三連休で3本の記事、私にしては上出来です(苦笑)
古内東子
『PURPLE』
2010/3/3リリース
エイベックス
NFCD-27254/B
エイベックスに移籍して2枚目のフルアルバムですが、前作よりも更に私のツボを突きます。
個人的に、ソニー初期~中期の彼女が一番好きなんです。
時にソフィスティケートソウル、時にAOR、時にスティーリー・ダンといった、オトナなテイストが程よく絡み合ったアーバンスタイリッシュなサウンドプロダクション。
そこに乗せられるのは、恋愛の髄を取り出した様な歌詞。
そして、粘りと爽やかさを併せ持つクセのある彼女の声で歌われる・・・・・・
この世界観が大好き。
今回、そのテイストを持った曲が結構あって、嬉しいんですよ。
特に、3曲目の「Where you are」はイントロが鳴った瞬間に「コレコレコレ~」って(笑)
アルバムのプロデュースを勤めた河野伸が実にいいアレンジをしています。
竹上ホーンズの緩くグルーヴする感じ、佐野康夫のタイトなドラム、河野自身の鍵盤と打ち込みも冴えています。
続けて4曲目の「映画を観よう」も素晴らしいですね。
実にオシャレなグルーヴチューンで、自然に身体が横に揺れる。イントロやインタルードのホーンのフレーズが最高に好きです。
5曲目の「Pages」は歌詞にヤラれてしまった1曲。
“電話とメールだけじゃもう限界 もう限界”
“肌触れられない歯痒さは 時に気持ちを塞いでしまう”
“寂しい夜のひとつひとつさえ 二人のページのその一部になる、なる”
といった、胸が締め付けられる様な落涙フレーズ連発。
全体に、柔らかいけどしなやかに強い。
サウンド面では、河野伸が全部の曲に意識を行き渡らせていて、統一感が感じられます。
グルーヴィな曲がもう少しあったら、個人的には名盤認定してましたね
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