竹林亭白房

春雨「悋気の独楽」★落語

□本日落語一席。
◆桂春雨「悋気の独楽」(J:COMチャンネル『J:COM寄席』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和3(2021)年6月24日。
定吉が、旦那から託かった「竹内さんのところで、大橋さんやら渡辺さんやらと碁をやることになった」という、竹内さんは六代目笑福亭松鶴の本名である。春雨の師匠三代目桂春團治と六代目松鶴の親交から使われた名なのだろう。また、大橋さんは三代目林家染丸。三代目染丸もやはり同様の親交があったものか。この大橋さんは「ふぐ鍋」の客の名としてもよく使われる。

でも、この渡辺さんだけは誰のことかわからない。きっと誰か落語の名にちがいないと思うのだが。三代目春團治時代の落語家かと思って、何人かさがしてみたがわからなかった。ちなみに、松鶴以外の四天王では桂米朝が中川で五代目桂文枝は長谷川、そして当の三代目春團治は河合。それともここだけは誰か当代の落語家なのだろうか。そうなると、現在二百人を超えるという落語家を調べきることはできない。いや、頑張ればできるだろうけれど、そこまでのこだわりはない。そのうちまた……。

いずれにしても、これらの名をすべて当代の落語家の名で演らないということは、やはり四天王時代の落語家に対するリスペクトなのだろうか。または、春雨がこれを教わった落語家が演っていたそのままなのか。

春雨の頼りなげなキャラクターが、店のなかでは弱者である定吉の雰囲気によくあっている。
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