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1日目の①は、「自分セラピー」に掲載しました。
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「やちぼうずのいえ」という、小さな小屋の軒先に全員が集まります。
「これからグループを作る。リーダーはこの4人。初参加、学年のバランスをしっかりと考えて、全員でつくりだすように。」
そして、いつもの通り
「どれくらいの時間でつくりだすのか、自分たちで決めてください」
すぐにいろいろな意見が出始める。
「10分」「30分」「一時間」・・・・。
リーダーが意見を取りまとめ始める。
グループを作る時間を決めるために・・・・時間がかかる。
「・・・・・・だから、20分がいい」
「私は・・・・・・だと思うので、30分がいいと思います」
この「・・・・だから」が、長い。
しばしばが伝えているのは、「時間を決める」ということ。
理由ではなく、まず意図を持つ。
根拠はなくてもいいから、意図を持つ。
こういう理由があって、こういうことがあるかもしれないから、こういう人の気持ちも考えて・・・・ではなく、明確に具体的に目指すものを意図する。
ボクたちは、何かを決める時に、自分の直感を使わずに、その理由や考えの上で決めようとする。
それは、社会を生きる上で、例えば学校での集団生活の場では大切なことなのかもしれない。
そして、多くの場合、その理由や考えによって、「やりたい気持ち」がそがれてしまうことがある。
けれど、グロースでそんなことはしてほしくはない。
ここは、自分を主人公にしていい場所。
そしてそれがうまく通らなければ葛藤が起きる。妥協しなければならないこともある。力を合わせていかなければならないこともある。
でも、そういっためんどうくさいプロセスを端折って、効率よくやってほしいわけじゃない。
その、面倒なプロセス自体を経験してほしいのだ。
そこに、「自分」が存在していることを実感していく。
「みんなで」という意識から「自分が」に切り替えなければならないのです。
結局15分でやることを決める。
「15分て、誰が決めたんだ?」
「ジ・ブ・-・ン」
誰かが、「外に出よう!」と言う。
強い雨の中に飛び出していく子どもたち。
話し合い、列を作り、やがてこう着する。
5分が過ぎ、10分が過ぎても、決まらない。
そして、時間切れ。
「欲しい結果は作ったのかぁ?」
うつむき加減で、子どもたちは首を横に振る。
「何が起きているのか教えてくれぃ」
そもそも、このグループ作りで、時間通りにできたことが何回あっただろうか?
時間通りにできると、ボクが拍子抜けしてしまう。
大事なことは、「時間通りにやり遂げること」ではない。
さっきも書いた通り、葛藤し、子どもたち同士で話し合うといった面倒なプロセスの中に、「心を育てる」大事な要素が隠れている。
早く決めることが大切なのではなくて、自分で決めた時間を、どう過ごし、結果として何を手にしたのか。
常に、「自分」を振り返る。
だから、時間通りにできなかったこと自体にはあまりフォーカスはしない。
上手くいかなかったことを通して、何を学ぶのか。
「この15分で何を学んだ?」
こういう問いかけが、子どもたちの「考える力」を育てていく。
「どうすればいいのか?」ではなく「自分はどうしたいのか?」を自分に問いかけるために。
2回目は10分と言う時間を決めて再チャレンジ。
こんどは決まると思ったのに、ところが・・・・
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