年末の30日、静かな学校の花壇にはまだバラが咲いていました。
学校のシンボル、「朝陽」も元気でした。
新宿高校のバラ花壇に今年登場したばかりの『プライム・ミニスター・ナカソネ』。日本人男性の名前のついたバラは他にあるでしょうか。いずれにしてもその名にふさわしいといえそうな力強い印象の花なのですが、学校の敷地内なので、一般公開でないのが残念です。
2013年5月11日の新宿高校バラ花壇の映像をYouTubeでご覧ください。
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9月8日、9日に開催された新宿高校の文化祭、朝陽祭に今年もPTAバラ会が参加しました。故鈴木省三さんと現在活躍中の武内俊介さんが作出したバラの品種紹介を中心に、ポプリのサッシュ作りを来場者に体験していただく内容でした。校庭のバラの写真も大きく展示しましたが、保護者の方でも校庭にバラ花壇のあることをご存知ない方が多いとのことで、ちょっと残念です。
新宿高校は今年、チアリーディング部と音楽部(女声コーラス)がこの秋の全日本大会に進出することになりました。春にバラ花壇で初めて花を咲かせた武内朝陽バラ会副会長作出のローマでのコンクールで金賞を受賞したバラ『快挙』の効果もあったのかも知れません。
来年の3月16日には新宿高校のすぐそばにできた地下鉄副都心線の『新宿3丁目』駅に東横線が直通運転で入ってきます。渋谷駅から急行で一駅、横浜からも乗り換えなしで来ることができます。もちろん西武池袋線、東上線からは現在も乗り換えなしで来れますし、京王線・小田急線の新宿駅も含め、入学希望者の人気は高まるばかりでしょう。
教室からの眺め
ローマ大賞を受賞した新作「快挙」が開花しました。海外のバラコンクールに応募するためには多大な費用を要することから、なかなかできないことで、これまで海外の賞を受賞できた日本の品種は鈴木省三さん作出のものに限られていました。
それが、一昨年、京成バラ園の武内俊介さんの受賞により海外のバラコンクールで28年ぶり、二人目の受賞者が誕生したことになります。 故人となった鈴木省三さんは朝陽バラ会を創設しましたが、武内俊介さんは朝陽バラ会の現在の副会長でもあります。世界的なバラの育種家を卒業生として複数出している高校というのは世界にも例がないでしょう。 新宿高校は日本一のバラの高校として知られるようになってもよさそうです。
東京は今がバラのまっさかり。各地でバラのイベントが開催されています。新宿高校のバラ花壇の2012年春の記録写真を3点掲載します。
新宿高校の隣にある新宿御苑のバラの見学に行ってきました。新宿門からは一番遠い奥にあるため、バラに関心のある人しか足を伸ばしにくいかも知れませんが、見事な花を咲かせていました。
管理は専門のバラ・ボランティアの方々で、毎週休園日に活動をしているそうです。平成12年から本格的に管理をするようになったとのことで、散布している薬剤の量も多く、肥料も十分に与えられているようです。
バラといえば、神代植物公園が知られていますが、新宿御苑のバラ花壇も、花の高さを抑えていることや、一品種あたりの株数が少なこと、広いスペースの中央に芝生の緑を配置していることで、心地よい花の見せ方をしているともいえないでしょうか。 管理されているボランティアの方から「世界バラの殿堂」に選ばれた品種についての解説をしていただき、世界的に有名なバラの名前を覚える機会にもなりました。
帰りにホームブラウンドの新宿高校に寄ったところ、先週をはるかにしのぐ規模の花が誰に見られることもなく咲いていて、思わず感嘆の声があがりました。普通高校のバラ花壇としては、他に例を見ないのではないでしょうか。一般の方にご覧いただけないのが残念ですが、中学生のお子さんがいらしたら、新宿高校を進学先としてお奨めすることにしましょう。
バラの見ごろより少し早めの鑑賞会が12日にありました。土曜日は学校への立入りができない日が多くなり、残念ながらバラ会の活動日程が制約を受けるようになっています。そんなことから、一週間早めの花壇の鑑賞となったのです。
今年は藤野名誉会長が2年ぶりに顔を出してくださることになり、会員が歓迎する花束が贈呈されました。また、ご高齢のため、作業ができなくなるということで、監事の役職を辞任された直井さんにも感謝の意を込めた花束が贈られました。
バラ花壇を旧校舎の敷地から現在の花壇に移すにあたっては、大変なご苦労があったそうですが、藤野名誉会長を中心に多くの方々のご尽力を経て、今日の大輪の咲くバラ花壇が実現しています。
現役の保護者からなるPTAバラ会の会員数も増え、手入れもよくされていることから、見事といってよいほどの花が咲いています。関係者でなくては見ることのできない、秘密の花園ともいえるのですが、甲州街道に面した学校のフェンスにからまるつるバラが、わずかにバラのある高校であることを新宿御苑に行く人たちにPRしていることになります。
たまたま15日の今日、NHK総合テレビの番組の国際バラとガーデニングショウを紹介する映像の中で、朝陽バラ会の武内副会長が、バラの育種家としてインタビューに答えていました。
朝陽バラ会創設の中心となったミスター・ローズと呼ばれた鈴木省三先輩から、藤野名誉会長が引き継ぎ、現在塩田会長が支えるバラ会が管理している新宿高校の花壇には、武内副会長がローマ大賞を受賞した「快挙」がもう花を開いているところでしょう。
藤野名誉会長を囲む会員
1月20日(金)、21日(土)と2日間でつるバラの誘引作業を行いました。甲州街道に面したフェンスにあるつるバラは、新宿御苑のバラを鑑賞に行く人たちの関心も引くことになり、それを意識すると丁寧な作業をしなくてはなりません。すべての枝をほどいて、デザインを考えて紐で結んでいくという根気のいる仕事です。
今年は連日冷たい雨の降る厳しい条件の中で、20名ほどの会員が手分けをしてこれにあたりました。その結果が出るのは5月。新宿の街の中で見られるバラということで、注目を集めるようになるかもしれません。
作業の様子が動画でご覧になれます。
http://youtu.be/FB_hz35DhHE