松田さんは、私が社員になると知ってかなりショックを受けていた。
ある時、昼休みに更衣室の前を通ったら、原さんが電話で誰かと話している。
残念ながら、廊下まで筒抜けである。
「仕事を続けるなら、我慢しなきゃ。無理無理、私はもう退職するから。年金もらわないといけないんだから!」
けっこー大声で、そんな事を言っていた。
今まで、松田さんに相当気を使っていたんだろうなぁ。
松田さんは原さんさえまだいればなんとか自分を保てるのだが、原さんがいないとなったら、自分は私の下になるのは耐えられないのだろう。
別に、上とかないんだけどね。
帰る時、駐車場で
「すいません、そちらの仕事は離れると思います。」
と、言ったら
「私は正社員になろうって、思ってないから。全然平気よ!」
と、よくわからん返事をされた。
それから私は大変だった。
原さんの仕事の引き継ぎ、パートの仕事と掛け持ち。
イライラしてる松田さん。
私がミスしたら、「ここ、違うんだけど!」と、謝るまで「ミスがあるんだけど!」と、しつこい。
もう無理です!と部長に言うと、男の課長が、新しく人を入れるまでの繋になった。
そしたら、180度態度が変わってた。
気持ち悪いくらい、、、
私より2歳年上なのに。
声もワントーン上がるし。
何はともあれ、松田さんとは仕事もスッパリ離れる事がこれでできたのだ。
しかし、次はまた新たに私に近づくめんどくさい人がベッタリくっつき、この人が現在進行形の一番ヤバイ人になるのだ。