□本日落語三席。
◆笑福亭べ瓶「いらち俥」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
DDD青山クロスシアター、令和2(2020)年6月29日(「青山らくごVol.3~DDD寄席第三夜~再集結!! 風間杜夫と旬な若手たち 其の二)。
◆『笑点』大喜利:五代目三遊亭圓楽(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久蔵(現木久扇)・桂歌丸・三遊亭楽太郎(現六代目円楽)・林家こん平(BS日テレ『笑点 水曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成12(2000)年1月23日OA(『笑点』第1699回)。
昨年末、林家こん平が他界してから、この先代圓楽司会の『笑点』を視聴すると、実にしみじみとすることこのうえない。司会の圓楽はじめ、歌丸、こん平と、出演者のうち、三人までもが鬼籍の人になってしまった。いずれは自分もあちらの世界に行って、立川談志家元が司会をやっている『笑点』を見てみたいものである。
『笑点』が今や筋書きどおりの構成だというのは、もう周知のことだろう。それは、一つ一つの解答のこともそうなのだけれど、誰がどのタイミングで座布団十枚ためるかというのも、おおむねきまっているはず。これは、継続して『笑点』を視聴していれば、誰にでも自然と了解される。
座布団十枚が達成される時間帯は、だいたいがもうそこで番組終了というときが多い。まれに、終了まで間があって、十枚獲得後、そこからさらに大喜利が続行されることもある。しかし、これは、思うに、かつてプロレスがいつもいつも試合終了間際にカウントスリーが入ると不自然なので、まれにあえて番組時間内に試合を終らせずに途中でうち切ったという手法と同じなのではないだろうか。
また、座布団十枚がたまる時期というのも、年末とか年度末とか何かの節目みたいなところであるようにも思うが、どうだろう。
さて、この日の大喜利は、こん平が好調でずんずんと座布団をためていった。したところ、あるところから、司会の圓楽は無意味にこん平の座布団を取り出したのである。こん平も「良い答えを言っても悪い答えを言っても、(座布団を)取られる……」などとぼやく始末である。
そして、そのあとに、圓楽のポロリとこぼした言葉がおもしろい、というか、正直だ。「座布団が多過ぎるんだよ」と。
嗚呼、そうかと。番組的にはここで座布団十枚がたまってはいけないタイミングだったんだ。また、座布団十枚をためることになっているのがこん平ではなかったというのもあるかもしれない。自分は、司会の圓楽があまり不用意に座布団をこん平にやっていたから、もしかして、すでに途中の時点で十枚に達していたんじゃなかったのか?と思って、録画を巻き戻しポーズにして枚数を数えてみたくらいである。
したところ、さすがに十枚ではなく九枚だった。いやあ、危ないところだったのではないだろうか。
ふつう座布団十枚がたまるときは、九枚になった時点で、司会が何か言うものである。または、出演者の誰かが「そろそろ……」などと言い出すこともある。
そして、そこからちょっとやそっとじゃ最後の一枚はやらないぞというお約束ごとがあって、最終的におみごととなる。今回のようなアクシデント的なことも『笑点』のお楽しみだ。
◆『笑点』大喜利:五代目三遊亭圓楽(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久蔵(現木久扇)・桂歌丸・三遊亭楽太郎(現六代目円楽)・林家こん平(BS日テレ『笑点 水曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成12(2000)年1月30日OA(『笑点』第1700回)。
◆笑福亭べ瓶「いらち俥」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
DDD青山クロスシアター、令和2(2020)年6月29日(「青山らくごVol.3~DDD寄席第三夜~再集結!! 風間杜夫と旬な若手たち 其の二)。
◆『笑点』大喜利:五代目三遊亭圓楽(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久蔵(現木久扇)・桂歌丸・三遊亭楽太郎(現六代目円楽)・林家こん平(BS日テレ『笑点 水曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成12(2000)年1月23日OA(『笑点』第1699回)。
昨年末、林家こん平が他界してから、この先代圓楽司会の『笑点』を視聴すると、実にしみじみとすることこのうえない。司会の圓楽はじめ、歌丸、こん平と、出演者のうち、三人までもが鬼籍の人になってしまった。いずれは自分もあちらの世界に行って、立川談志家元が司会をやっている『笑点』を見てみたいものである。
『笑点』が今や筋書きどおりの構成だというのは、もう周知のことだろう。それは、一つ一つの解答のこともそうなのだけれど、誰がどのタイミングで座布団十枚ためるかというのも、おおむねきまっているはず。これは、継続して『笑点』を視聴していれば、誰にでも自然と了解される。
座布団十枚が達成される時間帯は、だいたいがもうそこで番組終了というときが多い。まれに、終了まで間があって、十枚獲得後、そこからさらに大喜利が続行されることもある。しかし、これは、思うに、かつてプロレスがいつもいつも試合終了間際にカウントスリーが入ると不自然なので、まれにあえて番組時間内に試合を終らせずに途中でうち切ったという手法と同じなのではないだろうか。
また、座布団十枚がたまる時期というのも、年末とか年度末とか何かの節目みたいなところであるようにも思うが、どうだろう。
さて、この日の大喜利は、こん平が好調でずんずんと座布団をためていった。したところ、あるところから、司会の圓楽は無意味にこん平の座布団を取り出したのである。こん平も「良い答えを言っても悪い答えを言っても、(座布団を)取られる……」などとぼやく始末である。
そして、そのあとに、圓楽のポロリとこぼした言葉がおもしろい、というか、正直だ。「座布団が多過ぎるんだよ」と。
嗚呼、そうかと。番組的にはここで座布団十枚がたまってはいけないタイミングだったんだ。また、座布団十枚をためることになっているのがこん平ではなかったというのもあるかもしれない。自分は、司会の圓楽があまり不用意に座布団をこん平にやっていたから、もしかして、すでに途中の時点で十枚に達していたんじゃなかったのか?と思って、録画を巻き戻しポーズにして枚数を数えてみたくらいである。
したところ、さすがに十枚ではなく九枚だった。いやあ、危ないところだったのではないだろうか。
ふつう座布団十枚がたまるときは、九枚になった時点で、司会が何か言うものである。または、出演者の誰かが「そろそろ……」などと言い出すこともある。
そして、そこからちょっとやそっとじゃ最後の一枚はやらないぞというお約束ごとがあって、最終的におみごととなる。今回のようなアクシデント的なことも『笑点』のお楽しみだ。
◆『笑点』大喜利:五代目三遊亭圓楽(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久蔵(現木久扇)・桂歌丸・三遊亭楽太郎(現六代目円楽)・林家こん平(BS日テレ『笑点 水曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成12(2000)年1月30日OA(『笑点』第1700回)。