ちよ子のkaisolog

ちよ子の、ちよ子による、ちよ子の為の回想録

私がロミオ

2016-09-26 22:23:28 | 回想
一人部屋で目覚めたジュリエットの手足は血だらけ傷だらけアザだらけ。
いうまでもなく、傍にロミオがいるわけもない。

アルコール×ODで死んだように眠るときと、逆にハイになってぶっ飛ぶときがある。
今回は後者。

ぶっ飛んだときは毎回のことながら記憶はほとんどない。
夢か現か幻か、どうやら居酒屋やらバーやらをハシゴしてる模様。
あ、ハシゴはODしてなくてもよくやるけど記憶はある。

おそらく、アメリカ映画に出てくるような酒と薬でハイハイのパーリーピーポー状態になっていると思われる。
あ、一人だからパーリーパーソンか。
ここだけの話し、帰り道が分からなくなって警察のお世話になったことも何度もある。

そいやレオ様扮するロミオとその仲間たちのぶっ飛びは子供のお遊びだけど、ジミーとその仲間たちはのぶっ飛びは本気だった。

ロミオになりたい。
ロミオになって、こう叫びたい。

薬屋、おまえの薬はよく効くぞ!

そして眠りにつきたい。
仮死状態ではなく、永遠に。


私はジュリエット

2016-09-24 00:07:35 | 回想
「恋は盲目で、恋人たちは、恋人が犯す小さな失敗が見えなくなる。」
ウィリアム・シェイクスピア

以下、本日もイタイ発言が続きますので、苦手な方はご遠慮ください。

おおロミオ、あなたはなぜ料理人なの?

ジュリエットは料理人に惚れたせいで、そこにある体重計の存在も、鏡に写る自分の姿も見えなくなった。

欲に溺れ、彼のお店に約3か月間、週4~5日通い、飲むわ食うわときめくわの大忙し。

気を紛らわすために他の店へ行っても、最後には結局彼の店へたどり着く。
ここには高い塀はない。
家から徒歩2分、彼の店へ立ち寄らずには家に帰れない。

ほんと、これがホストクラブでなくて良かった。
良心的価格の居酒屋だから、一般的会社員でもまあまあ通える。

ホステス時代、ホストにはまったバカ女を何十人も見てきた。
ホステスの給料内で遊んでるうちは良いけど、借金はじめてババンがバンバンバンになっていくパターンも何人も見てきた。
ま、自分の財産を何にどう使おうが、転職しようがその人の自由なんだけど。

「恋ってのは、それはもう、ため息と涙でできたものですよ。」
ウィリアム・シェイクスピア

とにかく、彼の前ではため息どころか呼吸困難、目からこぼれ落ちるのは涙ではなくハートマーク。

そんな心境をひた隠しにして、いいお客さんを演じ、毎晩たくさん飲んで、たくさん食べて、お金も体力も使った。
たくさん飲むのはどこの店でも同じなんだけど。

相手のニーズに合わせて自分を演じるのも、どんな客が良い客かも、ホステス時代に熟知している。

彼も彼で、修行中から計算したら、業界は違えど客商売は私より長いから、そこそこ口が上手い。
私のお気に入りのメニューを多めに盛り付けてくれたり、メニューにないまかない料理や、仕込み中の明日のランチメニューを試食させてもらいながら、彼と他愛ない会話するのが至福のときだった。

他の常連さんと仲良くなったり、他の店での常連友達と偶然出会ったり、近所のスーパーで買い出し中の彼を見かけたけどスッピンだったからダッシュで逃げたり、しょーもないことがとにかく楽しい。
毎日彼に会えるなら、付き合えなくてもいいから、他には何もいらない、と思った。

そしてやってきた運命の日。

年に1回の健康診断。
3か月振りの体重測定。

そこには悲劇の数字が。

だって私は悲劇のヒロイン。
悲劇がなきゃ、ジュリエット困っちゃう。

その夜は、彼の店へ立ち寄る気力もなく帰宅。
そしてODするために、缶ビールを大量に流し込む。
小心者だから、酒の力を借りないとODできない。

もっと早くにこうしておけば、失敗を繰り返すこともなく、悲劇をむかえることもなかったのに。

みな一人残らず、罰を受けたのだ。

なんでやねん。

誰一人後追いしないし、誰一人悲しまない。
罰を受けたのはおバカなジュリエットだけ。

欲しいものは彼よりも何よりも、痩せた自分の身体だけ。

「快い眠りこそは、自然が人間に与えてくれたやさしい、なつかしい看護婦である。」
ウィリアム・シェイクスピア




私のフリン

2016-09-20 21:18:20 | 回想
以下、少々おイタイ箇所がございますが、ゲスい箇所はございませんので、何卒ご安心ください。

フリンの本名はユージーン。
またの名を天下の大泥棒。
石川五右衛門のことではありませんので、何卒宜しく。

世間に名の知れた泥棒であるユージーンは、ゲスくない一般男性のフリンと偽る。

ユージーンは数々の盗みを犯してきたけど、一番の罪深き盗みはラプンツェルの心を盗んだ容疑、恋泥棒。

そして泥棒だけでは済まされない、ラプンツェル拉致。

更には、美味しい料理を作るという大罪。

病状芳しくないラプンツェルからすると、料理人は犯罪者。
ラプンツェルの心をを惑わす凶悪犯。

そんな料理人に惚れてしまった、ワタクシ・プリンセス・ラプンツェル。
恋する乙女の中の乙女、ラプンツェル様とお呼び!

世の中にはたくさんの職業があるのに。
この病気をする前は料理人に惚れたことなんてないのに。

この病気になって初めて惚れた相手が料理人だなんて。

何の因果?

何かの試練?

とにかく、フリンがユージーンだろうが、エノンがカノン歌っていようが、ウィリアムとキャサリンがラブラブだろうが、イエスタカスだろうが、誰でも良いし何でも良い。

とにもかくにも、どこでも良いから、私をここから連れ去らって。

私はラプンツェル

2016-09-18 18:21:02 | 回想
以下、少々イタイ発言が続きますので、苦手な方はご遠慮ください。

ラプンツェル、それはもちろん私。
前にも言ったけど、私は女優よ。
プリンセス・ラプンツェル様とお呼び!

魔女扮するお母さん、それは拒食から生まれた過食。

魔女さえいなければ、そもそもここでお母さんと二人きりで暮らすこともなかった。
それを知る由もない無知のラプンツェル。

入口のない高い塔、それは都会にしては見晴らしの良い立地の楽屋の窓。
ここに閉じこもって以来、美容院に行くこともなく、伸び続ける長い髪がその期間の証。

空の光、それは目下に広がる夜景。
この街の光に負けないぐらい、キラキラした日々を送りたい。
この楽屋から飛び出して、この街を舞台に、キラキラな日々を送るはずだった。

そのために踏み込んでしまった、ダイエットという名の甘い罠。
最初はたった一本でも、気付かないうちにそれが何本も絡み合っている。
気付いた頃には、もう振りほどくことはできない。

それを振りほどきたくて、拒食という名の魔女にすがり、偽りを教えられたラプンツェル。
そして偽りだと気付かずに苦しみ、過食という名のお母さんに助けを求め、捕らわれたラプンツェル。

高い塔の上にいるつもりが、深い沼の底にいるラプンツェル。
明るい舞台に上がる前に、暗い奈落の底に落ちたラプンツェル。

お母さんのせいで、そこにいる?
お母さんがいてくれるから、そこにいたい?

優しいお母さんの正体が、悪い魔女だということを実は気付いている。
それでもお母さんに呼ばれると、気付かないフリをして、お母さんから離れることができなくなる。

フリン?ユージーン?
偽名だろーが、指名手配だろーがコソ泥だろーが、誰でもいい。

いつか誰か、それとも何かが、私をここから解放してくれますか?

住環境とは食環境

2016-09-17 15:23:02 | 回想
チャリ5分圏内で24時間いつでも食べ物が手に入る。

コンビニ・スーパーはもちろん、ハンバーガー、ラーメン、牛丼、その他各種飲食店、都会では24時間営業が当たり前。

真夜中や早朝にどんな人が来るの?って思われがちだけど、別に普通な人たち。
いろーんな働き方があるこのご時世、9時から17時働いて、夜寝るのは常識でも何でもない。

夜な夜なスッピンにスウェットで焼き肉屋や居酒屋に一人で入るのも何の抵抗もない。
帰り道には各店それぞれあるお気に入りのスウィーツを求めて、遠回りしながらハシゴコンビニ。

そして、24時間ゴミ捨て可能で水道料金が月定額な過食環境がそろったマンションへ帰り着く。