皆様、お久しぶりでございます。
このブログ、遂に訪問者数「1」閲覧数「1」の記録を出しました。
(たぬき自身はカウントされてません。ログインすらしてなかったので。)
確か、8月11日だったと思うのですが、
この日に「見~た~ぞ~」というロイヤル読者様には、
記念品
でも差し上げたい気持ちです。
そんなことはともかく、
お山
の旅から帰り、
ご老人も帰り、
(後始末もだいたい終わり)、
たぬきの生活も通常に戻りつつあります。
母だぬき滞在のお世話は結構大変でした。
眉毛に白髪が出るくらい・・・
めっぽう明るい叔母が相手をしてくれたので大助かりでしたが、
たぬき一人では面倒見きれなかったかも。
結局のところ、
歳をとって頭が悪くなり(ボケるまでは行かなくても)、
視野狭く、
他人への配慮ができなくなってきているのを、
たぬき自身がうまく受け入れられていない、
ということなのでありましょう。
肉体的な面では、できないことが多くなって
サポートしなければならないことが増えても気にならないのに、
精神面の衰えに合わせるのは、とても難しいものだと感じました。
とりあえず、
常々
「自分の性格には問題がある」
と思っていましたが、
今回
「この母に育てられたのだから無理もない」
と納得。
(責任転嫁ガッテンボタン叩きまくり)
それから、もともとするつもりもなかったのですが、
改めて「日本に戻っても、同居は絶対ムリ」
と再認識するいい機会にもなりました。
普段、
「いつまでも美しくいたい」とか
「オンナを磨こう」とか全く思うことなく、
向上心ゼロ(ダイエットより食べ放題のほうがいいに決まってる!)のたぬきですが、
自分が歳をとったときに、
かわいいばーちゃん(見た目ではなく)には、なりたいです。
今から心がけねば。
さて、
の旅行中、
生涯で経験した最大の
旅行中トラブル
に見舞われました。
の運転が好きでも得意でもなく方向感覚に優れているわけでもない
たぬきのような運転者にとって、
慣れない道路を走っているとき歓迎すべき状況
の一つに、
道が一本しかない
というのがあります。
この状況だと、
いろいろな事情でどこか行きたくないところへ行ってしまう
という事態に陥るのは怪奇現象が起こったときだけで、
通常は安心して目的地を目指せます。
しかし、今回
一本道にも怪奇現象以外のワナがある
ことを実体験してしまいました。
に入って二日目。
ロッキー初体験の年配者向けコース(道路から離れていない風光明媚な場所)として選んだ訪問地は、
レイク・ルイーズとモレイン・レイク。
朝は早めに出て、両方の湖畔を半周ずつ散策し、
いい具合にくたびれてキャンモアにとってあるお宿に帰る途中、
もの凄い勢いで後ろから
がすっ飛んでいきました。
ギャンギャンギャンとサイレンが聞こえてきたかと思うと、あっという間に
100キロ近く出ているばーさん(たぬきカー
)の横を
三台続けざまにドビューン
。
(軽く160キロはあったはず。恐ろしいスピードでした。)
スピード違反の追跡にしては、血相変わりすぎてるし、
凶悪事件の犯罪者でも追っているのか、
はたまた高速道路の事故か(カナダ的には混んでいる時期だったので、これが一番ありそう)。
この後も、同じような感じで、合計八台の
がぶっ飛ばして行き、
バンフの街が目前に来たところで、渋滞に捕まりました。
なんと、地滑り(土砂崩れ)で、
バンフとその先のキャンモアに続く一本しかない道が埋まって
完全通行不能
とのこと。
ええええ~~!!!
(レイクルイーズとバンフの間の九割くらいは、旧国道が平行して走っているのですが、
何とも不運なことに、この二つが合流して一本になったすぐ先で地滑りが起きてしまった)
迂回して宿に行く経路は、どれを使っても六百キロ以上(山なので、道自体がない)、
午後五時半の時点で、
「復旧がいつになるか見当つかない、数日かかるかも」
とおまわりさんに聞かされて、白目に・・・
すでに一日歩いたり運転したりで、疲れているたぬきには、
それから六百キロの運転なんて無理。
日が暮れてから照明のない山道高速道路を、
自分のヘッドライトだけを頼りに走るのも無理。
引き返せる場所で一番近いのはレイクルイーズだったのですが、
そもそも宿泊施設の少ないレイクルイーズで、
一年で一番混み合う時期の
金曜夜の
飛び込み宿泊なんて、
・・・考えただけでも絶望的(予約とるのも容易じゃないのに)。
更に、この事故(?)で宿泊施設の多いバンフ方面に帰れなくなった人達
がどっちゃり。
でも他にどこにも行けないし、
で一晩過ごしたくなかったら
(過ごしたくない、山岳地帯の夜は冷えます。
たぬきはともかく、老人二人(ひとり風邪引き)には、
用心のために三人分積んできた防寒着はあったけど、キビシイでしょう)
行ってみて、部屋に空きがあるかどうか、
なければ某かの援助(シェルターなり、ブランケットの貸し出しなり)を求められるところがあるか訊くためにも、
とにもかくにも、ひとけ(行き止まりで渋滞してる旅行者以外)のあるところに行こう、
と決めて、途方に暮れつつ
を走らせました。
少し行って厠休息に止まったところで、
ミニバンから降りてきたたぬきよりやや年配の女性に、
「通行止めのこと聞かれました?
宿に帰れなくなってしまって、どこかで宿泊したいんだけど、
最寄りのレイクルイーズはただでさえ人気のある場所だし、
夏まっただ中の週末かつ自分たち以外も同じ境遇の人が沢山いることを考えると望み薄で、
どうしたらいいんだか~
」
と、相談したところ、
「あら大変ね、じゃあラジウム温泉行ったら?
ここから一時間ちょっとで行けるし、
昨日の晩はどこの宿も「空き室あり」の看板出てたわよ。
(*たぬきが宿泊していた街は「空き室なし」のオンパレードでした)
私たち昨日そこに泊まったの、いいとこよ、
夫のほうが道詳しいから、ちょっと話してみたら?」
後から車から出てきたご主人
にも訳を話し、
迂回路も他にないことを再確認し、
「ラジウム温泉はいい案だと思う、
街に入って、ペトロカナダのガスステーションがあるから
そこ右に曲がったら、五軒くらいモーテルあるよ」
これでかなり気が楽になり
(日が暮れるまでにどうしても宿泊場所を確保したかった)、
お礼を言ってラジウム温泉を目指すことに。
カナダ人には一時間ちょっとでも、
たぬきの運転技術では二時間ちょっとかかりました。
ご夫婦と別れて暫く行ったところから分岐で、百三十何キロだかの標識あり。
間にガスステーションは一カ所もないことの標識もあり。
到着するまで、
「あそこに溜まっていた旅行客がこっちに押し寄せたら、
宿の確保できるだろうか」
と、不安でしたが(何十台もの車に追い越されていくので)、
幸いにも入ってすぐのモーテルに「空き室あり」の表示。
「よかった~~~
」
と一気に気が抜けました。
宿のおばさまは、
「あと二部屋よ、今さっきも帰れなくなった人が飛び込んできたばかり」
このトラブル巻き込まれの中で幸いだったのは、
一時間の渋滞中も含めて、ガス欠のおそれは殆ど無く、
目的地まで真っ直ぐ行けたこと。(タンク3/4弱残った状態で事件遭遇)
渋滞前に厠休息を入れていたので、たぬき含め老人二人も困らず。
夏
で日が長く(
でも九時くらいまでは大丈夫)、
「どーしよー
」
となってから、巻き返しの時間的余裕があったこと。
全員必要な薬は所持していたこと。
一応の防寒着を車に積んでいたので、最悪の場合でも凍え死んだりはしないだろう(三人乗車してるとそれだけでもかなりの発熱)、と思えたこと。
ラジウム温泉の宿で、歯ブラシがないのに気づいて
十時の閉店間際に駆け込んだスーパーマーケットの
レジのお姉さ
んがとても親切でした。
「状況を詳しく知らないんだけど何がどうなってるの?」
と訊いたたぬきに、
閉店時間を過ぎているのに、自分のスマートフォン
で
埋まった道路の写真まで見せてくれ、
状況アップデイトと、
売り物の地図を広げて、ラジウムからの迂回路の検討までしてくれました。
先のご夫婦の助言と共に、本当に有り難かったです。
(
「スーパーマーケットの店員さんは普通チップ受け取らないと思うけど、
コーヒーでも飲んで」
と少額置いてきました。)
翌日には道は開通し、無事もと来た道(最短距離)を宿まで戻ることができました。
日程に大幅損が出たし、連泊中だったもともとの宿は荷物だけが宿泊し、宿代も惜しかったけど、
いい人達
に会えた旅になりました。
たぬき村に帰る途中も、高速が道路工事で通行止めの場所があり、
を脇に寄せて迂回路を地図で確認していたら、
たぬきの少し前に(時間的にも場所的にも)止まっていた車から、
おにいさん
が出てきて、こちらに歩いてきました。
(もしかして、地図持ち合わせてなくて、訊きに来たのかな?)
と思って、窓を開けたら、
をかざしながら、
「迂回路分かる? 地図見てたのが見えたから来てみたよ。」
「ありがとう!
ここからXX号線、その後、OO号でこう行って(地図をたどる)」
「そう、それからYY号だね」
「ご親切に有難うございました、よい一日を!」
訊きに行ったら教えてくれる、というのは、
それなりに期待できることかもしれませんが、
自分のほうからわざわざ手を差し伸べられる人は素晴らしい。
たぬきもこういう人になりたい
の写真は、ぼちぼち投稿できればと思っております。
皆様の夏休みが安全で楽しく終わりますように。