竹林亭白房

志ん朝「明烏」★落語

□本日落語二席。
◆古今亭志ん朝「明烏」(hachette『古今亭志ん朝』秘蔵音源CDコレクション1)。
上野鈴本演芸場、昭和37(1962)年3月24日収録(「鈴本演芸場」1962年3月下席※古今亭志ん朝真打披露興行)※ニッポン放送『演芸くらぶ』同年3月28日OA。
下記にあるように、この日の高座は、志ん朝の真打披露口上のあとに演じられたものであって、その座には名人八代目桂文楽がいた。

そして、「明烏」と言えば黒門町の十八番だ。昭和り名人が大勢いたころは、大師匠の演る十八番ネタは、他の落語家が憚って手がけなかったというのを聞いたことがあるが、この日この年は、そういった不文律の例外だったのか。それは志ん朝という不世出の若手落語家だったから許されたことなのか。それとも、弱冠二十四歳の古今亭志ん朝と、当時七十歳の黒門町との世代交代を物語るエピソードと言えるのか、当時に生きてその空気感を知りたかったものである。

そして、志ん朝は、ベテランで「明烏」を得意とした黒門町が噺のなかで巧く演じた甘納豆の件(くだり)をちゃんと入れ込んでいたのは、やはり一つのリスペクトだったのだろうか。

いずれにしても、下記の披露口上とともに、このような音源が残っているのは驚きである。

◆古今亭志ん朝真打披露口上:八代目林家正蔵(進行)、八代目桂文楽(口上)、十代目金原亭馬生(口上※五代目古今亭志ん生代理)(hachette『古今亭志ん朝』秘蔵音源CDコレクション1)。
上野鈴本演芸場、昭和37(1962)年3月24日収録(「鈴本演芸場」1962年3月下席※古今亭志ん朝真打披露興行)※ニッポン放送『演芸くらぶ』同年3月28日OA。
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