自然と笑顔の宝庫 ボホール島

今日はイッテQの撮影などで何回も行ったボホール島を紹介いたします。
ボホール島（Bohol Island）は、フィリピン中部ヴィサヤ諸島の島で、
フィリピン国内10番目の大きさを持つ島です。



島全体が中部ヴィサヤ地方に属するボホール州で人口は約114万人、面積は4,117平方キロメートル。

主な都市はボホール州、州都タグビララン（Tagbilaran）。
リゾートとして知られるほか、以前紹介したフィリピンメガネザル
（Philippine Tarsier、ターシャ）という世界最小級の霊長類の生息地でもあります。



島の半分は大理石で覆われており、全体に丘の多い地形です。
中でも、大理石でできた高さ30m-50mの草に覆われた円錐形の山が1,268個も
並ぶ「チョコレート・ヒル」という場所があり、5月からの乾季には枯れ草のため茶色になり
板チョコのように見える為その名が付いたそうです。
その異様な景観も観光名所のひとつになっています。



西にボホール海峡（セブ海峡）を挟んでセブ島、東はカニガオ海峡をはさんでレイテ島、
南にミンダナオ海（ボホール海）、北はカモテス海に面している。
海岸は白く続く砂浜で、西隣りのセブ島と同様、観光客で賑わっています。
特にタグビララン市の南にあるパングラオ島のビーチとダイビングスポットは観光客に人気です。



またダイバー憧れのスポットであるバリカサグに近いことから、世界中からのダイバーで賑わっています。
これらリゾートへのツアーの多くはセブ島発でタグビラランが島内観光の拠点になっていて、
島の南海岸にはホテルやコテージなど多くのリゾート宿泊施設があります。



ルソン島やヴィサヤ諸島北部と違い、ボホールは台風の直撃を受けにくく
また台風が来ても速度が速くすぐ通過する上、レイテ島やサマール島の山岳部で勢力が衰えるため、
大きな被害になりにくい。
このため気候は穏やかで11月から4月はアミハンと呼ばれる北東からのモンスーンが勢力が強く、
たまにスコールに見舞われる以外は気温は28度前後と最も穏やかな季節です。



ボホール島で特に紹介したいのがこのガーデンカフェ、私たちは撮影のために入ったんですが
外から見たらお洒落な何の変わりもないレストラン、しかし中に入ると・・・



なんとこのレストランの従業員はレジの人以外みんな口がきけません。
最初にウエイトレスさんが注文を聞くためにテーブルに来ますが、
注文はすべて紙にボールペンで書かなければいけません。
しかし出された料理はすべて美味しくて特にチキンカツサンドは絶品です。
写真を撮るのを忘れてしまったのが残念ですが、他にもハロハロと呼ばれる
フィリピンのカキ氷やバナナマフィンなどすべて美味しかったです。

私たちが食べていると、このガーデンカフェの社長が挨拶に来られたので
どうしてこのような店を出されたのか聞いてみました、
すると社長は「フィリピンでは口がきけなかったり体に障害のある人はほとんど仕事に就けません
そこで皆さんに体に障害がある人たちでもちゃんと仕事もできるし
お客さんを笑顔で迎える事ができる事を知ってもらいたい
それと将来、体に障害のある人たちが人に頼らず自分たちで仕事をしていけるように
料理の技術を学んだり練習できる場所としてこのレストランを作りました」
私はその言葉を聞いて自分のことしか考えない人ばかりいる時代に他人のこと
しかも体に障害のある人の事をこんなに考えている人がいる事に感動しました。

私たちは撮影が終わり社長と従業員の皆さんにお礼を言って外に出ると従業員の皆さんが外に出てきて
「有難う御座いました、またいつか来てくださいね」
と言って私たちの乗る車が見えなくなるまで素晴らしい笑顔で手を振ってくれました。

皆さんも、もしボホール島タグビラランに行く事があれば一度このガーデンカフェに
立ち寄ってみては如何でしょうか
この島で一番の笑顔達が皆さんを向かえてくれる事でしょう。