竹林亭白房

鳳楽「湯屋番」★落語

□本日落語一席。
◆三遊亭鳳楽「湯屋番」(寄席チャンネル)。
国立演芸場、平成27(2015)年3月19日(三遊亭鳳楽独演会「圓生百席に挑戦 第41回」)。
五十分ほどもある「湯屋番」なんて、初めて聞いたかもしれない。さて、今回の高座が、この落語会のタイトルどおり、六代目三遊亭圓生が演った型を同じように踏襲されたものかどうかはわからない。圓生の「湯屋番」は、さて、聞いたことがあったかどうか。古いアナログレコードや、ラジオの録音をさがせばあるかもしれないが。

「湯屋番」が、こんな長さになっているのは、主として、冒頭の、若旦那と亭主のやりとりがかなり長いことによる。この部分だけで二十分ほどあったのではないだろうか。
いいかげんな金儲けをすると語る若旦那の話が長い。雀のつかみ捕り、鯉のつかみ捕り、鴬のつかみ捕り、そして、一度飯を食ったら一生食わずにすむ方法。この最後の飯のくだりは、ちょっと他で聞いた記憶がない。圓生の演ったものなのだろうか。

また、オーソドックスな落げをつける「湯屋番」というのも、久しぶりに聞いた。このごろは、最後の部分をどがちゃがにして(「わあわあ言っております…」など)終えたり、独自の落げをつけたりしているものが多い。

もう五年も前の高座ということになるが、このころの鳳楽、いや、三遊亭圓生一門では、圓生襲名の話題がもちあがって、もめにもめていた時期ではなかったか。
その後、この話はやがてたち消えになったように思うが、その名があがった鳳楽ゆえに、「圓生百席に挑戦」などという落語会を日々開催して実績作りに勤しんでいたのかもしれない。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る