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竹林亭白房

二代目夢丸「噺家の夢」★落語

□本日落語一席。
◆二代目三笑亭夢丸「噺家の夢」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京日本橋公会堂(日本橋劇場)、令和5(2023)年11月29日(第665回「TBS落語研究会」)。
なかなかレアなネタである。川戸貞吉『落語大百科』によると、四代目三遊亭圓遊が得意としたと書いてあり、自分もCDで昔の音源を聴いた。昭和42(1967)年10月16日OA(TBSラジオ『お笑い指定席』)である。以後、四代目圓遊からは、どういう経路で語り継がれているか明らかでないが、自分が聴いた範囲だと、今回の二代目夢丸以外では、柳家喜多八と春風亭一之輔である。どうやら、特定の一門のなかで継承されているというわけでもないようだ。

また、川戸の同書によれば、この落語は柳家小はんが四代目圓遊に教えたものらしく、その小はんは、上方噺を多く移植した人として紹介され、これもどうやらその一つらしいとのこと。小はんは、上方にも出向いていた六代目雷門助六のところに出入りしていた縁で、この落語を得たらしい。また、そのもとの上方種は「深山隠れ」で、その発端のあたりが「噺家の夢」の内容ではなかったかと。

上方落語「深山隠れ」そのものもまたレアで、自分は桂吉坊でしか聴いたことがないのだが、さて、その発端が「噺家の夢」のようなものだったかどうか記憶が定かでない。何せ、「深山隠れ」は、どんどん人が死んでいき、吉坊曰く「スプラッターホラー落語」だから、「噺家の夢」のような暢気な件(くだり)があっても、ちょっと記憶に残りにくいものがある。

いずれにしても、かたがた来歴その他不思議な落語である。
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