竹林亭白房

仁智「高津の富」★落語

□本日落語二席。
◆笑福亭仁智「高津の富」(寄席チャンネル『粋 らくご』)。
深川江戸資料館、平成29(2017)年6月7日(芸能生活四十五周年記念「笑福亭仁智独演会」)。
これまでに何十席と笑福亭仁智の落語を聞いてきて、初めての古典落語である。たぶん。いちおう鑑演記録は確認した。2005年以後のものが出てくるが、記録には一切古典はない。それ以前となると、もう記憶がないのでなんとも言えないが、たぶんないだろう。

笑福亭仁智にハズレなしと言われるほど、新作落語の名手として名の知れわたった仁智である。
Wikipediaによると、師匠の笑福亭仁鶴に、落語をおぼえることを条件に入門を許されたが、その後、桂三枝の勧めで新作を手がけるようになったとある。
しかし、この説明はちょっとわかりにくい。落語をおぼえることを条件とは?ふつう落語家に入門するのは、落語家になりたいからで、落語をおぼえるのは当然なのでは?

推察すれば、仁智は落語家として入門するつもりはなかったということなのだろうか。昔、仁鶴はタレント活動を旺盛にこなしていたから、仁智は落語家でなく一タレントになるのが目的だったということだろうか。
そうすると、三枝をきっかけにして新作落語家をめざすようになったという説明はわからなくもない。この理解であっているのだかどうだか。ちなみに、Wikipediaには、入門時、「池田の猪買い」をおぼえたとあった。

自分は、もうほとんど生の落語会に足をはこばなくなったので、まめにいろいろ顔を出せば、仁智の古典落語を聞くこともたまにあるのだろうか。そして、今でも「池田の猪買い」は演るのだろうか。

富を当てる男の妙な笑いかたなど、六代目笑福亭松鶴の型で、そういう意味では笑福亭の正調「高津の富」だった。いずれにしても笑福亭仁智にハズレなしというのはまちがいない。

◆柳亭小痴楽「巌流島」(テレ朝チャンネル2『桂雀々×三遊亭兼好のGINZA SIXで落語でごじゃる』)。
GINZA SIX内観世能楽堂、令和2(2020)年8月22日OA※無観客。
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