スラム街の人々の未来

２００６年２月２６日にフジテレビ系列で全国放送された
ＬＯＶＥ　ＡＳＩＡ　同じ空の下で～未来・夢と希望のメッセージ～
の話は以前記事にしましたが、今日はその撮影で知り合ったボランティアの方々の話です。



この子達の親ははスカベンジャーと呼ばれるフィリピン・マニラのトンド地区にある
スモーキーマウンテン（ゴミの山）でお金になる鉄やプラスチックを拾いお金に換えて
生計を立てている人達です。
スカベンジャーの多くは田舎からマニラに仕事を探しに来て仕事が見つからなく
生きる為にこのトンド地区のスラム街に住みゴミを拾い生活しています。

今このスカベンジャー達を救おうを活動している団体があります。
その団体のリーダーベルトラン神父

ベルトラン神父はまず学費が払えなく学校に行かず親のごみ拾いの手伝いをしている子供達の為に、
無料で勉強できる学校を作りました。



この写真の右側の建物がその学校です。
この学校はベルトラン神父の呼びかけに応じてくれた人たちの寄付で立てられ
日本大使館も子供達の為にコンピューターを寄付しています。
その他に学校では子供達に民族舞踊家歌を教えています。
この子達は世界各国を回りフィリピンに古くから伝わる民族舞踊を披露しています。
記憶に残っている方もあるかもしれませんが、以前愛知万博のフィリピン館で踊っていた子達がこの子供達です。



皆さんはこのバッグ何で出来ているか分かりますか？
正解は新聞紙です。



ベルトラン神父はその他に子供たちの親達に手に職を付けさせれば、ゴミを拾いながら生活しなくても良いと考え
母親達に新聞紙でバッグ作り方を方法を教えたり、毎週土曜日に有名な美容室から
先生を招き髪の切り方やパーマの掛け方などを教えています。
母親達が作ったバッグはオーストラリアに輸出されています。
もちろん父親にも教えている事があります。
父親には歯磨きのチューブを細かく砕きセメントと混ぜブロックを作る方法や、
生ゴミから堆肥を作る方法等を教えています。



同じフィリピン人を救おうと頑張っている人たちがいるという事はとても良い事だと思います。
何時かはこの人たちにも幸せになって貰いたいものです。



しかしフィリピン全土のお金の８０％をフィリピン人の人口の２０％の裕福な人が握っていて
残りの２０％のお金を人口の８０％の貧しい人が分け合っている今のこの国では
この人たちが幸せになるのは難しい事なのかもしれません。