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古典⇔新訳 (長谷邦夫)
2007-01-12 21:11:23
リア王の二行のセリフを読んだだけで
もう読む気が失せますねえ。

古典だから「現代語の会話として書けない」という
枠組を壊せないのならば、旧の訳文の旧漢字や
旧かな使いなどを改める程度でいいのでは?と
極論を言ってみたくなります。

どうやって「古典的ムードを保つのか」
そのセオリーなり論理があっての新訳
なんでしょうか?

なんか、とてもむずかしい問題みたいな気がします。

村上春樹がライ麦を現代感覚で訳し直すほうが
楽って感じですよね。
どうなんでしょう?
専門外なんで、このへんのご苦労が分かりません。
 
 
 
台詞と身体 (冬月)
2007-01-12 22:08:03
■安西徹雄訳の弱点は、まさに、そのセオリーがないことでしょうね。いかめしく古めかしい台詞の中に、突如、渋谷を歩いている女の子のような「かも」が何箇所が出てきます。安西さんは、劇団「円」で演出もしているそうですが、ぼくには、まったく台詞に身体性が感じられない。読書用のテキストを作成しているように感じるんです。俳優が演じる台詞には思えないんですね。

「日頃の御厚情を思えば」なんて台詞、いったい、日本人が会話の中でしゃべったこと、いまだかつてあったんでしょうか。漢字を多くして、シェイクスピアを権威づけようとしているように感じますね。シェイクスピアほど、権威を相対化した人物はいなかったのに。

ま、しかし、訳文が悪くても、「リア王」は凄いです。今日、電車の中で読んでいて、泣きそうになって困りました。
 
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