CHURCH MEETO

聖路加国際病院チャプレンによる性暴力被害者を支援する会
設立趣意書 および 参加の呼びかけ

church meeto

2022-03-09 17:27:01 | 記事

主の御名を賛美します。
私たちは、聖路加国際病院のチャプレンによる被害当事者の A さんに出会い、この間、共に歩
んできたキリスト者の集まりです。教派を超えて、次第に輪が広がり、この「支援する会」の設立に
至った次第です。


事件について 


被害者の A さんは、2017 年 5 月の事件発生当時から、被害の事実を訴え、聖路加国際病院
はもちろんのこと、加害に及んだ教職者の属する日本基督教団や聖路加国際病院に関わりのあ
る日本聖公会のいくつかの窓口に対応を求めてきました。けれども、それぞれが正面から加害事
実の責任を引き受けることなく、それゆえ被害者に真摯に向き合うことなく放置されてきました。他
方、「自分こそが被害者だ」と加害牧師が主張し、当時加害者が属していた教会やその仲間たち
から攻撃を受けて来ました。その結果、A さんは心身に多大なダメージを受け、職業上の不利益
も受けました。


聖路加国際病院のチャプレンによる A さんへの性暴力は、A さんの立場の弱さを利用して引き
起こされました。こうした性暴力事件は、力関係を背景に、たとえば相手の脆弱性を知る医師や
心理職、教師や福祉職が、自分の強い地位を利用して引き起こします。今回の加害者は牧師(聖
職者)であったことに加え、スピリチュアルケア師として当該病院の医療従事者でもありました。A
さんにとって、加害者は圧倒的な力を有していました。私たちは誰もが病院に通うことがあります。
また教会という現場で生きています。従って、私たちは誰もが、このような場面に遭遇する可能性
がありますから、A さんの被害事件を他人事としたり、特別化するのではなく、一人ひとりが自分
の事として捉え、また誰もが被害者にも加害者にもなりうることを、しっかりと受け止めていきたい
と願います。