竹林亭白房

五代目小せん「たがや」★落語

□本日落語一席。
◆五代目柳家小せん「たがや」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
国立演芸場、平成28(2016)年7月16日(「むかし家今松独演会」)。
侍が居丈高になって、たがやへ屋敷に参れと言うところ、「屋敷へ参れ」とは屋敷にて無礼討ちをするということだ。たがやは、自分には年老いた両親がいて養わなければならないからと命乞いをする。そして、侍はそれを許さない。
五代目小せんも、従来どおりそのように演じた。ただ、侍がそれを許さないと言ったあとで、小せんのたがやは「一度だけ家に帰してくれ。両親のために飯を炊いたら、そのあと侍の屋敷へ出頭するから」と言いなおして、また命乞いをしていた。

ん?これは聞きなじみがないなと思った。いや、自分の無知かもしれないが。ネットで安直に確かめられるところで、五代目古今亭志ん生、十代目金原亭馬生、五代目三遊亭圓楽を聞いてみたが、やはり飯を炊いてから出頭するというところがない。
ちなみに、五代目圓楽の「たがや」は、老いた両親がいて云々という台詞そのものがなかった。こちらは「首を斬られた日にゃあ、明日っから歩く見当がつかなくなる」と侍に言い返して、それを揶揄ととった侍の家来がさらに激昂するという展開だった。

余裕があったら、またもう少し他の人の「たがや」も聞いてみたい。また、これから夏に向けて「たがや」がかかる機会も増えるのではと思うから、飯を炊いてから出頭は他にあるものかどうか注意しておこう。五代目小せんの創作かもしれない。
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