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竹林亭白房

小助六「七度狐」★落語

□本日落語二席。
◆雷門小助六「七度狐」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
銀座歌舞伎座内花篭会場、令和2(2020)8月28日配信(第三回「ぎんざ木挽亭おんらいん」※柳亭小痴楽の会)。
東京の落語家が「七度狐」を演ったというのは初めて聞くものだろうか。とりあえず自分の鑑演記録にはない。記録をつけ出す以前については記憶がまったくない。
小助六は、「写真の仇討」「両国八景」「木乃伊取り」など、比較的めずらしいネタを高座にかけるという印象があるが。

ただ、「七度狐」は上方の落語家が演る分には、まったくめずらしい噺ではない。「東の旅」の一つだが、先日聞いた桂九雀の「こぶ弁慶」などよりは、同じ「東の旅」でもよほどメジャーな落語である。

東京の落語ファンにどれだけ上方落語までカヴァーしている人がいるか知らないけれど、あまりこちら系統を聞かない向きにはめずらしい噺と聞きなすだろう。

シチュエーションとして、これを東京に置きかえることは不可能だが、小助六は、江戸から伊勢へ向う旅としていた。上方落語では、大坂から東へ進み、大和の煮売り屋でへたち寄ったあと、狐に化かされるという展開になる。
江戸から向った場合、煮売り屋の一件はどこでの噺なのかとか、江戸者だから「伊勢音頭」を知らないので、尼寺の一件で幽霊に「『伊勢音頭』を唄え」などと言われるところを演じられないのかとか、ちょっと所々にもの足りなさの残る「七度狐」であった。

◆十一代目金原亭馬生「安兵衛狐」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
東京渋谷NHK放送センターCR503スタジオ、令和3(2020)年1月30日収録※無観客(3月6日OA)。
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