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　２０１４年シーズンが開幕したプロ野球で、１２球団が一斉に主催試合の入場料金を変更した。１日からの消費税増税が主な要因だが、子供料金の新設や試合ごとブランド 人気の価格変動制の導入など、ファンの懐事情を考慮した球団も多くみられる。（神田さやか）

　巨人は前回消費増税となった１９９７年以来、全体的に価格を変更。指定席を中心に１００～２００円値上げしたが、小中学生の立ち見席は５００円から３００円に引き下げた。

　「毎年見直しを実施している」として今回の増税との関連を否定する球団もあるが、基本的に内野席など高額の席を値上げし、外野席など安価な席は据え置く傾向がみられた。各球団ともおつり対策のため見直しは１００円単位で、ロッテは「便乗値上げにならないような価格設定にした」と説明する。

　価格を上げた分、割安なチケットを導入したのは中日。バッグほとんどの席で１００～２００円値上げし、三塁側内野席には半額の「こども料金」を新設。「家族連れの負担を考えた」ものだという。ＤｅＮＡは人気のＢＯＸシートを１人当たり５００円アップしたが、試合前練習見学のサービスを新たに追加した。

　阪神とソフトバンクは料金体系を大きく変え、すでに楽天などが実施している平日や土日祝日、人気カードなど試合日で料金を変える「フレックス制」を採用。阪神は初めてファンクラブ会員の割引も導入した。

　一方で、西武は最も高額なネット裏を除き一般当日券は据え置き。日本財布 専門店ハムも新しく設けた席種以外、基本的に値上げは行わない。ユニホームなど公式グッズも増税分の値上げを盛り込むケースが多いが、日本ハムは販売されている商品の値上げも見送るという。

　プロ野球の人気低下が指摘される中、各球団ともファン離れを懸念して料金設定に工夫を凝らしている。