カナダグース 2014

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今週末見るべき映画「オンザロード」

2013-08-29 22:54:00 | 日記

ジャックケルアックの「路上」(福田実訳、河出文庫)を読んだのは、もうずいぶん前になる。このほど、公開される映画「オンザロード」(ブロードメディアスタジオ配給)の原作だ。フランシスフォードコッポラが、早くから映画化権を獲得、ずっと、映画化の話が継続していた。1970年代後半、監督にはジャン=リュックゴダール、その後、ガスヴァンサントの名があがっていたという。結局、「セントラルステーション」や「モーターサイクルダイアリーズ」など、ロードムービーの傑作を撮った、ブラジルのウォルターサレスが監督を引き受ける。

ケルアックは、「路上」を書いた直後、自らが主人公のサルパラダイスを演じ、サルが兄のように慕うディーンモリアーティ役を、なんとマーロンブランドで映画化を考えていたらしい。作家志望のサルは、ケルアック本人で、ディーンは、実在の人物のニールキャサディである。

また、サルとディーンの友人役で登場するカーロマルクスは、詩人で、「吠える」や「カディッシュ」を書いたアレンギンズバーグであり、オールドブルリーは、作家で、「裸のランチ」を書いたウィリアムSバロウズである。

ケルアック、ギンズバーグ、バロウズたちは、1950年代のアメリカのビートジェネレーションといわれる世代を牽引した若者たちである。ケルアックは、アメリカ中を旅し、その自伝的小説「路上」を書く。小説で描かれた旅は、酒やドラッグ、セックスに溺れたり、ビーバップを聴き、踊り、享楽にのめり込む旅だが、ケルアックの深い人間観察に溢れ、青春の哀切や苦悩、生き急ぐ若者たちの切ない時間が、素晴らしい文章で綴られる。「路上」は、やがて、アメリカの若い世代から、圧倒的な支持を集める。

映画にしない手はない。しかし、原作は劇的なドラマではない。散文詩のように綴られた小説は、第1部から第4部までと、短いエピローグの第5部からなり、いきいきとして破天荒、自由気ままなディーンと、控えめながら、ディーンに共感していくサルと、ディーンをめぐっての友人や女性たちとのさまざまな組み合わせでの旅と、旅の過程で出会った人たちとの触れあいであるオロビアンコ【Orobianco】ショルダーバッグ(2WAY仕様)TRUCCO MARRONEtrucco c n mar【32%OFF! 28,000円→18,900円】 メンズ

映画は、一人称で書かれた原作と同様、サルの想いが、ナレーションで綴られる。ホセリベーラの、原作の名文を要所要所に散りばめ、原作のエッセンスを巧みに再構成した脚本が見事である。


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