突然思い立ち、パソコン版の方のテンプレを変えてみました。少しは見やすくなるかなと思いまして。
ということでお知らせはココまで。
本日のレヴューは、最近の就寝時BGMとしてヘヴィローテーション中のコチラ。
『The SHOW』
2015/8/5リリース
Rallye Rabel
RYECD 250
ラッキー・テープスというバンドを知ったのは、唯一定期購読している雑誌“TV Bros.”のディスクレヴュー。
紹介文を読んで、「あ、コレは好きなタイプだろうな」と思い試聴してみると、完全にツボ。
翌日にはタワレコに行って予約をしていた。推されているのを知ったのは、その後の話(苦笑)
アルバムを聴いてみて思うのは、その素晴らしいまでの気持ち良さ。
聴いてて幸せだなと感じる音の世界。最高です。
1曲目「All Because Of You」のイントロにおける軽快なギターカッティングと温もり溢れるホーンセクション。
「揺れるドレス」での、「BOMBER」(山下達郎)ばりのベースライン。
「Touch!」に至っては、リリカルな鍵盤とザクっとしたギターにグルーヴィなリズムセクションと印象的なシンセ&気持ち良すぎるホーンという完璧なコーディネイトを見せつける。
「平和と魔法」というアンビエントな短い曲に続けて、「Peace and Magic」という同じ言葉を英語にしたタイトルの曲を持ってくるセンスも好きだ。
「Peace and Magic」は、ミドルテンポの中に美しいメロディと柔らかいファンクネスが同居するメロウグルーヴチューン。
「Friday Night」はシンプルにループするギターフレーズと都会の夜を感じさせるシンセが実にグルーヴィなアーバンポップ。
「夜が明けたら」に漂う、星野源ちゃんに通じるフォーキーソウルな感じも好ましい。
そしてラストの「Gun」における多幸感には驚くばかり。ソフィスティケイトされたファンクネスと柔らかく圧迫してくるグルーヴの壁の中を泳ぐ一抹の切なさ。ラスト1分半のインスト部分の高揚感がハンパなくて、終わり難くなって1曲目に戻ってリピートしてしまう。
実によく練られたアルバムとして価値が高い好盤です。
メンバーは高橋海(Vo/Key)、高橋健介(G/Syn)、田口恵人(B)、濱田翼(Ds)の4人。結成して1年と少しらしいけど、このアンサンブルは本当に素晴らしい。メンバー年齢は知らないけど、インタヴューとかで言ってた音楽遍歴とかから推測するに、私の子供に近い世代なんだろうな。こんな若者がポップミュージック界隈にいてくれる。なんとも嬉しくなってしまうのです。
こんな音楽を奏でてくれる彼らを、もっと多くの人が好きになってくれたら、こんなに幸せな事はありません。