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竹林亭白房

ちょうば「肝つぶし」★落語

□本日落語二席。
◆立川談志「大工調べ」(NHKラジオ第一『真打ち競演』※「思い出の名師匠」)。
昭和42(1967)年OA。

◆桂ちょうば「肝つぶし」(NHK大阪放送局『とっておき!木曜笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和3(2021)年9月2日(第418回「NHK上方落語の会」)。
吉松の命を救ってやりたいという男が、生れ干支の年月のそろった自分の妹を手にかけてその肝を取り出そうという段になって、通常ここで落げになるのだが、ちょうばは、本当に妹を殺して生き肝を取って、吉松のもとへ走り去って行くという展開を作っていた。落げをかえたのだ。

ひたすら走っていく男は、石に躓いて橋の上から、肝を落してしまう。そして、しくじりでうなされている男を、妹が起すという結末に落着して、要は夢だったという噺。
現実は、吉松が病にもなっていなければ、それ以前の噺もすべて夢のなかだったということで落げである。

生き肝を取ってというあたりでは、凄惨な噺になりかけたところを、そうじゃない展開にもっていって終えるところは、ひとくふうされているなとは思う。
ただ、もとの結末を、どうしてもかえなければならないほどのふつごうはあっただろうか。ここらあたりがちょっと問題点である。
また、ちょうばのかえた展開によって、演目の「肝つぶし」は意味がなくなってしまうということもあるのだが。
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