今日、3月19日のお昼現在、地元の商店街界隈ではサヌキロックコロシアムというサーキットイベントが行われている。
昨年の今頃、そのイベントでBRADIOのライヴを見ていた。地元で見るのは4回目だっただろうか。
彼らと少し会話を交わした時、この地方都市でワンマンを狙っていると語った。
そして1年後の先週日曜、その言葉は現実のものとなった。
音楽好きの間では評価が上がり、ライヴの動員も伸びている。昇り調子である事は間違いない。
しかし世間的には・・・・
そんな彼らが高松でワンマン。この種のジャンルには食いつきがイマイチのこの地で(苦笑)
初めてBRADIOを高松で見たのはUNCHAINとのツーマンライヴ。客の入りはスカスカではないがパンパンでもなかった。
しかし、そこで繰り広げられたライヴは忘れ難い時間。至高のパフォーマンス。なんでコレが、こんな人数にしか楽しまれていないんだと憤った(苦笑)
それから2年半経って、目の前に広がる光景は・・・・・
大都市の大箱の様なライヴハウスではないが、きっちりソールドアウト。フロアは人でいっぱいになっていた。
感慨深く思いながら、今までとは違って最後方に近い位置で楽しんでいたんだけれど、それまで感じられなかったモノが少し見えた様な気がした。
それは不満とかそういうネガティヴなものではないんだけれど、彼らに対する若干の違和感。
自分の好みとの少しの乖離。
ツアーは始まって間もないし、ネタばれする様な事は書かないつもりなので詳しくは説明しませんが、一般的なファン層とウチの家族とでは彼らの音楽に対するグルーヴの求め方が違うんだなぁと思った訳です。
ウチの家族は下半身にグルーヴを感じる曲が好きなんですが、そーいう曲よりも腕を挙げたり手を振ったりする曲の方がウケがいいんだなぁと改めて感じました。
あと、アツい語り口や演奏以外の部分に少し醒めてしまうのは年齢のせいなのか(笑)
まま、色々と思うトコロはあるんですが、ライヴ自体は本当に素晴らしかったです。2時間以上彼らの演奏を浴びるとお腹一杯で苦しくなりますけど(苦笑)
有希くんのドラムは本当にしっかりとグルーヴの土台を支え、亮輔くんの良く歌うベースがそれを膨らませ、聡一くんの色気溢れるギターが縦横無尽に駆け回る。サポートで参加したルルルルズの奥野大樹くんが弾く鍵盤が加える彩りも素晴らしくて。そこに乗っかる貴秋くんのヴォーカルはオーラを纏い、強く柔らかく降り注ぐ。地声の圧も凄いけど、ファルセットの強さは本当に最高です。それから、ライヴで演奏しながらあれだけのコーラスができるのも彼らの強み。
次に見る時は、もっともっと成長している事でしょう。その方向性が自分の好みかどうかは別として、ちゃんと見ていこうと思います。
そして、更にグルーヴを振り撒いて進んでいって欲しいと願っています。