□本日落語一席。
◆三代目桂春蝶「やかん」(MBSテレビ『らくごのお時間』)。
MBSスタジオ、令和2(2020)年9月27日OA(第102回)※無観客CG背景。
三代目春蝶が、しばしば高座で語るネタ、短い言葉で女を口説くにはというものがある。父の二代目春蝶・上岡龍太郎・桂ざこばの三人で語っていたという噺である。こんなのは、内容に嘘がなく、デフォルメだけでおもしろおかしく聞かせるフリートークの模範的なものだろう。
今回、当代春蝶は「やかん」を演るにあたって、この小噺を落げに関係あるから、おぼえておいてくれと、かなり熱心に語っていた。そもそも落げに関係のある仕込みを、マクラでしつこく言わなければならないようなものだったら、それは失敗だと思う。
だから、そのこと自体興ざめなのだが、さて、どんな落げだろうと、興味深く聞いていると、さほどでもないものだった。というか、これって、落げたことになるのかという印象である。
当代春蝶が「やかん」を演ったのは、講談が好きで、途中で講談みたいにして語るところができるからだと言っていた。なるほど、ここはおもしろかった。
◆三代目桂春蝶「やかん」(MBSテレビ『らくごのお時間』)。
MBSスタジオ、令和2(2020)年9月27日OA(第102回)※無観客CG背景。
三代目春蝶が、しばしば高座で語るネタ、短い言葉で女を口説くにはというものがある。父の二代目春蝶・上岡龍太郎・桂ざこばの三人で語っていたという噺である。こんなのは、内容に嘘がなく、デフォルメだけでおもしろおかしく聞かせるフリートークの模範的なものだろう。
今回、当代春蝶は「やかん」を演るにあたって、この小噺を落げに関係あるから、おぼえておいてくれと、かなり熱心に語っていた。そもそも落げに関係のある仕込みを、マクラでしつこく言わなければならないようなものだったら、それは失敗だと思う。
だから、そのこと自体興ざめなのだが、さて、どんな落げだろうと、興味深く聞いていると、さほどでもないものだった。というか、これって、落げたことになるのかという印象である。
当代春蝶が「やかん」を演ったのは、講談が好きで、途中で講談みたいにして語るところができるからだと言っていた。なるほど、ここはおもしろかった。