5回目にして、いまだに札幌しか行ったことがなかった北海道。今回の旅行では、札幌以外にも行ってみようかと。
ソーランが終わった月曜日、札幌からレンタカーで出発!
最初の目的地はJR岩見沢複合駅舎です。駅に、市民ギャラリーや市役所サービスセンターなども複合された駅舎です。
この駅舎は2000年に漏電による出火によって消失したあと、全国初の試みとなる、一般公募型のコンペによるデザインを採用し、2009年に全面開業した駅舎で、2009年にグットデザイン賞の大賞(内閣総理大臣賞)を受賞しました。
駅舎南面は、「岩見沢レンガプロジェクト(らぶりっく!!いわみざわ)」というワークショップに参加した参加者の名前と出身地(住んでいる地域)が刻印されたレンガで覆われています。道内からだけでなく、東京や大阪など道外からの参加もみられました。
鉄道の街・岩見沢を象徴するように、窓には古レールが使用されています。レンガとの相性もいい感じです。
1階・2階には市民ギャラリーやドラッグストアなどの店舗があり、3階に改札口があります。
平日の昼だからか、人は少ない印象を受けましたが (北海道の普通の人口密度がこのくらいなのかもしれませんが) 、鉄道の利用者だけでなく、ベンチで新聞や本を読みながら、くつろいでいる人も見られ、地域の憩いの場として機能しているようです。
郊外大型ショッピングセンターなどの出店により、駅前の商店街は空洞化が進んでいる岩見沢ですが、駅の新築により、また駅前から、まちおこしをしていこうという意気込みを感じました。
駅のキオスクで、美味しそうなワッフルを購入して、お昼ご飯に。ふわふわで美味でしたー♪
そして次の目的地へと出発!
途中、日本一長い直線道路なるものを走行!!さすが北海道です。
車窓からの景色はこんな感じ。車で走っていてとても気持ちいいです。道も広くてまっすぐで走りやすい!
そして次の目的地に到着。美唄市にあるアルテピアッツァ美唄です。
アルテピアッツァ美唄は、炭鉱の閉山に伴って廃校になった小学校跡地に、美唄市と、地元出身の彫刻家・安田侃によって、現在もつくられている、野外彫刻公園です。
こちらは、アルテピアッツァ美唄の中にある、さかえ幼稚園の入口。元は、小学校の昇降口でした。
きっとここの子どもたちは、広い公園内で元気に駆け回ったりするんだろうなぁ。ちょうどお昼寝の時間だったのか、子どもたちを見ることはできませんでしたが。。。
旧校舎の中です。木造の校舎は、歩くたびにミシミシと音が。小学校の校舎だったからか、意外とコンパクトな印象を受けました。安田さんの作品は、すべて手で触れて感触を確かめることができます。
触ってみると、大理石を彫って創られた作品は、とろんとした外見からは考え付かないくらいヒンヤリとしていて、丸くて手に収まるような気持ちよさが印象的でした。
廊下にも作品が。そして小学校の校歌がまだ飾られていました。
また、彫刻を展示しながら、期間限定の企画展なども開催されているようです。この日は、札幌在住のアーティストの作品が飾られていました。
また、炭鉱遺跡の写真コンテストの入賞作品も飾られていて、地域の交流の場として使われている様子でした。
園内マップがないので、歩きながら作品をさがすように、ぶらぶら散策。
意外なところに作品を見つけたりして、歩くのも楽しい!
園内にはカフェもあります!カフェアルテは、水出しの美味しいコーヒーと手作りケーキがいただけるカフェです。
もちろん頂いちゃいました!本日のケーキはガトーショコラ。美味。
窓から見える公園の景色を見ながらのんびり。至福のとき。
アルテピアッツァには、スタジオもあります。ここでは、月に1度「心を彫る授業」と呼ばれるワークショップがひらかれ、実際に石を彫る体験もできます。年に数回は、安田さんが講師になることもあるそうです。
アルテピアッツァは、NPOによって運営されていて、運営費用などは、寄付などでまかなわれているそうです。入場料等はかかりません。
清掃活動やカフェの運営等も地域のボランティアによって支えられています。この日も池の清掃が行われていました。
ボランティアで、支えたいと思う人がここまで多いのも、この施設が地域に根付いているからなんだろうなぁ。
そして、出身地のために、彫刻を提供した安田さんの心意気も素晴らしいと思いました!
実際に訪れてみて、この場所の空気を吸ってみて、支えたい、って思えるくらい、とてもに気持ちの良い場所でした。自分の住んでいる場所の近くにこんな場所があったらなぁって思いました。
そして、この日は旭川まで走行。
スーパー銭湯に行って、漫画喫茶で就寝しましたー。
久しぶりの運転でしたが事故なく1日目が終わってよかったー♪
■本日のおかね■
レンタカー 5000円/日
ガソリン 2000円
ワッフルと飲み物 500円
コーヒー&ケーキ 1000円
夕食(旭川ラーメン) 1000円
スーパー銭湯 800円
宿泊(漫画喫茶ナイトパック8時間) 1700円
当方は、北海道には何度か行きましたが岩見沢には行ったことないのです。
興味を持って見させて頂きました。
駅舎がレンガというのは、我がふるさとタウンと似ているので調べてみました。
人口はわが町約14.6万人、岩見沢市約9万人、でわが町の約2/3、
面積はわが町約137.6平方キロ、岩見沢市481.1平方キロ、とわが町の3.5倍、
要するに、岩見沢市の方が人口密度が低い→過疎(≒田舎?)と思われる。
列車の本数もどっこいどっこいで、みしろわが町の駅の方が少し多い。
わが町の駅舎もレンガ造りで、市民ギャラリーも市役所関係の施設(観光協会?)もある。
でもわが町の駅舎は市民にとって町おこしのシンボルにまではなっていないような気がする。
岩見沢駅は行ったことがないので本当はどうなっているか知らない。
しかし、岩見沢駅が、賞まで取ったとすると、
我が町とどこが違うのか? 建物の外観や間取りの違いだけなのか?
たまたま検索に引っかかったブログ『平野建設株式会社 専務のひとり言・・』の
2007年11月24日 の記事を見ると
http://www.ganken.jp/hirano/2007/11/24-115751.html
建設に係わった人たちの情熱が、裏話と共に伝わってきて面白い。
(それにしてもこのブログはまめに書いてあるな、地元建築会社の2代目か?)
結局、人々の力が違うのか?
わが町にもTMO構想(市街地活性化構想)があり、赤レンガ倉庫とかいろいろやってはいるが、
いまひとつ全市的な盛り上がりに欠ける気がする。
それなりに企画はあるが、市民のニーズに叶ったイベントなのかなと思う。
その上キンカ堂が閉店になり、駅前寂しいな。
中山道はシャッター街、唯一の希望はシネ・フェリーチェのみ。
http://fukayacinema.jp/fukayacinema/fukayacinema.html
若い発想が欲しいな、やっぱりふるさとは賑わっていて欲しい。
おっと、コメントが本文より長くなりそうなのでこの辺で、
野外彫刻公園のほうは、いずれまた。
C:12000-
やはり、住んでいる人の街にかける思いで差がでると思います。
チネフェリーチェは成功例ですね。
地域、地方の活性化はその地域の住人の心意気にかかっているのですね。
上から、ああしなさい、こうしなさいと言われてやるのではなく、
自らが、こうしたい、こうなりたいと主体的になる、
それこそが地方主権でしょう。
その実現には粘り強さが必要です。
チネフェリーチェ竹石研二さんには、本当に頭が下がります。
出来るだけ応援し、少なくても足を引っ張ることが無いようにしたいものです。
思いはあっても実際に活動するには、相当なエネルギーが要るものだと思います。時間も相当かかりますし、実質無償で協力しなければなりませんし。
そのようなまちづくりの活動で、精力的に活動していらっしゃる方々には、本当に頭が下がります。