天体写真メモ

天体写真を撮る上でわかったこと、気がついたことをメモしていけたらいいかな?

小型自作二軸赤道儀 V2 P3

2022-05-24 22:54:23 | 天体写真

小型自作二軸赤道儀 V2ですが、出来上がったもののやはり大きすぎて使う気になれないなぁ・・・と思っていましたが、サイクロドライブバージョンの手があいたので、手直しをしてみました。 

  1. USBハブをつけたりしていたのをシンプルに戻した
  2. シガー用のPDを分解して一方を外部へ(カメラ用9V)、一方は内部へ(5V)とした
  3. 嵩張らないコードを調達
  4. 余分な部分をとにかく取り除く

という感じで設計やり直し。名付けて V2 P3!

 ⇒

シガー用PDを分解して基盤を分けると12VをPD化するものが2つ取り出せる


アマゾンで売ってるこのコードでRaspberry Piと Arduino を繋ぐ(ほとんどコードは隠れます)

USBハブをつけたり、USB-Cへの変換をかましたりしていたのをグンとシンプルに戻して。

 

こんな感じに。かなり小さくなったでしょ?

さてさて。 ジャジャジャーン。

だいぶシンプルになりました。いい感じに動作します。これは使えそう。

ちなみに赤道儀部分の重さは約2kgでAZ-GTi より少し重いぐらい。でも、減速比は144 x3 で、ラズパイ, GPS,  温度計内臓、外部への電源も付けたし。

かなり使えそうな感じじゃないですか??^^

 


小型自作二軸赤道儀 V2 P3

2022-05-24 22:12:18 | 天体写真

小型自作二軸赤道儀 V2ですが、出来上がったもののやはり大きすぎて使う気になれないなぁ・・・と思っていましたが、サイクロドライブバージョンの手があいたので、手直しをしてみました。 

  1. USBハブをつけたりしていたのをシンプルに戻した
  2. シガー用のPDを分解して一方を外部へ(カメラ用9V)、一方は内部へ(5V)とした
  3. 余分な部分をとにかく取り除く

という感じで設計やり直し。名付けて V2 P3!

USBをハブをつけたりしていたのをグンとシンプルに戻して。

 

こんな感じに。かなり小さくなったでしょ?

さてさて。 ジャジャジャーン。

だいぶシンプルになりました。いい感じに動作します。これは使えそう。

ちなみに赤道儀部分の重さは約2kgでAZ-GTi より少し重いぐらい。でも、減速比は144 x3 で、ラズパイ, GPS,  温度計内臓、外部への電源も付けたし。

かなり使えそうな感じじゃないですか??^^

 


久々の撮影

2022-05-09 17:57:41 | 天体写真

5月の連休は月のコンディションも良く、久々に写真撮影を楽しむことができました。

今回もSE2とv1を利用、SE2では前回と同様L-eXtremeフィルタを利用してみました。v2も室内では動作していたのでテストを兼ねて持っていくことも考えたのですが、この時期の月の無い晴れ間は貴重と思い、撮影に専念することにしました(もう少し小さく改造してから・・・という気持ちもあります)。

対象は、兄の意向で、v1では「アンタレス付近」、SE2では「彼岸花」。

「アンタレス付近」については、これまでF2.8  120sec  ISO3200で撮影していましたが 今回はF2.8 180sec ISO3200へ変更。約80枚撮影して合成しました。

また、今回は、星雲を持ち上げる際に「星マスク」ではなく、StarNet2.0を使使用、さらに、HDR Efex Pro 2フィルタも併用しています。

 

Starnet は手軽でいいですね。深層学習を使って作られたフィルターですので「手動で星を消したデータ」を大量に学習させたと思いますが、「手動で星を消したデータ」の質が高くなければまともなものは出来ないはずですので、いろいろな意味で凄いツールです。

HDR Efex Pro 2で強調した星雲は、フィルターなしの画像と「透明度」を調整して合成しています。HDR Efex Pro 2は邪道という気もしますが、グンと画像に味が出る感じですね。どの程度使われているのでしょう?

「彼岸花」は 赤い星雲に対するフィルターの効能を試すために撮影してみました。150mm反射 F5 iso 3200 で10分撮影を14枚合成です。

10分のガイドはミルクポット、M81, 82に次いで3度目ですが、結構ノイズが多く感じます。L-eXtremeは、ミルクポットでは青(緑?)の星雲を写すのには必須、M81, 82ではバースト中心部を白飛びさせないために必要という感じでしたが、赤い星雲は通常使っている公害フィルタでも結構はっきり出ますし、L-eXtremeを使うとグンと暗くなってしまうため撮影時間が長くなるため、結果を見ると必要なかったかな?という気もします。

どうなんでしょうね。なにかメリットはあるのでしょうか?

 


dual Stage サイクロ減速機 その3

2022-04-29 18:26:05 | 天体写真

前回の続き。内歯を1.0倍(つまりそのままの大きさ)で印刷したところ、ガタはピタっと無くなりました。また、なぜか抵抗もぐんと減った感じ。

この際だから、私も赤道儀にしてみようか・・・ということで、相変わらずあんまりカッコよくないけど、KENさん(雨男時々嵐を呼ぶ男のBLOG)が2色で印刷していたのをマネしてこんな感じに。

下の黒い部分にRaspberry Pi 4と Onstepが入ります。電源については、シガーからPDが2系統とれるもの買って分解してみたら、中に12V⇒PDの小さな基板が2つ入っていたので、これを使えば省スペースで12Vから5V, 9Vが作れます。

ということで連続で印刷を繰り返して、

こんな感じまでできましたが、ここで青のフィラメントがない(取り寄せ😢)、Raspberry Pi も Onstepも無い、ということでしばらくは放置かな。

今の段階で、900gちょいなので、出来上がりは2kgは行かないと思います。これで本当にウェイト無しで動作させられるならば、

  1. 本体
  2. 三脚
  3. カメラと望遠レンズ(70mm~200mm)
  4. ガイド鏡+CMOS
  5. ノートパソコン
  6. リチューム電源(これが重いか・・・)

で、天体写真が撮れることになります。ぱっと考えて電源が癌ですが、モータが小さなもので済むなら電源もあまり食わないかな?

また、現地でレンタカーを借りれればシガーから12V取れるのでそれでもよさそう。旅行用天体写真セットには最適!!

KENさん(雨男時々嵐を呼ぶ男のBLOG)がdual Stage サイクロ減速機 を使って実験を始められたので、さらにいろいろ教えて頂けそうだし、ワクワクが止まらない感じです。
手段が目的になっていますが、それはそれでいいですよね^^

 


dual Stage サイクロ減速機 その2

2022-04-25 22:24:40 | 3Dプリンタ

前回「dual Stage サイクロ減速機」について書いてみたが、これを兄に見せたところ、「取り敢えず作ってみたら? ただしちょっとでかいから小さくして」と言われたので、作ってみることに。

折角だからうまくいったら赤道儀に持っていけることも考えて設計開始。小さくするということで、

A: 外歯 25、内歯24
B:外歯26、内歯25

で作成し、減速比は 1:625 にしてみた。

ちなみにギアについては、参考にした Hypocycloid Gear Reduction にpythonスクリプトのリンク(python2でないと動きません)があったのでそれを使って出力しfusion360に取り込んだ。

こんな感じ。案外シンプルに作れそうかな? 
早速印刷してみたのが、これ。

一応、思ったように動作するけれど、少しガタがある(つまりバックラッシュというやつ?)。内歯を0.996倍にして(0.2ミリ程度小さく)作ったのだけど、余計だったのかも(KENさん(雨男時々嵐を呼ぶ男のBLOG)のページにもそれらしきことが書かれている?)。
また、回転には多少抵抗がある。最終的にはコンパウンドで磨いてグリスを塗ったらマシになるかと考えているが、どこかが擦れている可能性もあるかな。外歯をすべて3Dプリンタで作ってしまったのに無理があったのかもしれない。

もう一つ、気になるのは回転ムラ。モータの動作に対し、最終的に望遠鏡なりカメラなりがムラなく動いてくれるだろうか?
ただし、小型軽量二軸赤道儀、広角からせいぜい300mmぐらいまでの倍率で、オートガイドでの運用(ノータッチガイドは想定していない)のつもりなので、案外多少の回転ムラは問題にならないかもしれない。AZ-GTiもそんなにしっかり動作してる様に思えないし。

ちなみに、材質はKENさんから教えてもらってからPETGを使っていて非常に安定して印刷が出来ているが、ベッドに張り付いた部分が少し広がるので、その部分については電動リーマーで削っている。

さて、ガタをとるために0.998 で印刷してみるか、それとも1で印刷してみるか?? 

なんかとってもワクワクしてきた^^。