本日の空目

信楽焼きのメスだぬきな日常、踏んだドジ。ネタがないのはイイことだ。

休止中

2013-04-28 19:42:15 | 草原生活


ご無沙汰してます。

何の予告もなく、ずるずる休止になってしまいました。
最近、ログインすら殆どしておらず、
すっかりブログから遠ざかっています
生活が落ち着いたら、再開予定です。

多分秋か冬に、日本から。
それまで皆様ごきげんよう。

段ボールに埋まって暮らしているたぬき拝。


ポルノへの道標

2012-11-23 11:22:53 | 空耳・空目・まぬけ
 きょっおのたぬきのおべんと
  具っだくさんのミネストローネ
  もう四日目でちょっと飽きたけど
  お肉も野菜もいっぱい入ってる
  ミネストローネ
  ミネ・・・

奉公先の電子レンジでお昼ゴハンを温めようと
ウキウキとフタをずらしたら、

ふやかし中のキクラゲが、
どんよりと漂っていました。

 (だまされた)←「間違えた」と思うほど素直ではない

重さといい、チャプチャプ感といい、
持ってくるときは、疑問の余地なかったのに。
キクラゲが冷蔵庫内に同席していたのをすっかり忘れていました。

ちーこちゃんとくーこちゃんに報告したら、

 「私も解凍中のタコが、ごろんと転がってたことあります。」

 (冷え切ったタコか、ふやけたキクラゲと、いい勝負できそう)

毎日自分でを用意して、
今日は何かなの楽しみはナイ、と思っていたら

サプライズってあるんですね



先月、ばーさん(たぬきカー)を雪タイヤに替えてもらいに行ったら、
担当してくれた感じのいい若いおにいちゃんが、

 「バッテリーがヘタってきてるんだけど、寒くなる前に取り替える?」
 「どのくらい$かかるの?」
 「百三十から百五十くらいかな」
 「また今度」(にっこり即答)

 (バッテリーって、買うだけなら百ドル*程度だよね、
   電池取り替えくらい、自分でやるか)

(*厳冬仕様の重くてでかい大容量バッテリーが必要なので多分日本のより高いです)

というわけで、先日、特売になっていたバッテリーを、
税込みリサイクル費用込みで百十ドルで買ってきました。
重かった。重かった。重かった。ひー。

取り替え方法をウエブで調べて、

 (マイナス外す、プラス外す、抑えボルトはずす、替える、
   抑えボルト回す、プラスつける、マイナスつける、これだけ?)

その後、取りこぼし・覚え間違いのないように
ユーチューブでビデオを三本見ました。

その後、腰に負担のかかるちょっとした肉体労働で、
無事目的達成。

本題はここから。

たぬきの見たユーチューブの一本が、

きれいなオネーチャン
黒人男性メカニックに教えてもらいながら、
自分でやってみる、

というパターンのだったのですが、

そのビデオに、

 「冒頭、ポルノの始まりかと思った」

というコメントがいくつもついてました。

(確かに車屋ドンちゃんの熱い昼下がり
   とかタイトルがついて
   そういう筋立てのポルノってありそう)

どうせ同じ腰に負担のかかるちょっとした肉体労働なら、
それをポルノコースにもっていける分岐はどのあたりなのか。

たぬきが常に一人でできるもんルートに絡め取られるのは、
弁天様の呪いでもかかっているのか。

一人でできるもんコースにも、
ポルノほどではないにせよ役得はあって、
浮いた五十ドルで餃子を食べに行きました。
ニオイを気にする必要もなく。

それにしても、世の中にはこれを
結婚ルート
に持ち込める技能を持った女性もいることに感嘆するばかり。

たぬきは難関コースには興味ありませんが、

ポルノルートの道標なら、
たまには見てみたい気がします。

分岐の道標を探すには、
まず、近くの村でクビレを入手しないといけないらしいのですが、
その村には、断食道場はあるけど、
餃子も串だんごも食べ放題もないという噂を聞き、
足が向かない日々を送っています。

ウシが好き

2012-10-24 11:56:24 | 草原生活
やる気になれば、時間などいくらでもあるけど、

やる気にならない、

という問題が解決できないのは、
きっとたぬきだけじゃないはずだ。



少し前、この春日本にご帰国された元上司の高瀬さんから久しぶりに、

 「昨日は誕生日だった」

という、報告とも督促ともつかないが入ったので

 サブジェクトに「お誕生日おめでとう」
   本文に「・・・ございました・・・」

と返信したら、

 「過去形かい!?」

誕生日だった、というに気づくのにも、数日かかりました。
義理も礼儀も欠きまくりの元部下で申し訳ない。



証誠寺(たぬき奉公先)総本山からお客さんがいらっしゃる予定が一月ほど前に入り、
前日になっても資料が上がってこないので、

 「ねえねえ明日の火曜日お客さん来るんでしょ?資料は?」

と担当者にしたら

 「うわ、ごめんね、来ないことになったんだけど、
   たぬきはその連絡から漏れてたかも」

ウシになって
 「んもおぉぉぉぉ~~~う、そういうことは早く言ってよね、
   火曜の按摩の予約を取り消して、
   着る服を用意して(普段はヨレヨレ)、
   勤務時間シフト(お客様は遅めのご予定でした)のプラン組んで、
   ホントは今週の月曜日にお休み入れられれば理想的だったのに、
   次の日忙しくなるからって、休暇は来週に回してたんだけど!」

と書こうかな、と思ったけど、
これだけの英作文がメンドクサくなり、

 (いいや、今回は目をつむって貸しイチにしといて、
   たぬきが次に何かやらかしたときに
   「ゴメンネ」で済ませよう。)

貸しがなくても、ゴメンネで済ませていることにも目をつぶる。




母だぬきをかけてきて、開口一番

 「結婚する気ある?」
 「ナイ」
 「分かった、じゃあそう言っとく」

見合いの話が来たとのこと。
「有り難いよね~」という会話を交わしてオシマイ。
そういえば、全く同じパターンの会話を数年前にも交わしたな。
前回来た話のお相手はお医者様だったそうです。

結婚は損得でするものではありませんが、
「結婚すると損しかしない」ということが明らかな場合、
「ソンしたって構わない!」というほど愛する相手がすでにいるならともかく、
わざわざまだ知らない相手に会ってまで損をしよう、
と考える人は、普通に考えて少ないはず・・・

たぬきは物欲はない代わりに、
「したくないことしたくない欲」が巨大です。

お相手のご両親に会うことから始まって、
婚約だ結納だ結婚式だ披露宴だと、
ありとあらゆることを「したくない」
その先にある、夫のぱんつの洗濯なんぞも「したくない」
ゴハン作って夫の帰りを待つなんてのも「したくない」
赤んぼのオシメを取り替えるのも「したくない」
他の人を好きになったときに、結婚なんてしてたら身動き取れない!

結婚に向いてない人が結婚すると、
本人だけでなく周りも不幸にすると思うけど、
母親って、そういうところが盲目なのか。

たぬきがたぬきの母親なら、
見合い話がたぬきの耳に入る前に全て体を張ってシャットアウト、
こんなのヨメにもらったら、とんでもないことになる、と
相手をたぬきからプロテクトしようとしそうなもんだけど・・・

厄介者はできることなら他所に押しつけたい、
という心理が働いているのかもしれません。



(以下お食事中のかたはまた後でどうぞ)

先週、証誠寺の手水場の扉を開けたら、真っ暗。
窓が一つもないため、普段明かりはつけっぱなし。

 おや、珍しい

入り口近くのスイッチを入れようとしたら、パッ
センサーが反応して自動点灯!

 「おおーっ!!」(ひとりで盛り上がるたぬき)

文明の利器とは普段あまり折り合いの良くないたぬきですが、
これとなら上手くやっていけるかも、便利な世の中になったよね、

と個室に入り、そもそもの目的だったプライベート・ビジネスにとりかかりました。

食べたものが悪かったのか冷えたのか、腹下し気味で、
とりあえず出すものを出し、このへんで切り上げようか、と迷いつつも、
 (うーん、でもまだいけそう)
と、座っていたら・・・

フッ

 (ちょっとっ!?真っ暗闇になっちゃった、まだ入ってまーす、おーい)

外扉が閉じていて窓がないから真の暗闇。

 (んもおぉぉぉぉ~~~う、
   まあ紙の場所は手探りで分かるし、
   個室から出て出口付近に行けばまた点くだろうから、まあいいか。)

真っ暗闇の中しばらく座っていて、気づきました。

 (たぬきはよくても、ここに今入ってくる人がいたら、
   扉を開けると、暗闇の中で個室のドアが閉まっていて、
   生臭いニオイと共に何かの気配がごそごそ・・・
   マズイ、それってトイレの怪談になってしまう)
   

んもおぉぉぉぉ~~~う
と、慌てて手探り復旧作業にとりかかり、
無事に他の人が来る前に個室を出て、
カラダで明かりをつけ、手を洗いました。

しょっぱなからいきなり不便を託ち、やはり文明とは反りが合わない。

節電よりもサボリ防止に役立ちそうな仕掛けだな、と思ったところで、
安眠には適してるかも、と思いつきました。

証誠寺でトイレの怪談が発生したら、多分たぬきは関係者(容疑者?)です。

おめでたい

2012-10-08 15:20:26 | 草原生活
  山中教授、ノーベル賞受賞 

この研究が評価されずして、他の誰が評価される、
とは思っていましたが、
タイミング的なこともあり
(実用化までには、未だしばしの刻が必要。
ヒトの関わる研究は、
宿命として簡単にホイ次ホイ次と進めらるものではないでしょうし)
どうだろうか、と見ていましたが、
選考委員も素晴らしい判断をされたようで、
見事に受賞、おめでたいことです。

内容的に、今までのどの日本人に授与されたノーベル賞よりも、
このノーベル賞を嬉しく感じました。

まだお若い教授ですから、
受賞は今後のご活躍のしやすさにも繋がりますでしょうし、
まずはバンザイ



皆様それぞれ、どういう顔が好きか、好みがあると思いますが、
たぬきはダントツで科学者顔が好きです。
「政治家顔」とか「営業屋顔」は苦手。
「タレント・モデル顔」はきれいなのは分かるけど、
本当の意味で心は惹き付けられず。
(但し、アル・パチーノ様はタレント顔に分類せず。
将棋の羽生さんは科学者じゃないけど、科学者顔に分類。)

イケメンかどうかを軽く超えて、超一流の科学者には、
たぬきにとって魅力的な顔が多いです。
最近だと、はやぶさの川口博士。
外国人だと、フェルマーの最終定理やボアンカレ予想の
特集番組に登場するような、ノーベル賞級数学者、物理学者たち。

今回の山中教授も、実にイイお顔。
整ったお顔立ちと思いますが、魅力は多分顔立ち、ではないのですね。
超一流、今が旬の学者に共通する、
本来、目には見えないものである知性とパワーが
内面から光り輝くように目に見える形で表れた顔、とでも言えばいいのか。
今日ネットで見た一連のお写真に
たぬきの持っているイイ顔メーター、振り切れました。



先日、面白い掲示板のトピックを見つけました。

一生に一度は言ってみたいセリフ・言われてみたいセリフ(駄)

皆さん、発想(妄想?)豊かで楽しく読みました。

ノーベル賞関係もあったなー、と思い出しつつ、
山中教授もこれから祝賀パーティー目白押しだね、と思いつつ、
カナダ証誠寺の合併祝いパーティーを思い出しました。

そう、宴会はあったのです。あの後。
五月の末だったかな。
カナダ証誠寺の従業員ではなく、
顧客や政府・地元名士、プレスなどをお招きして。

たぬきにも正式な招待状が送られてきました。
証誠寺側の出席者は、総本山も含めて経営サイドと、
実際にパーティーを取り仕切るスタッフのみなので、

送られてきた招待状の文面(全員宛同じ英文)を、
「 は た ら け 」と正しく翻訳・理解した平社員のたぬきは、
即座に「欠席」にマルをして返送しそうになりましたが、
 (時間外だけど)これも業務のうち
と、思いとどまり、おめでたい席に参列することに。

普段はスッピンのボサボサ髪で御奉公に上がっているたぬきですが、
(化粧が社会人のマナーかどうかの論議はまたいずれ。
ワタクシの主張カテゴリーで持論展開是非したい分野であります。)

 髪を上げ
 顔と首を白く塗り
 目張りを施し
 紅を差し
 耳飾りと首飾り
 踵の高い靴はいて
 セクシー系衣装
(といっても長袖です。透け感のある素材で、
袖に上から下までスリットが入っているので、
雰囲気セクシー、でもボンレスハムは直見せしない、
という優れもの)
という出で立ちにて出かけたところ、

受付にいた営業部長(カナダ証誠寺ナンバー3ラテン系)が、

 「完全に別人」

 (ほめてるんだよね?ほめてるんでしょ?・・・本当にほめてるのか?)

総本山から来ていた経理担当者(ビデオ会議他、普段接触あり)

 「おお~」(にやにやにや)

 「・・・普段だら~っとした格好ばっかりなんで、
   たまにはドレスアップしないと」

 「今朝会ったときは、ヘルメット被ってましたよね!」

 (安全眼鏡かけて安全靴も履いてたね)

どんなセリフもつぶやかず、
むしろ黙っていてはくれまいか、と思う機会になりました。

めかし込んでも決まらんのは、周りの男性陣に問題がある、
と責任転嫁したのは言うまでもありません。

山中教授はパーティーでも主賓として颯爽とバッチリ決められそう。
いいですねえ。

艱難汝を珠にす

2012-10-05 23:58:51 | 草原生活
それは確かに間違いない。
真偽について異存はない。

が、
珠になんぞならなくて結構なので、
艱難とはお近づきになりたくないですね、ワタクシは。

 「苦労は買ってでもしろ」
と仰るかたには、
 「二束三文でお安くしとくよ、これ全部持ってけドロボー」
という勢いで、
喜んで有り余っている苦労を押しつ・・・じゃなかった、破格でご提供するのに。
買って。是非。

世の中は、苦労の需要に対して供給過多で推移してる模様で、
誰も買っちゃくれません。

たぬきは、お金を払ってでも苦労を避けたいのですが、
払うお金を生み出そうとすると、
なぜか漏れなく苦労も一緒に生み出され、
無限ループに・・・

とりあえず、明日はお金を払って冬タイヤに替えてもらおう。
近い未来の要らぬ艱難と苦労を避ける投資は必要です。

皆様良い週末を。

上り坂

2012-09-25 18:09:38 | 草原生活
先ほど、美容体操(一般には散歩と呼ばれるもの)に出かけてきました。

たぬきの美容体操コースには、一カ所
わりと長くてそれなりに急な坂道があります。

そこを登っている途中、
後ろからやってきた、同じくのご年配の女性が
 「ハロー」
と声をかけてくださいました。

たぬきが
 「ハロー」
と、ややゼーゼーしながら返したら、
一緒に歩かれていたご年配の男性が
 「ここエスカレーターあるといいのにね」
と呟きながら、

二人ともたぬきを追い越して、
スタスタと坂道を上がって行かれました。

あの二人にはエスカレーター要らないと思うけど・・・はーはー




昨日の今日で、まるでブログ記事のドバチが当たったかのように、
うんざりなことがありました

時間があるときに
自分はがっちり棚の上に上がって、手すりもつけた状態で
「いい男」と「いまいち男」の違いと、
何気ない一言が、相手次第で嬉しくも気持ち悪くもなることについて、
とっくり書いてみたい気がします。
書かれ尽くされた話題ではありますが、
実体験をもとに、偏ったたぬき基準で。

でも他人の振り見て我が振り直せ、で、
自らの言動にも気をつけようと思いました。
気に入った男性に「おええ」と感じさせてしまってはダメですもんね。

図々しい人

2012-09-24 20:55:22 | ワタシ
滑り込み、ひと月にせめてひとつは投稿を。
たぬきは糠床持ってないけど、
ヌカミソをかき混ぜる心境ってこんな感じかも。

日記代わり(というか最近月記だな)でもあるので、
時を経てから読み直すのを楽しみに、

と思いましたが、考えてみると、
むしろ早く忘れたいことを綴った記事のほうが多いような気がします・・・



来年の九月から日本での在宅勤務に変わることを、
少しずつ、各方面に伝えています。
その話をすると、

 「もしや、そのトシまで結婚もせずにカナダに一人でいたのは、
一人っ子でご両親のことがあったから・・・?」

と思われることがあるのですが、

 単にモテなかっただけだ、ということを、
友達と両親(と、多分親戚も)はよく知っています。

若い頃から今に至るまで、
 「どうして結婚しないの?」とか
 「なんで結婚できないのかしら?」
と殆ど誰からも言われることがないのは、

その話題を振ったが最後、
・・・やっぱり気立てに問題が
という会話の流れを避けることができない

ことを察知しているからと思われます。

広いカナダに誰一人頼れる親族のいない、
小屋付きカー付きのヤマトナデシコ
(世の中というのは、時々、サボテンの前に「バラ」という立て札があったりするものなのです)

という、
男性が放っておきたくない要素満載(のはず)
であった時代が長々とあったにも関わらず、

引き取り手がついていない物件を、
何かある
と疑うのは正しい姿勢と言えましょう。

 「贅沢を言っているんじゃないの?」

というご意見もあるかと思いますが、
それは間違いありません。

確かに見た目は今ひとつどころか、三つも四つもパッとしないかもしれませんが、
あまりのことに目が吸い付いて離れなくなってしまう源氏物語の末摘花のお姫様、
というほどではないので、
目を逸らしておけば問題はなく、

みたらし団子をかざしながら
「おすわり」と命じれば、
シッポを振りながらお行儀よくおすわりし

「お手」と豆大福を載せた手のひらを出せば、
「おかわり」だって自発的にこなしてしまい、
(ただし「おあずけ」はマスターしていません)

お喋りが過ぎてうるさいときは、焼き魚でも咥えさせておけば、
四半刻は小骨をとる作業に没頭し静かになるし、

自分のゴハンは自分でとってこられる、
水道のパッキンまで自分で取り替えてしまう、
(昇ってはいけない階段をのぼったのか?)
こんなに手のかからないたぬきに、

 乳より腹の方が出ているのはどうなのか、とか、
 ぱんつを洗って欲しい、とか、
 オイシイものをくれる人についていくな、とか、
 しっぽはしまっておけ、とか、

みんな贅沢言いすぎ。

 「結婚前は両目をしっかり開けて相手を見ろ、結婚したら片目をつむれ」
と昔の賢者が言ったそうですが、

たぬきに必要なのは、
 「結婚前も結婚後も両目をしっかりつぶって全てを見逃してくれる人」
であるような気がいたします。

そのようなわけで、
たぬきの場合
 「結婚しない」と
 「結婚できない」の間に
本質的な差はないので
「結婚できない」と思われたとしても、
至って何の不都合も生じないのですけれども。

 「結婚したいけどできない」と
 「結婚できないからしなくてもいい」と
 「結婚したくないからしない」の間には、

本人の満足度においては、段階的に相当な差があると思われます。

たぬきの日常は(主に自分で引き起こした)不幸に満ちあふれていますが、
「結婚してるかしてないか」に関連した事柄は、
子供の頃から一貫して積極的な「結婚したくない」意志があったため、
「計画的な独身」であり、大雑把には予定通りで、
越中フンドシくらい長さのある不幸リストには載っていません。

しかもたぬきは、他人様から見ると
  「どうしてそこに自信を持てるのか?!」
(アンタにいいとこがないとはいわないが、そこじゃなかろう?!

ということに、
どこから湧き出てくるのか分からない自信を持てる、という特技があります。

例えば、
 「この世に何人独身の男性がいると思う?
   結婚なんて、本気でしたくなったらいつでもできるよ」
とか。

婚活で苦労されている人には月まで蹴っ飛ばされそうな根拠のない自信と共に、
将来にあまり不安を感じず生きています。

話が飛びますが、たぬきの母親は、
比類なき「親バカ」を絵に描いたようなひとであります。

先日、母だぬきと叔母だぬきがカナダに来ていたときに、
婚家で苦労している叔母だぬきの話を聞きながら、

結婚するのが幸せかどうかは何とも言えない、
今現在したくないものを、無理にするほどの理由はない、
という話になり、

たぬきは、
 「そうそう、我ながら図々しいとは思うんだけどね、」
と、上記の

したくなったらいつでもできる説
を発表したところ、

 「そ、それは・・・ホントに図々しいわね・・・」

 「・・・」

 (できなくても多分そんなに困らないからいいや)

できると迷惑する人が増えることは間違いないので
(少なくとも一人は犠牲者が出るのは確定)、
できなくても、社会平和には貢献できます。

未来は薄曇り、でしょうか。

B級まっしぐら

2012-08-25 20:37:23 | 草原生活
ご老人の歯に優しいビーフシチューを作った後ホッタラカシにしていた、
野菜やら何やらの機嫌が傾いてきて、ゴミ箱と心中モードに入ったので、

先週末
 下腹が柔らかくなったセロリや
 お肌にシワの寄ったトマト
 毛が生えてオッサンくさくなったニンジン
 お前なんかゴミ箱と出て行け、と危うく母だぬきに捨てられそうになったところを、
深い情けで拾い上げて冷凍庫に突っ込んでおいた干しシイタケの柄(*1)
 冷凍庫に長居しすぎて、しもやけができてしまった骨付き鶏肉のなれの果て(*2)
 若くてピチピチな新タマネギに圧倒されて、カゴの中で所在なげにしている旧タマネギ

(*1)お金を積んでもたぬき村では買えない日本生まれ日本育ちの貴重品。
味と香りが中国産のものとは違う(優劣ではなく、シンプルに「違う」)し、
干し椎茸は高いので、吝嗇なたぬきは柄も捨てられません。いい出汁でるもん。

(*2)骨ごと調理する予定で買っていたものの、突然オムライスが食べたくなって、
お肉だけ削いで使ってしまった。
魚の三枚おろしさえできないたぬきに(ハラワタはえぐり出せます、可哀想とかキモチワルイとかそういう理由ではなくウデの問題)、鶏肉を上手に捌けるはずもなく、
ホネにはまだお肉がみっちり。)

等々を片っ端から放り込んで、体に良さげなスープを作りました。
(日本で読んでいらっしゃるかた暑っ苦しくてすみません
たぬき村は朝晩の気温一桁の日も増えてきております)

そのスープをに持って行ったのですが。

野菜の甘みのあるスープなのに・・・何かが足りない。
 うーむ、塩をもっと入れるべきだったか。(味見しなかった)

塩をとりにコーヒーステーションに出向いたたぬきは、
カゴの中に銀色に光る小袋を見つけました。

 何だろこれ。えーと
   “スープストック 食べる前によくかき混ぜろ”、
   あっ、これはインスタントラーメンの袋に入っているスープベースのコナだ。
   茶色がビーフで、黄色がチキン、紫は・・・シュリンプ?
   (ポピュラーなフレイバーはだいたいこの三つです。)
   ・・・チキンだな。

を取りに行ったはずのたぬきは、
チキンスープの素を連れて机に戻り、
その粉を四分の一ほど、自作スープに振り入れると・・・

 あー、味がまとまってオイシイ。

かくも簡単にインスタントラーメン用化学調味料にだまされる舌に、

 残った食材を無駄にせずヘルシーな料理を作れる賢い女性

から、一気に

 ダメなヒト

に転落。

「ダメなヒト」はたぬきの定位置なので、まあいいや。

先日「あきらめると人間おわり」という一文を見かけました。

 そうか、だから人間を解脱して、今、信楽たぬきなんだ。

 それにしても、スープベースの出所はどこだったんだろう。
   カゴに四つも五つもあったけど、誰かインスタントラーメンの替え玉でもしたのだろうか?
   それとも、生で麺だけ囓ったとか。

オフィスの誰かが、より健康的な食生活を追求中なのかもしれません。
(インスタントラーメンのスープなしはスープありより、多少健康的かと)

一本道のワナ

2012-08-19 19:28:04 | 草原生活
皆様、お久しぶりでございます。

このブログ、遂に訪問者数「1」閲覧数「1」の記録を出しました。
(たぬき自身はカウントされてません。ログインすらしてなかったので。)
確か、8月11日だったと思うのですが、
この日に「見~た~ぞ~」というロイヤル読者様には、
記念品でも差し上げたい気持ちです。

そんなことはともかく、
お山の旅から帰り、
ご老人も帰り、
(後始末もだいたい終わり)、
たぬきの生活も通常に戻りつつあります。

母だぬき滞在のお世話は結構大変でした。
眉毛に白髪が出るくらい・・・

めっぽう明るい叔母が相手をしてくれたので大助かりでしたが、
たぬき一人では面倒見きれなかったかも。

結局のところ、
歳をとって頭が悪くなり(ボケるまでは行かなくても)、
視野狭く、
他人への配慮ができなくなってきているのを、
たぬき自身がうまく受け入れられていない、
ということなのでありましょう。

肉体的な面では、できないことが多くなって
サポートしなければならないことが増えても気にならないのに、
精神面の衰えに合わせるのは、とても難しいものだと感じました。

とりあえず、
常々
「自分の性格には問題がある」
と思っていましたが、
今回
「この母に育てられたのだから無理もない」
と納得。
(責任転嫁ガッテンボタン叩きまくり)

それから、もともとするつもりもなかったのですが、
改めて「日本に戻っても、同居は絶対ムリ」
と再認識するいい機会にもなりました。

普段、
「いつまでも美しくいたい」とか
「オンナを磨こう」とか全く思うことなく、
向上心ゼロ(ダイエットより食べ放題のほうがいいに決まってる!)のたぬきですが、
自分が歳をとったときに、
かわいいばーちゃん(見た目ではなく)には、なりたいです。
今から心がけねば。



さて、の旅行中、
生涯で経験した最大の旅行中トラブルに見舞われました。

の運転が好きでも得意でもなく方向感覚に優れているわけでもない
たぬきのような運転者にとって、

慣れない道路を走っているとき歓迎すべき状況
の一つに、
道が一本しかない
というのがあります。

この状況だと、
いろいろな事情でどこか行きたくないところへ行ってしまう
という事態に陥るのは怪奇現象が起こったときだけで、
通常は安心して目的地を目指せます。

しかし、今回
一本道にも怪奇現象以外のワナがある
ことを実体験してしまいました。

に入って二日目。
ロッキー初体験の年配者向けコース(道路から離れていない風光明媚な場所)として選んだ訪問地は、
レイク・ルイーズとモレイン・レイク。

朝は早めに出て、両方の湖畔を半周ずつ散策し、
いい具合にくたびれてキャンモアにとってあるお宿に帰る途中、
もの凄い勢いで後ろからがすっ飛んでいきました。

ギャンギャンギャンとサイレンが聞こえてきたかと思うと、あっという間に
100キロ近く出ているばーさん(たぬきカー)の横を
三台続けざまにドビューン
(軽く160キロはあったはず。恐ろしいスピードでした。)

スピード違反の追跡にしては、血相変わりすぎてるし、
凶悪事件の犯罪者でも追っているのか、
はたまた高速道路の事故か(カナダ的には混んでいる時期だったので、これが一番ありそう)。

この後も、同じような感じで、合計八台のがぶっ飛ばして行き、
バンフの街が目前に来たところで、渋滞に捕まりました。

なんと、地滑り(土砂崩れ)で、
バンフとその先のキャンモアに続く一本しかない道が埋まって
完全通行不能とのこと。

ええええ~~!!!

(レイクルイーズとバンフの間の九割くらいは、旧国道が平行して走っているのですが、
何とも不運なことに、この二つが合流して一本になったすぐ先で地滑りが起きてしまった)

迂回して宿に行く経路は、どれを使っても六百キロ以上(山なので、道自体がない)、
午後五時半の時点で、
「復旧がいつになるか見当つかない、数日かかるかも」
とおまわりさんに聞かされて、白目に・・・

すでに一日歩いたり運転したりで、疲れているたぬきには、
それから六百キロの運転なんて無理。

日が暮れてから照明のない山道高速道路を、
自分のヘッドライトだけを頼りに走るのも無理。

引き返せる場所で一番近いのはレイクルイーズだったのですが、
そもそも宿泊施設の少ないレイクルイーズで、
一年で一番混み合う時期の
金曜夜の
飛び込み宿泊なんて、
・・・考えただけでも絶望的(予約とるのも容易じゃないのに)。

更に、この事故(?)で宿泊施設の多いバンフ方面に帰れなくなった人達がどっちゃり。

でも他にどこにも行けないし、で一晩過ごしたくなかったら
(過ごしたくない、山岳地帯の夜は冷えます。
たぬきはともかく、老人二人(ひとり風邪引き)には、
用心のために三人分積んできた防寒着はあったけど、キビシイでしょう)
行ってみて、部屋に空きがあるかどうか、
なければ某かの援助(シェルターなり、ブランケットの貸し出しなり)を求められるところがあるか訊くためにも、
とにもかくにも、ひとけ(行き止まりで渋滞してる旅行者以外)のあるところに行こう、
と決めて、途方に暮れつつを走らせました。

少し行って厠休息に止まったところで、
ミニバンから降りてきたたぬきよりやや年配の女性に、
 「通行止めのこと聞かれました?
   宿に帰れなくなってしまって、どこかで宿泊したいんだけど、
   最寄りのレイクルイーズはただでさえ人気のある場所だし、
   夏まっただ中の週末かつ自分たち以外も同じ境遇の人が沢山いることを考えると望み薄で、
   どうしたらいいんだか~

と、相談したところ、

 「あら大変ね、じゃあラジウム温泉行ったら?
   ここから一時間ちょっとで行けるし、
   昨日の晩はどこの宿も「空き室あり」の看板出てたわよ。
   (*たぬきが宿泊していた街は「空き室なし」のオンパレードでした)
   私たち昨日そこに泊まったの、いいとこよ、
   夫のほうが道詳しいから、ちょっと話してみたら?」

後から車から出てきたご主人にも訳を話し、
迂回路も他にないことを再確認し、

 「ラジウム温泉はいい案だと思う、
   街に入って、ペトロカナダのガスステーションがあるから
   そこ右に曲がったら、五軒くらいモーテルあるよ」

これでかなり気が楽になり
(日が暮れるまでにどうしても宿泊場所を確保したかった)、
お礼を言ってラジウム温泉を目指すことに。

カナダ人には一時間ちょっとでも、
たぬきの運転技術では二時間ちょっとかかりました。
ご夫婦と別れて暫く行ったところから分岐で、百三十何キロだかの標識あり。
間にガスステーションは一カ所もないことの標識もあり。

到着するまで、
 「あそこに溜まっていた旅行客がこっちに押し寄せたら、
   宿の確保できるだろうか」
と、不安でしたが(何十台もの車に追い越されていくので)、
幸いにも入ってすぐのモーテルに「空き室あり」の表示。

 「よかった~~~
と一気に気が抜けました。

宿のおばさまは、
 「あと二部屋よ、今さっきも帰れなくなった人が飛び込んできたばかり」

このトラブル巻き込まれの中で幸いだったのは、

 一時間の渋滞中も含めて、ガス欠のおそれは殆ど無く、
目的地まで真っ直ぐ行けたこと。(タンク3/4弱残った状態で事件遭遇)

 渋滞前に厠休息を入れていたので、たぬき含め老人二人も困らず。

 夏で日が長く(でも九時くらいまでは大丈夫)、
 「どーしよー
となってから、巻き返しの時間的余裕があったこと。

 全員必要な薬は所持していたこと。

 一応の防寒着を車に積んでいたので、最悪の場合でも凍え死んだりはしないだろう(三人乗車してるとそれだけでもかなりの発熱)、と思えたこと。

ラジウム温泉の宿で、歯ブラシがないのに気づいて
十時の閉店間際に駆け込んだスーパーマーケットの
レジのお姉さんがとても親切でした。

 「状況を詳しく知らないんだけど何がどうなってるの?」
と訊いたたぬきに、
閉店時間を過ぎているのに、自分のスマートフォン
埋まった道路の写真まで見せてくれ、
状況アップデイトと、
売り物の地図を広げて、ラジウムからの迂回路の検討までしてくれました。
先のご夫婦の助言と共に、本当に有り難かったです。
 「スーパーマーケットの店員さんは普通チップ受け取らないと思うけど、
   コーヒーでも飲んで」
と少額置いてきました。)

翌日には道は開通し、無事もと来た道(最短距離)を宿まで戻ることができました。
日程に大幅損が出たし、連泊中だったもともとの宿は荷物だけが宿泊し、宿代も惜しかったけど、
いい人達に会えた旅になりました。

たぬき村に帰る途中も、高速が道路工事で通行止めの場所があり、
を脇に寄せて迂回路を地図で確認していたら、
たぬきの少し前に(時間的にも場所的にも)止まっていた車から、
おにいさんが出てきて、こちらに歩いてきました。

 (もしかして、地図持ち合わせてなくて、訊きに来たのかな?)
と思って、窓を開けたら、をかざしながら、
 「迂回路分かる? 地図見てたのが見えたから来てみたよ。」
 「ありがとう!
   ここからXX号線、その後、OO号でこう行って(地図をたどる)」
 「そう、それからYY号だね」
 「ご親切に有難うございました、よい一日を!」

訊きに行ったら教えてくれる、というのは、
それなりに期待できることかもしれませんが、
自分のほうからわざわざ手を差し伸べられる人は素晴らしい。
たぬきもこういう人になりたい

の写真は、ぼちぼち投稿できればと思っております。

皆様の夏休みが安全で楽しく終わりますように。

留守届け

2012-07-17 22:29:47 | 草原生活
明日からお山方面に行ってきます。
八月の終わりくらいに再開予定です。
皆様、暑さにくたばらないようサボれることはサボってお過ごしください。

信楽たぬき