竹林亭白房

宮治「初日天神」★落語

□本日落語二席。
◆立川談志「黄金餅」(NHKラジオ第一『真打ち競演』※「思い出の名師匠」)。
昭和54(1979)年3月OA※『東西落語特選』。

◆桂宮治「初日天神」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京大手町三井ホール、令和3(2021)年6月11日(「落語ドマーニ 」-あさの会- 新真打四人衆祝の会」)。
番組表をはじめ見たとき、「初天神」の誤植か?と思った。でも、聞き進めていくと、真打披露興行が行われる新宿末廣亭での初日に出かけて行く親子の噺だとわかり、嗚呼、それで「初」じゃなく「初日」なのかとわかったしだい。

まあ、内容は、天神様へのお参りか、末廣亭への落語興行かという目的地の相違だけで、その過程での噺は、だいたい「初天神」と同じである。しかし、マクラから新真打の話題をふっておいて、あとは本ネタに入ってからも、随所に新真打の誰それについて語りまくるという展開なので、ある意味、地噺であった。だから、クスグリとギャグの連続で、ひたすら客を笑わせ続けるという落語である。

まさに今ふうの落語家のスタイルである。こういうのを時代の申し子とでも言うのだろうか。つい先日他界した、小三治師匠の『NEXT名人寄席』でのオープニングトークに出てくる「笑わせりゃ、いいってもんじゃないからね」という言葉がふと思い出される。さて、宮治が良いか悪いかは時代が判断するのだろうなと。
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