□本日落語一席。
◆笑福亭智之介「昭和任侠伝」(BSよしもと『若手創作落語の会』#32)。
天満天神繁昌亭、令和7(2025)年3月25日配信(「BSよしもと若手創作落語の会」)。
落語マニアにはよく知られた二代目桂春蝶の「昭和任侠伝」である。高倉健とか菅原文太とかがもてはやされた昭和の任侠映画がもてはやされた時代の創作落語だ。時代背景が、昭和中期の映画に力があったころだけに、ちょっと今の時代の聴き手には響いてこないものがあるかもしれない。
それでも、落語は古典というジャンルが主流としてあり得るのは、江戸・明治以後昭和前期あたりまでの世相を語っても、そこには何がしかの普遍性があるから語り継がれているので、「昭和任侠伝」のように、ギャグだけでたたみかけていくような落語だと時代にフィットしないとちょっときびしいのかもしれない。
一時期、二代目春蝶の息子の三代目春蝶もこれを演っていたことがあったようだが、ここ最近は聴かなくなった。それは、三代目が自身でより優れた新作を手がけるようになったということもあるかもしれないが、もしかすると、時代感覚のずれを敏感に悟ったゆえではないだろうか。
◆笑福亭智之介「昭和任侠伝」(BSよしもと『若手創作落語の会』#32)。
天満天神繁昌亭、令和7(2025)年3月25日配信(「BSよしもと若手創作落語の会」)。
落語マニアにはよく知られた二代目桂春蝶の「昭和任侠伝」である。高倉健とか菅原文太とかがもてはやされた昭和の任侠映画がもてはやされた時代の創作落語だ。時代背景が、昭和中期の映画に力があったころだけに、ちょっと今の時代の聴き手には響いてこないものがあるかもしれない。
それでも、落語は古典というジャンルが主流としてあり得るのは、江戸・明治以後昭和前期あたりまでの世相を語っても、そこには何がしかの普遍性があるから語り継がれているので、「昭和任侠伝」のように、ギャグだけでたたみかけていくような落語だと時代にフィットしないとちょっときびしいのかもしれない。
一時期、二代目春蝶の息子の三代目春蝶もこれを演っていたことがあったようだが、ここ最近は聴かなくなった。それは、三代目が自身でより優れた新作を手がけるようになったということもあるかもしれないが、もしかすると、時代感覚のずれを敏感に悟ったゆえではないだろうか。