晴らしくキュートな作品に仕上げられてします。
多分、16歳の彼女には別の味わいがあるでしょう。
20歳の彼女にも、違った魅力が出てくると思います。
この作品が持つ空気感は、今この瞬間にだけ存在するのだと思わされる。
そんな瞬間を切り取ったこの作品は、まさにポップスの真髄を見せつけてくれる1枚なのだと思うのです。

という訳で、見事に女性ヴォーカル偏重で選んだ(笑)今年の5枚。
如何なものでしょうか?


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