竹林亭白房

喬太郎「紙入れ」@にんげんこわいの落語会

□本日落語一席。
◆柳家喬太郎「紙入れ」(WOWOW『にんげんこわいの落語会』)。
ヒューリックホール東京、令和5(2023)年8月9日(「にんげんこわいの落語会」)。
WOWOWで落語をドラマ化した『にんげんこわい』の元ネタ披露落語会である。ドラマでは間男を金子大地、得意先の内儀さんを吉田洋が演じていた。あらためて実写映像として見ると、なかなか生々しい人間ドラマである。

『鬼平犯科帳』のときがそうだったが、ドラマとしていったん映像を見てしまうと、文字で原作を読んでも、映像での出演者がうかんできてしまう。
だから、これから、誰が演る「紙入れ」を聞いても、いつも吉田洋と金子大地を思いうかべながら聞くことになるんじゃないだろうか。これを打ち消すには、あらたな別の人が演じる映像を見るか、自分のなかで別な実人物(役者じゃなくても)の像に置きかえるしかないかもしれない。

また、ラストは、旦那が間男に気づいたかどうかといったあたりは曖昧に演出されていた。落語では基本気づかなかったという意味で落げになるが、演者によっては気づいたということで、それこそ「こわい」落げにする場合もある。

ちなみに、ドラマで、間男の新吉は貸本屋でなく、小間物屋として演じられていた。これはもしかすると、小間物屋のほうがリアルでよいとも思えた。
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