運動超音痴なのにマラソン始めたよ

アラフィフになってマラソン始めました。
制限時間ギリギリかオーバーの亀ランナーです。
デブです。

かすみがうらマラソン走ったよ3

2018-04-21 | マラソン
つくばマラソンの興奮も冷めやらぬまま勢いで申し込んだかすみがうらマラソン。今回は、あまり長距離走はやらなかったけど、山登りは2回もしたし、一か月前にハーフも走ったし、練習メニューとしては、まずまず。引っ越しして快適な環境になり、睡眠不足も解消。当日の目覚めはすっきり。正月太りしたけれど体重も戻して、体調は完璧だった。 当日の天気予報は暴風雨。うん、一昨年もそうだったね。うん、大丈夫だよ、がんばるよ(棒読み)。電車が止まるかもしれないので、車で行くことにした。土浦の花火大会の場所に、臨時駐車場が用意されていた。7時前についたらがら空き。朝も早くから、暴風雨の中をスタッフさんたちが誘導してくれた。頭が下がる。 駐車場からシャトルバスに乗り、会場方面へ。そこからスタッフさんの案内に従って階段を下りたり通路を延々と歩いて会場へ。距離が結構ある。雨風が強いけれど、屋根があるところに場所を取れて、しばし雨宿り。天気予報では気温が高くなる予報だが、風が冷たくて寒い。暑くなるだろうと思って半袖だけにしてしまった。出店で長袖インナーを購入。安く買えてラッキー。雨足も収まってきた。心配されていた風もなし。 同じくフルを走るNさんと応援に来てくれたHさんと会い、お互いの健闘を祈る。 10時、号砲。だがしかし、Fブロック最後尾のあたしにゃ、スタート地点が水平線の彼方である。10分くらい過ぎてようやくスタート。ウェーブスタート、取り入れてくれないかなぁ。カッパを着ていたが、「どうせ汗で濡れるんだからカッパ脱いでここに捨てちゃいな」というスタッフさんの言葉に甘える。1キロ地点あたりで、有森裕子さんが立ちはだかって叫んでいる。「ここに水たまりがありまーす!」と。そこには大きな水たまりが。有森さんナイス対応!そして、テンション高い!「ふぉーーーー!!!」と雄叫びを上げながらも、坂に差し掛かると、「みなさーん!登坂の走り方は、前傾で!」とアドバイスをくださったり。背中に大きなゴミ箱とこいのぼりを背負ったランナーさん発見。ゴミ拾いしながらも、速い! 17キロ地点の関門まで、快調に走る。かいつかの焼き芋の給食サービス!甘くてうまーい!ハーフの距離を過ぎても快調。と、そこへ、背筋をピンと伸ばしてとても姿勢の良いランナーさんが私に声をかけてきた。「あなた、ずっとそのペースで最後まで走るの?」って。え?どゆこと?早すぎ?遅すぎ?どっち?スマホのランニングアプリは今回は起動させていないけど、12時10分に関門通過して、ぎりぎりだったので早すぎってことはないだろな。 そろそろ路肩に寄ってストレッチしようかと、ふくらはぎを延ばしていると、救護スタッフがかけつけてきて、冷却スプレーをかけてくれ、嬉しや。 ハーフあたりから、景色は町中から、レンコン畑がひろがるのどかな風景に代わる。遠くに霞ヶ浦。住宅街も時々通過。あちらこちらのお家で、給食をくださる。飴、おにぎり、きゅうりのお漬物、レンコンの煮物、梅干し、おみかん!お茶!おしるこ!うわーん!美味しいよーーー! 30キロ地点。徐々に辛くなってきた。何度も路肩に寄ってストレッチ。救護車?収容車?がやってきて、「乗りますか?」と声をかけてくる。乗るもんかー!笑顔を作って「大丈夫ですぅ」と答える。そして歩いているのと変わらないくらいの速度で走り続ける。35キロ地点あたりで、トイレ休憩。ストレッチ。太ももの前の部分がパンパンだ。でも、歩かないぞー!救護車が止まっている。スタッフさんが、低体温になってしまったランナーさんがいる、と話している。雨は上がって風もないとはいえ、気温はさほど上がっていない。湿度も高い。汗が冷えてしまったのかな? 36キロ地点。このあたり、民家もほとんどなく畑の中を淡々と走る。ドラえもんの仮装のランナーさんが元気に沿道の応援の方々としゃべってる。尊敬だ。だがしかし、いつまでも37キロの表示が見えてこない。景色も単調なので、ちょっと想像の世界に入ってみる。この世界が実は異次元にワープしていて、この道に終わりがなく永遠と36キロ付近を繰り返し、現実世界に戻れない・・・うわーーーーー!!本気で気が狂いそうになり、路肩でストレッチ。そこへ救護車が再び登場。「乗りますか?」ゆ、誘惑しないで!! ランナーさん同士がお互いを励ましあっている声が聞こえる。「踏ん張るのは今ここしかないよ!」「あともう一息、さあがんばろう!」私にかけられた言葉ではないけれど、力をもらえる。 周りのランナーさんたちがざわめく声が聞こえた。後ろから、収容バスがやってきたのだ。「あれに追いつかれたらアウトだ!制限時間オーバーだ!」 バスに追い立てられながら走る。でも、速く走る力は残っていない。あっさりバスに抜かされる。けど、競技を止めろの指示はない。まだ走って良いようだ。遠くに土浦の町が見えてきた。ゴールはあそこだ。37キロの表示は見過ごしていたようで38キロの表示が。わーい!別の意味でワープした気分。 そして、つくばマラソンでもお馴染みのロッキーのテーマが聞えてきた。ロッキーおじさんだ!うれしいな!にこやかに手を振ってくれた。パワーが湧いてきた。まだ制限時間に間に合うかもしれない。 39キロ通過、40キロ通過、沿道の応援の方々の「あと2キロ!」と力強い声援。そう、あと2キロ・・・でも、制限時間まであと数分・・・普段のジョギングでもキロ6~7分な私の脚力では・・・ 41キロ地点。Hさんの声援を受ける。 そして、制限時間到来の花火が上がった。完敗だ。でも、競技を終了せよの指示がない。交通規制解除もまだない。沿道の応援の方々が、「大丈夫だよ!」と力いっぱい声援をくれる。まだ走っていいんだ。大の大人だのに恥ずかしげもなくぐっすんぐっすん泣きながら走った。 6時間02分43秒。ゴールイン。 制限時間を過ぎたけれど、完走証を発行してくれた。いい大会だぁ! 去年の12月の筑西マラソンで、最後尾を泣きながらもあきらめず走っている女の子を見て、遠い昔の自分を思い出したりしていたが、まさか半年後の自分とは思いもしなかったな。