先月、東京へライヴイベントを見に行った時に買ってきた。
そのイベントにヴォーカル&ギターの中瀬至くんが出ていて、彼の歌が凄く良くって。
実は、Lucky13という名前だけは前から知っていて。
でも、なかなかちゃんと聴く機会が無かった。
イベントで、このアルバム(初のフルアルバムらしいです)の1曲目「コードネーム男の子」を聴いた時に、ビビッって来た(笑)
基本的に、若干“青臭い”ナイーヴな世界観を歌うギターロックというモノが得意ではありません。それは、私が極度のサウンド&メロディ志向であるコトが大きく影響している気がする。
でも、中瀬くんが歌う曲は、どれも歌詞とメロディが一体となって身体に流れ込んできた。私にとっては珍しい経験。
「コードネーム男の子」冒頭の、“たとえば僕がハリネズミで 君は優しい野ウサギで”というフレーズ一発で持っていかれた。
勿論、随所にフックを感じさせる“4分の1ヒネリが効いた”メロディは、否応無く琴線に触れ、私を刺激する。
柔らかいけどエネルギーを撒き散らす力強さを持った、中瀬くんの中性的なヴォーカルも実に魅力的。
「ライオン」や「アイロニー」の様な、疾走感溢れるアッパー。
「東京ライフ」や「応援歌」といった、圧倒的なオーラを放つミドルスロウ。
「モノレールに乗って」で聴ける、ポップなギターロック。
色んな顔を見せてくれますが、根底に流れているのは魅力的なメロディ。
多分、今年のアルバムベスト10に入れる作品だと思います。