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竹林亭白房

かい枝「どうらんの幸助」★落語

□本日落語四席。
◆桂かい枝「どうらんの幸助」(寄席チャンネル)。
東京千代田区内幸町ホール、平成29(2017)年5月26日(桂かい枝独演会「復活古墳落語」)。
ネタの東西交流が進むなかで、上方落語としてけっして東京に移植することのできないものの一つがこれである。大阪と京都間の移動だけなら、東京の某所に置きかえることができるかもしれないが、その移動に三十石船と蒸気機関車という乗物があるという条件がなければ、この落語は成立しないゆえに、上方落語としてでなければならないのである。

それを、かい枝は今回東京の落語会でこれをかけた。上方でこれを演れば、よくウケるはずのこのネタが、この内幸町ホールでの客の反応は小波程度の、ちょっと頼りないものだったように思う。

それは、やはり大阪京都間の三十石船と蒸気機関車というシチュエーションが、具体的にイメージできないことによったかもしれないが、ただ、それは最後の落げに至るプロットでのことだ。
その途中の、相対喧嘩のところや、稽古屋での一件といったところも、やはり小波だったのである。東京の客が求めるものと何かがちがうのではないかと思えたものは何だろう。前半の男二人のもっちゃりとしたやりとりが東京の感性にあわないというところか。または、お半長という浄瑠璃の素養が要るところなのか。

誰か上方の落語家で、これを東京で演って客を爆笑させることができる者がいるだろうか。ちょっと興味深いところである。いや、落語に爆笑は必要ないのかもしれないが。どうだろう。

◆桂二葉「つる」(MBSテレビ『らくごのお時間』春休みSP「コロナに負けるな!親子で笑える6つのお噺」)。
大阪茶屋町MBSちゃプラステージ、令和2(2020)年3月29日OA。

◆桂華紋「犬の目」(MBSテレビ『らくごのお時間』春休みSP「コロナに負けるな!親子で笑える6つのお噺」)。
大阪茶屋町MBSちゃプラステージ、令和2(2020)年3月29日OA。

◆『笑点』大喜利:桂歌丸(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・春風亭昇太・六代目三遊亭円楽・林家たい平(BS日テレ『笑点 火曜なつかし版』)。
後楽園ホール、平成24(2012)年4月15日OA(『笑点』第2310回)。
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