昨日は、ラジオ第一『ラジオ深夜便』(ぼやき川柳)で入選があった。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。
◎墓場まで持っていくよと言いふらす
(NHKラジオ第一『ラジオ深夜便』※ぼやき川柳2020年4月17日OA※お題「場」/大西泰世選)。
(NHKラジオ第一『ラジオ深夜便』※ぼやき川柳2020年4月17日OA※お題「場」/大西泰世選)。
秘密の話を聞かされて、当人に「墓場までもっていくよ」と言ったけれど、その場しのぎで言っただけで、結局はあちこちでペラペラと言いふらしてしまうという主旨なのだが、「……いくよと言い」の「いくよ」と「言い」のあいだに、「……(いくよと)言ったけれど(言い)」のような省略表現があるので、投句したあとに、これはまずいな、採られない可能性が高いなと思っていた。
したところ、気を抜いて聞いていたところに、ふと自分の句がラジオから流れてきたので、嗚呼、採ってもらえたのだなと。
省略をうまく使い、読み手に委ねて理解してもらったほうが、ある意味文芸的であるとは言える。しかし、それは省略の程度の問題であって、なかなかそこのところの機微が難しいものである。これはかならずしも成功した作とは言い難いと思っている。
水曜の午後7時〆切などになってから、投句すること自体がめっきり減ってしまった「ぼやき川柳」だが、今週あたりから、ほぼ完全に昼酒がきびしくなってきたので、投句してみたのである。また、これからもしばらくはコンスタントに出してみようか、……わからんけど。
□本日落語二席。
◆五代目柳家小さん「笠碁」(衛星劇場『衛星演芸招待席』※名人傑作選)。
東京霞ヶ関イイノホール、平成4(1992)年3月13日収録(第393回「NHK東京落語会」※NHK教育『日本の話芸』1992年4月10日OA)。
◆五代目柳家小さん「笠碁」(衛星劇場『衛星演芸招待席』※名人傑作選)。
東京霞ヶ関イイノホール、平成4(1992)年3月13日収録(第393回「NHK東京落語会」※NHK教育『日本の話芸』1992年4月10日OA)。
◆三遊亭小遊三「替り目」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
岐阜県川辺町、令和2(2020)年1月24日収録(2020年4月18日OA)。
岐阜県川辺町、令和2(2020)年1月24日収録(2020年4月18日OA)。