京都西陣のイタリア料理店ダ・マエダのブログ

毎週変わるメニューやおすすめのワインをお知らせしていきたいと思います。

京都案内

2009年07月30日 | シェフ日誌
都人は未だに 洛中 洛外を意識しているようです。
確かに何か気の流れが違い、千葉県生まれの人間には
判らない都人独特の判断基準があるように思われます。

以前 ある人が「祇園と西陣は 特殊な街やねぇ」と一言。
時間という目に見えない積み重ねが そうさせているのでしょう。

西陣 ダ・マエダ 今年の11月で丸10年。
一昔とは言えないほど いろいろなことがあったような気がします。

川端康成 “古都”の舞台となり
詩人 中原中也が立命館中学在学中 この近所に住み
ウロウロしていたそうで・・

この近辺のお気に入りです。

京豆腐 とようけ屋山本。
ここの豆腐 油揚げ 豆乳 湯葉など新鮮で最高です。
地元の人間は ほとんどここです。
美食本舗京都イタリ庵のマクロビオティック材料も
ここで調達します。

船岡山。
織田信長公を祭った 建勲神社があり
8月16日の五山の送り火もほとんど観ることができるスポット。

楽美術館。
楽家が長年切磋琢磨して作り出した楽焼を展示。
初代長次郎から15代吉左衛門の作品を展示。
必見です。

そのほか 北野天満宮 清明神社
堀川も水が流れ歩道ができ なかなかいい雰囲気です。

夏休み 京都へお越しの際ぜひご覧になってください。






無題

2009年07月29日 | シェフ日誌
昨日でスペイン・ポルトガル写真展が終わりました。
スペインから娘さんも帰国 楽しい展覧会になりました。
みなさん ありがとうございました。

先週末から 身体に違和感。
日曜の夜 なにかがバランスを失い突如高熱が・・
一晩中汗だくになりながら 体内に積もり積もったばい菌
除去したつもりが あまりの体力の消耗にフラフラ。

こういうときは 背負っている全てを放り投げ
上を向いて歩き出すまで 一時停止。

「アレもしなきゃ コレもしなきゃ」の日常
「アレもしない コレも考えない」に思考変換。

今は手負いの獣のように じっとしているにかぎる。
「少し休め」 きっと ただそれだけのこと。 
とりあえず 身の回りの掃除からはじめよう。

まぁ、なんとかなるさ。




大好きな絵

2009年07月25日 | シェフ日誌
今週は 大好きな作家の作品をオークションで
破格の安さで購入。 美術品や骨董は好きな人には宝であり
興味のない人にはゴミ同然。 しめしめ・・

最近 手遊びのラクガキをする暇がなく残念です。
やってみたい事は山ほどあるのに 気力と時間がありません。

先日 最も尊敬する90歳すぎの作家さんが久しぶりに来店。
他人の作品にほとんど興味を示さない人が 僕の絵をシゲシゲと・・
「誰が描いた絵?」と一言。うれしい限りです。

2年程前にベロベロに酔っ払いながらベニヤ板に描いた
“1985”というタイトルの絵。

彫刻刀で彫ったり ペンキで塗ったり 部屋中どろどろに
なりながら無我夢中で遊んだ まさに“ラクガキ”です。

村上春樹さんのベストセラー“1Q84”とタイトルが
近からず 遠からず・・・

写真展が終わったら 購入した作品を並べ
片隅に この“1985”を展示してみようと思います。
 

中年の一日

2009年07月24日 | シェフ日誌
疲れている時は なるべく言葉を出さないようにしています。
怒り ねたみ ひがみ・・
口にさえしなければ 思考の扉の鍵は まるでスイス銀行のマル秘
のように無数の暗証番号と鉄壁の警護によって守られているはず

晩御飯を作る気力もなく 年に3回ほど訪れるラーメン屋へ。
ここの魅力は 不味くないこと。 新聞が沢山置いてあること。
経済新聞を読みながら ラーメンを啜り 脳みそがホワイトノイズに
浸っているその時 カウンターから出汁のたっぷり入ったボールが
いきなりひっくり返り(まるで新喜劇のようなわざとらしさで)
右腕 リュックがびしょ濡れ状態。
こんな時にどうして・・?
思考の扉を開けてはいけない。 その後帰ってくる因果応報。
ここは我慢我慢。
マネキン人形のように右腕を大事そうに拭かれながら
箸を左に持ち替えて 無言のまま不味くないラーメンの続き・・。

そのときたまたま読んでいた週刊誌のコラム。
男性が共感 同情する魅力的な文章。
劇団ひとりさんが書いたもの。
テレビを観ない僕にとってわずかな知識は
彼がコメディアンであること。
どうやら小説も書いておられるようで ベストセラーに
なったとのこと。
なぜか 今日の僕には心にしみるセンテンス。

言葉は不思議な力を秘めています。
扉に封じ込められた言霊は今何処へ。
今頃きっと ストレスというフォースに成り代わり
僕の弱った胃壁を刺激していることでしょう。

無題

2009年07月23日 | シェフ日誌
4年程まえ まもなくクリスマスという慌ただしい
雰囲気が流れる12月5日。
ダ・マエダが最も繁盛していたこの年 突如 半年間の
お休みをしました。
当時 いろいろな料理本に掲載されたり、新聞、ラジオまでに生出演。
まさに店的には 絶好期。休んでいる間 経済本からの掲載依頼が
あったぐらいです。
でも 個人的には全てから逃避し、殻に閉じこもることを
欲し 必要としていました。

その間 何をしていたかというと
週2日はたくさんの神社仏閣を見て周り
3日は陶芸家の伯母の工房で ひたすらロクロを回していました。
後は 知り合いの染色家が主催するデッサン会に顔を出したり
一日中本を読んだり
たまに頼まれて パーティーの料理を作ったり・・
久しぶりに仕事から解放されて 充実した半年間でした。

諸先輩方から 
「そんなアホなことしたら お客さん戻ってけえへんでぇ」と
いろいろな批判交じりのアドバイスを頂きましたが
4年間 まさにその通りでした。

“楽有れば苦あり”
いろいろな失敗を含んだ年輪。
継続の力をつくづく感じる今日この頃であります。





農園つれづれ

2009年07月22日 | シェフ日誌
昨日は 大雨の中傘をさして一人枝豆の収穫作業。
今年初めて作ってみたのですが とても甘みがあり
大好評。

今春 ダ・マエダの店先で育てた苗たちのその後。

青しそは1メートルぐらいの大きさになり 風が吹くたびに
心地よい香りを放ちながら立派に育っています。

最近流行りの赤オクラ。僕の背丈ぐらいのオクラ林に。
でも雨が多いせいか きれいな実がつきません。

ズッキーニは手足の長さが1メートルの巨大蜘蛛のように
足を絡ませながら 毎日着実に花を咲かせ 実り
ダ・マエダの食材として貢献してくれています。

コルニションは 1年分のピクルスがほぼ出来上がり。


とりあえず 雑草の勢いがすごいです。
明日は 雑草を刈り取り 畝に積み上げ
自然の肥やしにする作業です。

お米も順調に育っているようです。

それでは 失礼します。

ほのぼのブログ “はるや日記”

2009年07月20日 | メニュー
昨日のゲリラ豪雨すごかったです。

それにもかかわらず たくさんのお客様ありがとうございます。

今日は知り合いの楽しいブログをご紹介。

仕事としてこれを書く以外、他のブログを見ません。
ただ唯一 “はるや日記”だけは楽しみに読んでいます。

滋賀県の朽木で ロハスな生活を送る一家。
年に数回 ダ・マエダにも食事に来てくれます。
 
文章も素敵で、写真もきれいだし
なんせ魅力的な生活を送っていることが伝わってきます。

はるや日記

ぜひ、ご覧になってください。
ほのぼのとした気持ちになります。

マクロナルド

2009年07月19日 | シェフ日誌
結構厳格なマクロ・ベジタリアン方向けの
某雑誌に9月掲載されます。

基本・玄米菜食になり早4年。
晩御飯は 玄米、お漬物、お味噌汁 この3品です。
粗食でしょ?
週の6日はこの食生活です。
ただ お肉もお魚も食卓にあれば食べるし、
身体が欲すれば 迷いなく食べます。
基本・無理な主張はしないし 周りの人に迷惑かけません。
玄米菜食の長所といえば 自分の身体の声が聞こえることです。
今、何を欲しがっているか?
なんで調子が悪いのか?
それさえ客観的把握できていれば 
細かいことにこだわらない そんな感じです。

昔、日本マクドナルド創始者 藤田田社長が
「子供たちの遺伝子に残るバーガーを作り 販売する」と
豪語されていましたが まさに僕たちバーガー世代。
遺伝子にしっかり組み込まれてしまったようで・・
たまに無性に バーガーとポテトが食べたくなります。
月1,2回のバーガーで お肉に対する欲求は満たされます。

この適当さが 長続きの秘訣。
マクロビオティック とマクドナルドの融合。
“マクロナルド”って感じです。








ホテルは最高。

2009年07月18日 | シェフ日誌
3連休のようですね。
半年近く まともな休みをとっていない自身にとって
羨ましい限りです。

先日 気分転換に近くのホテルのテラスレストランで
ランチを頂きました。
以前会員制ホテルで働いていたので ホテルという組織が
どういうものか経験済み。相変わらず 流れ作業的無機質な料理。
ホテル離れの昨今を反映してか 価格設定がお安くなっていたような・・

それはさておき ホテルのロビーはさまざまな人間模様があり
人間観察が大好きな人間にとってまさに標本天国。
無機質なメニューとレストランに飾られた趣味の悪い絵
(これほど多くのお金をかけた一流ホテルのテラスレストランで
誰が どうしてこの絵を選んだのか理解できない)を横目に
3時間近く 三谷幸喜・脚本の3次元フルスクリーン映画を
堪能しました。

それとなにより最高なのが 程よい空調設備。
ふだん日差しを浴び 毛穴一杯汗をかき消耗することしか知らない
皮膚組織も大喜び。

今度行くときは 本とタオルケットを持参しようと思っています。 

ホテル最高!!

2009年07月15日 | シェフ日誌
熱いですね。

先日 商売をなさっているお客様が左手のひらを見せて
「この手相はすごいんや。思ったことが実現する手相なんや」と・・

実は僕の手相は両手ともその手相。
二回ほどよく当たるといわれる占い師に手相を見てもらった時
「あぁ これか」とため息交じり。
「あんた、波乱万丈な人生や。霊的な役割があるね。昔太閤さんが
同じ手相だったとか・・」とほぼ同じ回答。

誕生日からなにから 占いという類の本で自分のことを調べると
必ず出てくる『霊的な力 役割』
思い当たる節がないわけではないのですが・・

以前 インドで長年沢山のグルの下で修行された方に
「君は霊的な顔してるなぁ。わしは君に使えるためにインドで
修行してきたのかもなぁ」と意味深な言葉を・・
ある神道家も同じようなことを・・
少々 「霊的」というワードにうんざりしています。

とりあえず 今の僕のささやかな願いは
お休みをとって 香川県・讃岐に行って
うどんをお腹一杯食べることであります。

そういえば 弘法大師と関係の深い香川県
少し霊的かも・・・