今年の6月に出た『MUSEUM』と、去年の8月に出た『飾らない情熱』というミニアルバムを一緒に買った。
それくらい、この“カコイミク”という大阪在住のシンガーが気になった。
リリースの名義はカコイミク ft.Standcolor。元々このバンドのヴォーカルだった彼女がソロデビューにあたって選択したのが、フィーチャリングという方法だった様だ。
何が魅力かって?
多分、色んな要素があると思うけど、個人的にはその受け皿の広さ。
初期UAを彷彿とさせる、若干スモーキーなブラックフィーリングを感じる歌声は、ともすればR&B/クラブフロア系で固まってしまいそうなんだけど、彼女のミニアルバムには色んなテイストの曲が詰め込まれている。
シティポップスだったり、ブラジリアンだったり、アーバンブラコンだったり・・・
ヴォーカルが、芯がしっかりして深いのに重たくならないトコロも魅力。
バックのStandcolorのサウンドメイクのセンスも実に好み。
『飾らない情熱』のタイトルチューンのremixにはSaigenjiがギターソロで参加しているし、『MUSEUM』のプロデュースは小松秀行。周囲にも恵まれています。
パッと聴きの派手さは『飾らない情熱』の方があると思いますが、『MUSEUM』も地味に奥深い。どっちもオススメです。
個人的には、『MUSEUM』の2曲目「いつかのSunday」の気持ちよすぎるギターカッティングが演出するドライヴ感がメチャ好き。
このギターだけの為にお金出しても惜しくない(笑)