2012年 EsQSO

2012-10-13 18:19:36 | Weblog

EsQSOの傾向を見る都合上、2エリアホームベースからの運用データのみグラフ化しました。

5月の上旬頃から対Es運用を始めましたが、やはり昨年に続き運用地を探すことにしました。
今年は最初からロッドアンテナ垂直です。
昨年、対JD1用として小高い丘に囲まれた地デジ不感地帯を順に巡っていたときに気になる
場所がありましたので、今年はそのあたりを基点にと思い探索開始しました。

各エリア良く聞こえましたが、大きな問題がありました。
大平洋側ルートの8エリアは聞こえますが、日本海側から入って来ている筈の8エリアが全然聞こえません。
2エリアの他局が先方へ送っているレポートが聞こえますが、こちらには全く入って来ません。
確かにもともとJD1用の選定でしたので北側に低山が重なっているのでいくぶん不利だとは
思いますが予想以上に駄目でした。

さて、困ったものです。せっかく低ノイズでFBなのですがバランスよく入らないとNGです。
豊田の猿投方面まで足を伸ばして探してみましたが1時間半で戻る制約がありますので
片道15分が限界です。なかなか選定が思うようにいきません。
休日に朝から晩まで連続運用できないのは残念ですが家庭の事情で仕方ありません。
結局、昨年選定した場所近くまで戻って、なんとか近場に3箇所ほど見つけてこれで合計8箇所になりました。
全て半径5~6km以内の狭い範囲ですが、向き不向きがありますので今年も使い分けることにしました。
といっても、通常はメインの場所での運用が6~7割りです。

結局、今年もまたロッドアンテナ水平で色々と受信して試していました。
(水平送信は、試してみたい特定の時しか行いませんでした)

昨年に続き全く同じ現象を繰り返し経験しましたので、以下は自分の位置で運用する場合の鉄則です。
西側の局が濃い層で反射して東から入っていると、いくら良く聞こえても1エリア各局に高い確率で
パイル負けします。(正確には静岡+1エリア)
根気よく繰り返しcallすると交信確率が上がりますので、あきらめず根気良く繰り返し呼ぶのが吉のようです。

以下は自分の勝手な推定と想像です。
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順方向(進行方向)へ向かう反射ではないのでEs層のZ軸方向を主体にした反射(1パス/マルチパス)
と考えるのが自然だと思います。Es層の厚さはせいぜい2kmということなので、順方向1パス反射と比べて
送信位置に強く返せる確率が格段に落ちるという現象ではないかと思います。
こちらの方がコントロールポイントまでの距離が極端に近ければ、層への入射角はきつくなるので
殆ど上に抜けて各層通過時に減衰して消えるので、送信位置に強く返せる確率が格段に低い。

太平洋東の沖合い(推定)にコントロールポイントが形成される濃い層が位置するとき
沖縄からの伝搬も自分の位置へ反射してくることがあるし、逆に8エリアからの飛来もほぼ同じような
コントロールポイントで反射して自分の位置へ落としてくれることがあるように思えます。
ただ、Nictの値を見ていてもいつ頃形成されるかは自分には全く推測できない濃い層のようです。

太平洋東の沖合い(推定)とは

ケースバイケースでロッドアンテナを短縮するなどコツは入りますが、微弱な電波なのが救いで
今年も同じくロッドアンテナでもある程度の方向探査が可能でした。
もちろん、精度が劣るので角度で表現するのもどうかとは思いますが、
今シーズン、最も気になる方向が以下でした。

 自分の位置から地図座標上の方向角(磁北ではなく座標北)で110度を中心に±30度の方向。
 東~南南東、概ね伊豆大島~八丈島方向に相当します。
 コントロールポイントまでの距離がわかりませんので伊豆諸島の上空ということではありません。
 位置はわかりませんが、方向はほぼその範囲のようです。

この方向から聞こえる時、興味深いことに遭遇する確率が上がるようで最も気になる方向でした。
色々と考えられますが、どんな状態に形成されている層かはわかりません。

 Es層間の散乱?(大地反射の後方散乱ではなくEs層間のマルチパスに起因する散乱)

バックスキャッターと表現した方が便利ですが、誤解も生じるのであえて
Es層のZ軸方向を主体にした反射(1パス/マルチパス)はあり得ると仮定した場合の推論です。

8月初頭に6エリア同士の近距離Es交信を双方とも聞ける機会に遭遇し、
その後に6エリアから40~50分間57~59でこちらに飛来して、ほぼ同じように返せましたが
やはり太平洋東の沖合い(推定)からの飛来でした。
その時はNict(国分寺)、Nict(山川)ともに高い数値を検出していましたので、
変則的な電離層間のマルチパスルートが形成されていた可能性があるのかもしれません。
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以上、ここまで全て勝手な推定と想像でした。

おかしなもので、15m、10m、6mとEsの恩恵にあずかりますがこんなこと何も考えたことありません。
国内狙いなら移動先で列島横断方向にツェップ張っておけばあとは全く気にしなくても59/59でOK、
VK狙いたいなら、とにかく海が見えそうな位置まで上がって南向きで粘る。
多少ノイズある場所でも開けていてSWRさえ落ちればモービルホイップでそこそこのDXも可能。
少なくとも自分の場合、他バンドの電離層反射は何も考えずどこからどう入っても気にもしていません。

各局に何度もお相手いただきました。
最も多かったのは、沖縄の「こうべAA995/JR6局」でQRP100を含むと1シーズンに28回でした。

今年は特別に沖縄とのコンディションが良かったということではないと思います。
今年も、アグレッシブなJR6ぺディション各局に何度もエールのお声がけQSO(挨拶・S交換)と
JR6で運用する局が増えたこともあって沖縄方面とは交信回数が多かったシーズンだったと思います。


傾向を見る都合上、2エリアホームベースからの運用データのみグラフ化しました。





2012年 EsQSOでお相手いただいた各局。

アイチJH316/1局
あおもりAA113局
アキタHK580局
アキタRE252局
アサヒカワKH316局
いしかり6456局
いしかりAG11局
いたばしAB303/7局
いたばしAB303/8局
いばらきAA818/7局
イバラキAB399局
いばらきJA11局
いばらきZZ761局
いぶりB808局
イワテAA169局
イワテAA707局
いわてAD03局
いわてAN26局
いわてAZ11局
イワテB73/2局
イワテB73/3局
イワテB73/6局 鹿児島
イワテB73/6局 熊本
イワテB73/JR6局
いわてDE69局
イワテDS94局
イワテIW123局
イワテKA215局
イワテMY37局
えひめBV58局
えひめCA34/3局
えひめCA34/5局
えひめCA34/9局
えひめE92局
おおいたAA417局
オオサカHNC24/6局
オオサカHNC24/8局
オオサカHNC24/JR6局
おかやまAB33局
おきなわOK33/JR6局
おきなわQRP100/JR6局
おきなわYC228/JR6 石垣島
おしまJC010局
おしまMK210局
カゴシマGL90/1局
カゴシマKF107局
カゴシマKG401局
カゴシマS215局
カゴシマSO113局
カゴシマSS167局
カゴシマSS167局 屋久島
カナガワAC288局
かながわCE47局
かながわCG61局
カナガワKO78局
かながわOT207/4局
かながわUA66/8局
かながわVT250/8局
かながわZ489局
かみかわM50局
キタミSK118局
クシロH74局
くしろL96局
クマモトDM617局
くまもとSJ30局
ぐんまXT59局
こうべAA995/JR6局
サイタマAB960局
サイタマAS326局
サイタマK351局
サイタマKM117局
さいたまYM518局
サガJP258局
サッポロCR577局
サッポロHS45局
さっぽろTP7局
さっぽろYS450局
シマネMS228局
シリベシR85局
シリベシTK510局
そうやAB990局
ソラチKZ701局
ソラチVX20局
ソラチZ14局
チバAM305局
チバCB750局
チバHI429局
チバTM42局
トウキョウAB505局
とうきょうAD879/7局
とうきょうAD88/7局
とうきょうAD88/JD1局
とうきょうCT73/JD1局
とうきょうMF33局
トウキョウMS25局
とかちAA180局
トカチRJ310局
とくしまMN72局
ながおかHR420/8局
ながのAF45/7局
なごやCE79/3局
ハンシンAA727局
ひょうご3946局
ひょうごTT314局
ひろしまDM11局
ひろしまHC733局
ひろしまK79局
ふくおかAA752局
ふくおかAB182局
フクオカHN426局
フクオカNX47局
フクオカSD7局
フクオカTK112局
ふくおかYA27局
ふくしま8754局
ふくしまAB34局
フクシマAJ32局
フクシマFR348局
ミエAA469/2局
ミエAA469/5局
みちのくAK110局
みやぎAA966/8局
みやぎBA102局
みやぎFS43/1局
みやぎFW30局
みやぎKI529/1局
やまがたAA21局
やまぐちAA123局
やまぐちAN77局
ヤマグチBA18局
よこはまAE103局
よこはまUQ3局

各局、ありがとうございました。


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