ハリ飼いのみなさん、ハリネズミを診てくれる動物病院はお近くにありますか?
ワンちゃん猫ちゃんを診てくれる動物病院であれば、ご近所や車で行ける距離にあるはずです。
うさぎや小鳥、ハムスターを診てくれる獣医さんは増えていますよね。
ハリネズミはどうでしょう?
ハリちゃんは、いわゆるエキゾチックアニマルと呼ばれる動物です。
ミニウサギやハムスターは、一昔前から飼育されていましたが、
これらの小動物は以前も今も、エキゾチックアニマルとは呼ばれてはいませんよね。
そもそも、エキゾチックアニマルとは何でしょう!?
日本では、海外から輸入された珍しい動物=エキゾチックアニマルと呼ばれているようです。
さて、わが家ではハリ飼育歴7年を過ぎました。
先代のシャルちゃんを3歳5ヶ月で亡くし、2代目のシオちゃんを現在介護中です。
シャルちゃんは、ある日突然お別れの日がやってきました。
ハリを立ててフシュフシュするコでしたが、ミルワーム大好き♡回し車大好き♡な女の子でした。
亡くなるちょっと前まで回し車を回していました。
ハリ飼いさんならお分かりかと思いますが、ハリちゃんが回し車をすると、
腸を刺激するためか車に💩がいっぱいくっついてしまいますよね。
毎朝、回し車のお掃除から一日が始まりました。
懐かしいなぁ。。。
ある日、回し車をしなくなって
ケージの中に丸まっているシャルちゃんがいました。
弱った様子でした。
ご近所にあるエキゾチックアニマルを診てくれるA動物病院へ連れて行きました。
以前ハムスターでお世話になった病院です。
A動物病院の先生は、自身もハリネズミを飼育してらしく、
ハリネズミの習性・生態にとても詳しかったです。
食欲がない時は、ミルワームやピンクマウスを試してみることを熱心におすすめされました。
シャルちゃんの背中の針のすき間に白い「フケ」を発見してくださいました。
テープで採取して顕微鏡で観察すると、ダニがいれば「疥癬症」になるのですが、
この時、採取したフケからダニは確認できませんでした。
数日後の朝・・・、ケージの隅で丸まって息を引き取っていました。
ハリを立てて丸まっている背中はこんもりとしていて、
いつもと変わらない寝姿だったので、とても死んでいるようには見えませんでした。
真菌症で亡くなることはないので、何か重篤な病気が潜んでいたのでしょう。
A動物病院は、エキゾチックアニマルの生態・習性に詳しい先生でした。
例えるならムツゴロウ先生!
ですが、ハリネズミの検査、手術の設備は整っていなかったのです。
シャルちゃんをお迎えした当時、ハリネズミが今ほどブームではありませんでした。
ハリネズミが罹り易い病気の知識やエキゾチックアニマルの専門病院が近所にないことを
何も考えずに入手してしまったのです。
2代目のシオちゃんを迎える時、
飼い主として至らなかった点を反省して、「今まで以上に愛情を持ってお世話しよう!」と
決意しました。
皮膚が弱いため床材選びから始めました。
たどり着いたのがハリちゃんの皮膚に優しい「広葉樹マット」。
おしっこと便をした個所を毎日取り除き、2週間に一度、床材を全部交換しました。
それでも、真菌症になってしまうんですよね。
高温多湿の雨季に、真菌症が発症することが多いことが分かりました。
真菌とはいわゆる「カビ」のことです。
疥癬症と真菌症。素人目には区別がつかないのですが、
皮膚を後ろ足でカキカキしたり、耳の淵がギザギザになっていたら要注意です!
治療方法が異なりますので、動物病院で受診することをおすすめします。
シオちゃん2歳の6月。
ギザ耳を確認したので、車で1時間のB動物病院へ診察に行きました。
この病院は獣医さんが複数いる病院です。
犬猫の他にハムスター、うさぎ、ハリネズミも診察できるとのことでした。
こういったタイプの動物病院が増えているようですね。
顕微鏡でダニを確認し、「疥癬症」の治療をはじめました。
B動物病院では、毎回担当獣医師が変わり、先生によって専門分野が異なることが分かりました。
初診ではハリネズミに詳しく説明が丁寧な先生が担当でしたが
通院のたびに医師が変わりますし、ハリネズミが得意分野でない医師にあたることがあります。
これがデメリット。。。
医師の説明不足の出来事があり、ここの通院を止めました。
3軒目の病院が、現在通院中のD病院です。
こちらは、愛犬のハナとテファが持病の皮膚炎でお世話になっているC病院に紹介されました。
こちらの先生は、エキゾチックアニマルの専門医療の実績を持つ獣医師で、
特に腫瘍の研究に従事された経歴の持ち主です。
真菌症でD病院へ訪院したのですが、
「WHS(ふらつき症候群)の症状があるので、こちらを優先に治療しましょう!」、と言われました。
「真菌症で死ぬことはないが、WHSは命に係わるから」と。
そして、体重を減らさないように強制給餌をはじめ現在に至ります。
8月初めに大量出血があり、開腹手術をして子宮切除をしました。
麻酔のリスクがあるため、最悪命の保障はできない、と説明されましたが、
無事に手術は成功し、経過は順調です。
D動物病院の先生は、研究家目線で話をされるので、飼い主にとって理解しにくいのが玉に瑕。
(※研究家目線で・・・、というのはあくまでも私個人の見解ですのでm(__)m)
エキゾチックアニマル専門医療の研究家であり、とても信頼できる先生なのですが、
先生がおっしゃっていることに口を挟むスキがありません。
一生懸命話を聞き、後に理解できることは
・ふらつき症候群の原因は死後解剖してみないと分からない
・ふらつき症候群の治療法はない
・臨床では、脳腫瘍があった症例が多かった
はい、何度も聞いてますから分かりますよ~先生。
私たちは病気を治して欲しいとか、WHSの原因は何か?なんてことは思ってないの。
ただひとつ、
一日でも長く生きて欲しいのです。
正直、これ以上痛い思いはさせたくない。
でも、気になる症状があれば主治医に尋ねる親の心と同じ。
もう少し飼い主目線で話をしてくれたら良いのにな~と思うのです。
そこは性格といいますか、色んな獣医さんがいますよね。
わが家は愛犬のハナとテファが皮膚疾患を持っているので主治医の他にC病院にも皮膚病で通院しています。
ウサギやハムスターも飼っていたし、引っ越せば動物病院を変えることになるから
これまで何人の獣医さんと出会ってきただろう。。。
どの獣医さんも優しくて熱心ですが、動物病院や獣医師によっては相性が合わないこともありますね。
特に、ハリネズミやフクロモモンガなどブームになっているエキゾチックアニマルを迎えるときは、
・エキゾチックアニマルを専門としている動物病院
・先生の経歴
・通院できる距離にあるかどうか
ハリネズミも診れる病院とハリネズミの治療実績がある病院は違います。
血液検査や超音波検査、小動物用のICUやMRIも完備している病院は稀少です。
地域によっては前者のケースがほとんどでしょう。
近所の病院ではなく、県内の病院へ足を伸ばす覚悟も必要ですよ。
これらをしっかりと調べてから、家にお迎えすることをおすすめします。