地球感動配達人 走れ！ポストマン 萩野崇編

今日は4月19日、日曜日夜10時にTBSで放送された地球感動配達人　走れポストマン
の話です。
放送をご覧になった方は記憶に新しいと思います。
まずはこの写真を見て下さい。



フィリピンコブラです。
それも撮影前日に山で捕らえられた正真正銘の野生のコブラです。
どうしてコブラがポストマンの撮影に関係あるのかと言うと、フィリピンには
コブラキングと呼ばれる人がいます。
コブラキングはコブラを捕まえるのが仕事で、コブラを使わせたらフィリピンNO１と言われます。
それでその人はコブラキングと呼ばれています。

今回のポストマンは萩野崇さん。
ご存知の方も多いと思いますが、萩野さんは以前　仮面ライダー龍騎と言う番組で
仮面ライダー王蛇役で出演されていました。
それを思い出した監督さんが、「蛇の王様、仮面ライダー王蛇とフィリピンのコブラキングに対決してもらおう」
なんて言い出し



こんな状況になってしまいました。
勝敗はコブラキングの勝ち
萩野さんの隣にいるのがコブラキングです。

さて本題に戻りますが、今回の依頼主は伊藤正人君16歳
札幌市にある児童養護施設に住んでいます。
正人君は高校２年の少年。
正人君が４歳の時、
日本人の父とフィリピン人の母が離婚し、母は帰国。
正人君は父に引き取られるが、小学生のとき父が病に倒れてしまい、
以来ずっと児童養護施設で暮らしている。
母にもきっと、さまざまな事情があるはずと語る正人君は、
ポストマン（萩野さん）にフィリピンに行って自分の母に今の自分の写真を渡し、
「自分は元気です。お母さん心配しないで、僕を産んでくれてありがとう」
と言うメッセージを伝えてほしいという依頼でした。

撮影隊がフィリピンに来る1週間前に「正人君のお母さんを探して欲しい」と
番組から要請がありましたが、正人君のお父さんは病院に寝たきりで話もできない状態
お母さんの名前はマルガリータでも住所も何も分からない
そこで私は番組サイドに以前「お父さんとお母さんが結婚した時の書類が残っているかもしれない
事情を話せば役所からその書類を貰うことができるかも」そう伝えました。
日本から追加の情報がない間、私達は少ない情報を元にフィリピンのいたるところを探しました。
しかし正人君のお母さんの情報は何もつかめません。
番組サイドからの追加情報を待つこと5日、ついに番組サイドから
お父さんとお母さんの結婚証明書が送られてきました。



そこにはお母さんの結婚した時の住所と出生地が記載されてあり、
私達は翌日お母さんが結婚した時住んでいたと思われる住所に向かいましたが、
そこはスラム街でお母さんを見つけることはできませんでした。
次に向かったのは、結婚証明書に記載されていた出生地
そこで何とか正人君のおばあちゃんを見つけることができ、
ようやくお母さんの居場所も突き止めることが出来ました。

私にはどうしても正人君のお母さんを見つけ出したかった理由が2つありました。
1つ目は撮影を成功させる事と
2つ目は4歳の頃別れたお母さんに「僕を産んでくれてありがとう」って言える
やさしい心を持った正人君の為に・・・

実を言うと私も2歳の時両親と別れそれ以来、祖父母に育てられました。
私は両親を恨み、父親とは何度か話をしたりしましたが、祖父母が他界してから
一度も両親を探そうなんて思った事がありませんでした。
しかしこの撮影に関わって、私を生んでくれた母親がいるから、今の私があり
どんな悪い親でもやはり私の親は私の親で
私が幼い時、正人君みたいに素直に「生んでくれて有難う」と言えれば、
もっと早く両親を許す気持ちを持っていれば、
などいろんな事を考えるようになりました。
「正人君有難う」

今私が一番したい事、それは
両親が元気でいる内に一度ちゃんと話をして両親を許してあげたい。